【完結/R18】前世で王女だった女子大生は、近衛騎士の生まれ変わりの義兄に溺愛される

久藤れい

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8話

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 玄関先で覆いかぶさってきた巨体に、彼に想いを寄せる彩花もさすがに悲鳴を上げた。
 これから起こることは恋愛に疎い彩花でも分かるが、こんな展開は望んでいない。

 結ばれるならば、きちんと過程を経て両想いになりたいのだ。
 前世は悲惨な最期だったから、改めて幸せになりたい。だと、いうのに。

「待って、ねぇ待って! お義兄ちゃん!!」

 彩花の止める声に玲央は答えてくれない。彼女に鍛え上げられた身体が覆いかぶさる。
 密着した距離に顔を赤らめるが、それ以上に玲央の中央にある熱に意図せず触れてしまって頭が混乱する。

「はなし、はなしをっ」

 玲央には前世の記憶はない。そう彩花は断じていた。だが、違うのだろうか。
 あるいは、記憶がなくとも魂が彩花をアリエットだと見抜き愛を募らせてくれているのだろうか。
 彩花が玲央がロジェだと知る前から、彼を慕っていたように。

 荒い呼吸が耳元で聞こえる。ああ、これは止めても止まらない。
 もう、流れに身を任すしかない。そう察して、彩花はそうっと目を閉じた。

 本当は初めてはもっとムードのある雰囲気と場所がよかったが、玲央相手なら全てを許せてしまうのだ。





「あっ、んあ!」

 玄関先で裸に剥かれ、彩花はあられのない嬌声をあげている。
 玄関から繋がる廊下のフローリングに手を突いた彩花へ、玲央が背後から覆いかぶさって片手で胸元を揉みしだいている。

 お尻を突き出すような体勢が恥ずかしくてたまらない。
 顔が見たい、そう思っても途切れることのない快楽の波に言葉はまともに口にできなかった。

 玲央が密着しているので、先ほど以上に彼の熱がお尻に触れている。
 限界まで高まった熱に浮かされるように彩花は艶やかな黒髪を揺らしながら、甘い声をあげ続ける。

「ん、ん! あっ」

 できるだけ声を抑えようと思っても、中々間々ならない。
 温かくて大きな手で胸を揉みしだかれると、自分で触っても感じられなかった快感を拾って辛いのだ。

「んあぁあ!」

 固くなった頂きを弾かれ、捏ねられ、触れられる。
 さらにはそこを引っ張るように摘ままれて、淫らな声をあげた。

「ぁあ!」

 次に彩花が声をあげたのは、蜜が溢れるそこに太い指先が触れたからだ。
 割れ目を確認するようになぞる指先に背中がぞくぞくと粟立つ。
 快楽を逃そうとすると自然とのけ反り、胸を突き出す形になってしまった。

「あっ!」

 つぷん、と自分の指以外知らない秘所に玲央の指が入る。待ち望んでいたはずなのに、なぜか悲しい。
 ぽろぽろと涙を流す彩花を、今ばかりは玲央は気遣ってくれない。
 胸元を弄っていた手が口に伸びてきて、声をあげていたために開いていた口の中を蹂躙する。

「んんぅ」

 くぐもった声をあげる。舌をつまみ、歯を撫で、頬肉に触れる。
 指先はどこまでも優しいのに、圧倒的な暴力を前に彩花は小さくなることしかできない。

「んぅん!」

 片手が口の中を荒らし、片手は蜜壺を探っている。
 蜜壺の中に入れられた太い指がとある一点を掠めた瞬間、彩花の声が跳ねた。

 男性経験どころか、前世の記憶を思い出すまで性知識に乏しかった彼女にとって、それらは未知の経験だった。
 前世でロジェはそれは丁寧にアリエットを抱いたから、なおさらだ。

 彩花の口内を荒らした指先はほどなくして引き抜かれた。
 荒い呼吸を繰り返す彩花の形の良いお尻にごりっと布越しでもわかる熱が押し付けられる。

「っ!」

 こんなときでも期待に胸が高鳴るのは、玲央が好きだから。
 そして前世でのロジェとの一夜の行いがそれはもう気持ちよかったからだ。アリエットはロジェ以外の男性を知らない処女だったが、彼に褒められるほど上手に快楽を拾えたのだ。

「お、お義兄ちゃん、あの」

 戸惑いながら首を巡らせ背後へ視線を滑らせる。玲央の余裕のない表情が視界に移りこんで、きゅんと胸が高鳴る。自分に感じてくれているのが嬉しい。

「……やさしく、して?」
「お前は……っ!」

 甘えた声で伝えると玲央の眉間により一層皺が寄った。余裕のない声と共に、性急な仕草でズボンの前を寛げる。
 カチャカチャとベルトのバックルが擦れる音が響き、音を立てる勢いで反り立った立派なものが跳び出してくる。

 彩花の視線が釘付けになる。ごくんと唾を飲み込んだ彩花の前で、玲央が手を伸ばしてきた。
 彼女の脇に手を当てて立ち上がらせると、玄関の扉に向かって立たせる。

 夏でもひんやりとした玄関扉と足の裏に触れる冷たい床が少しだけ気持ちいい。身体を支えるために玄関に置いた手に、玲央の手が重なる。

「……お義兄ちゃん……?」

 戸惑う彩花を押しつぶすように玲央が玄関に押し付ける。
 豊かな胸が玄関に押し付けられて潰れる。蜜が溢れてやまない秘所に自身をあてがった。

「入れるぞ……!」
「んぁ!」

 甲高い嬌声が喉から零れ落ちる。慎重に挿入された固い熱杭に男を知らない身体は押し返すように中が蠢いている。
 あっ、あっ、と彩花が上ずった声を漏らす度に、少しずつ中が広がっていく。

(痛い、いたい、いたい……っ、でも、きもちいぃ)

 彩花の仲を暴く熱杭がふいに何かに触れた。玲央が息を詰める。そして、突然勢いよく腰を叩きつけ奥へと一気に挿入した。

「ああぁああ!!」

 押し寄せる痛みと快楽に彩花のまぶたの裏が明滅する。
 喉を仰け反らせはくはくと酸素を求めて呼吸する彩花の後ろで、玲央がうっとりとした声を出す。

「俺が、初めての男か……!」

 前世のときと同様に、破瓜の影響で血が流れているのだろう。
 思考の片隅でそんなことを考えながら、彩花は必死に呼吸を整える。

 玲央は動かずじっとしてくれていた。その間に息を整えて、彼女は眉尻を下げる。
 正直、まだ痛みがある。だが、それ以上に――前世の気持ちよさを、また体験したかった。

「うごいて……おにい、ちゃん……」

 熱に浮かされた声で告げた彩花の中で、熱杭が質量を増す。
 ますます圧迫感が強くなって彩花が「んん!」と鼻にかかった声をあげると、がっしりと背後から腰を掴まれた。

 腰の位置を固定された。そう感じた瞬間、抽挿が開始される。中を擦り上げる熱量に、彩花はあられもない声をあげ続けた。

「あぁ! ぁっ、あぁああ!!」

 玄関に押しつぶされそうなほどに押し付けられて、腰を突き出す格好で犯される。日常の入り口である玄関で行為に耽ることはそこはかとない背徳感を彼女に抱かせた。

 両親が知ったらどう思うだろう。そんなとりとめもない思考をして、すぐに『私たちは運命の相手だから』と誰にともなく許しを請う。

 その間も彩花の中で暴れまわる熱杭に翻弄され、彼女は嬌声をあげる。
 一度ずるりと引き抜かれた熱に、もう終わりなのかと高ぶった身体で残念に思った刹那、一気に最奥まで穿たれる。

「んああぁあ!!」

 あまりに良すぎて気が狂いそうだ。頭の中で電気が弾けたような感覚がして、全身ががくがくと揺れる。
 その瞬間、奥に注がれた熱に頭が真っ白になった。

(きも、きもち、いい……!!)

 一人では到底得られない暴力的なまでの快楽。絶頂に達した彩花が余韻に浸っていると、再び中のものが質量を取り戻した。

「え、あ、うそ」
「まだだ……まだ……!」

 そういえば、前世でもロジェは何回しても満足していなかった。
 最終的にアリエットの体力が尽きて意識を飛ばすまで彼に貪られたことを思いだし、彩花の顔が青ざめる。

(前世ほどではないにしろ、体力お化けのお義兄ちゃんに付き合ってたら死んじゃう!)

 そんな彼女の危機感とは裏腹に、抽挿は開始された。そうなるともう気持ちよくて仕方ない。再び高められた熱に、彩花は思考を放棄する。

(今日くらい、許されるわ……)

 玄関に押し付けられながら淫らな声をあげ続ける。
 その行為は、やっぱり彩花が体力の限界を迎えて意識を手放すまで続いたのだった。





「すまない……!!」
 目の前で土下座する玲央の姿に、痛む腰を抑えながら彩花はため息を吐きだした。
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