【完結/R18】ヤンデレ絶倫王太子に身も心も溶かされています

久藤れい

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5話

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「君は私のものだ。誰にも渡すものか……!」
「きゃっ!」

 ぐいっと手首を掴まれ引っ張り上げられる。
 バスローブ姿のオスクロに無理やり立たされ、そのままベッドに投げ込まれた。
 上からオスクロの身体が覆いかぶさってきて、必死の抵抗をする。

「やめ、やめてください! 私には心に決めた人がっ」

 細い外見に反して、しっかりと筋肉のついた胸板を押し返すとオスクロは皮肉気な笑みを浮かべる。
 その瞳には他者を蔑む色が乗っていて、穏やかな一面しか知らないルーチェの背筋をぞっと粟立たせた。

「サンドル・コルネのことか? 奴はずいぶんと良い趣味をしているようだな。女漁りに余念がなく、ギャンブルでは賭けまでしている!」
「そんなの嘘っ――っ!」

 唇を奪われる。反論のために開いていた口内ににゅるりとしたものが侵入した。
 ルーチェの舌を舐めまわすそれがオスクロの舌だと気付いて、反射的に噛みついてしまう。

「っ!」

 咄嗟に距離をとったオスクロの顔を、涙が滲んだ瞳で睨みつける。
 彼は嗜虐的な表情を浮かべて、ぺろりと口元を舐めた。
 赤い舌がちらついて、先ほどまでそれが自らの口の中に入れられていた事実を突きつけるようだ。

「噛みつかれたのは初めてだ」
「!」

 そういうと今度は肩口に顔が寄せられる。身体をよじっても上から覆いかぶされては逃げ場がない。
 細い外見に反して、力の強いオスクロに抑え込まれる。男女の性差が割る方向に働いていた。
 ぬるりとした感触が肌を舐め、強く吸い付かれる。

「ぁっ」

 未知の感覚に思わず上ずった声をあげてしまう。
 咄嗟に口元を抑えたルーチェに、オスクロが満足げに笑ったのが雰囲気で伝わってきた。

「やめ、やめて……っ!」
「すぐに気持ちよくなる。抵抗するな」
「いやっ」

 薄いベビードールが性急に脱がされていく。
 それ以外に何も身に着けていないから、すぐに素肌が露わになった。
 ふるんと外気に触れて震える乳房に、彼の指がかかる。

「ふ、あ」

 鼻にかかった声が零れ落ちて、顔が羞恥で赤く染まる。
 熟れた林檎より赤くなった顔のルーチェにオスクロが楽しそうに笑った。

「いい声だ」
「や、やああ!!」

 上半身を裸にされて、右の乳房にかぶりつかれる。
 左の頂きは筋張った手が粘土で遊ぶ子供のようにこねくり回している。

 舌で舐められ、ぬらりとした感触が襲う。
 今までに感じたことのない感覚に嫌悪感が募るのに、身体は快楽を拾っているのか上ずった声がこぼれて仕方ない。

(いや、いやよ。私にはサンドルが……っ!)

 抵抗しているとはいえ、これは明確な裏切りだ。
 このまま処女を散らせば、二度と彼に顔を合わせることができない。

「処女だと知らされた。残念だったな、さっさと純潔を散らしておけばよかったのに」

 嗜虐的に笑われて、かあっと頬に朱が昇る。
 サンドルに告白されてそういう雰囲気にならなかったわけではなかったが、正式に夫婦になってから、と彼を止めたのだ。

 ルーチェの意思をサンドルは尊重してくれた。
 だから、彼女は純潔で――だからこそ、汚点がなかったために、今こうなっている。

(こんなことのために純潔を守ったわけじゃないわ!)

 後悔が胸を覆っても、もはやどうしようもない。過去には戻れないのだ。
 両手で顔を追う。ぼろぼろと零れる涙が指先を濡らした。

 ルーチェがしゃくりあげる声が静かな部屋に響くが、オスクロの手は止まらない。
 左の胸をつまみ、捏ね、弄りまわし、右の胸は吸い上げたり軽く歯を立てたりする。
 その行為がなぜかもどかしく感じられて足を動かすと、足の間からくちゅ、とあってはならない水音が響いた。

「もう感じているのか。いい感度だ」
「っ」

 左の胸を遊んでいた指先が、自分でも身体を洗うときにしか触れない場所に触れる。
 目を見開いたルーチェの眦から、ぼろりと大粒の涙が落ちた。
 右胸から口を離したオスクロの唇が、涙を拭う。

「や、やめ、て」

 震える声で、再度懇願する。それ以上はしてはいけないし、嫌だ。
 愛する人のために、純潔は守りたかった。
 だが、ルーチェの祈りも空しく、つぷんと指が蜜壺に入れられる。

「あっ」
「ふ、流石に狭いな」

 喉がのけぞる。違和感が酷い。少しずつ侵入してくる指を拒むように、肉壁が抵抗していた。
 だが、オスクロはそれすら楽しむように弾んだ声音でさらに指を奥へ奥へと入れてくる。

「や、やだ、やだぁあああ」

 とうとうたまらずルーチェは先ほど以上に泣きじゃくった。
 オスクロの眉間に皺が寄ったが、気にする余裕もない。
 王太子であるらしい彼への不敬だと考える余力もなかった。

「ルーチェ」

 ちゅ、と軽いリップ音を立てて触れるだけの柔らかいキスが額に落とされる。
 それでも泣き続ける彼女に、オスクロが苦笑を零した。

「そこまで嫌か」
「は、い」

 こくんと頷いたルーチェは、これでオスクロが止めてくれるのではないか、と一縷の希望を抱いた。
 だが、現実はそう都合よく運ばない。

「そうか、では泣き続けろ」
「え、あっ!」

 ずぶん、と指が二本に増やされる。
 苦しい圧迫感に身をよじって逃げようとするが、秘所に入っていない手が彼女の両腕を纏めて頭上で固定する。

「痛いのは嫌だろう? ならば、あまり抵抗はするな」
「そ、んな」
「すぐに好くなる」
「え、あ、あ――っ!」

 さらに挿入された指が増える。三本目の指が淹れられたのと同時にバラバラと中で動き出した。
 自分の中で蠢く異物に息が苦しくなる。自身ですら慰めたことのない秘所が異物を咥えこんでいた。
 心から嫌だし、泣き叫びたいほど痛いのに、それでも女の性なのかそこは蜜を垂らしている。

「あ、あ、あぁっ!」

 指先がとある一点をかすめた瞬間、先ほどまでとは種類の違う高い嬌声が零れ落ちた。
 ずっと彼女の反応を伺っていたオスクロがニヤリと口角を吊り上げる。

「そうか、ここがイイのか」
「あ、や、あぁあ!」

 先ほど指先がかすめた場所を重点的に責められる。
 頭の中で火花が散るような、感じたことのない快楽の波がルーチェに襲い掛かった。
 何度も何度も責め立てられ、背筋をのけぞらせ、足のつま先をピンと伸ばして絶頂を迎える。

「――っ!!」

 目を見開いて人生で初めての絶頂を受け入れたルーチェは、ベッドの上でくたりと弛緩した身体で荒い呼吸を繰り返した。

「ああ、そろそろいいな」
「……?」

 なにがいいというのだ。なにもよくはない。
 ぼんやりとした頭でそんなことを思う。

 やっと責め苦が終わったのかと安心した彼女の前で、オスクロがバスローブを脱ぎ去る。
 彼女の前にそそり立った男根が現れる。

 ぼろん、と音がしそうな勢いで飛び出してきたそれは腹につかんばかりに反り立って自身を主張している。
 今更ながらに男女のまぐわいを思い出したルーチェの顔が青ざめた。

「や、やだ……っ!」

 この期に及んで逃げようと足掻く彼女の足の間に割りいったオスクロが、獰猛に笑う。
 足を閉じようとしても意味をなさない。オスクロの顔はルーチェが見たことのない、男の笑みだ。

「イくぞ……!!」
「ああっ!」

 ずぶん、と狙いを定めたそれが蜜壺に侵入する。とうとう処女を失うのだ。
 さらに涙を流す彼女の上で、オスクロが苦しげな声を出す。

「くっ、狭い、な」

 だったら、今すぐ抜いてほしい。
 言葉にならない嘆願が伝わることはなく、みちみちと音がする錯覚を抱かせながら、彼は彼女の中を進む。

「あ、あ、あっ!」

 壊れた人形のように、喘鳴のような喘ぎ声を出すことしかルーチェにはできなかった。
 そして、とうとう。奥に到達したオスクロの男根が、ぶつん、と彼女の中のなにかを破る。

「は、本当に処女だった……!」

 破瓜の影響で血が流れたのだろう。歓喜の声をあげるオスクロの前で、ルーチェは目の前が真っ黒になる。
 ああ、もう、処女ではなくなってしまった。
 愛おしい人の元には、帰れない。

(サンデル……!)

 心の中で結婚を誓った人を呼ぶ。眩しい笑顔が脳裏をよぎったけれど、その眼差しを思い出すことは、難しかった。
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