【完結/R18】ヤンデレ絶倫王太子に身も心も溶かされています

久藤れい

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6話

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 抽挿が繰り返される。
 下から突き上げるように揺さぶられて、喘鳴のような喘ぎ声を出しながらルーチェは涙を零すことしかできなかった。

(どうして、どうして……っ)

 いったいなぜ、こんなことになったのか。
 半年後にはサンドルと結婚する予定で、幸せいっぱいだったというのに。
 何がきっかけでこんな目にあっているのか、皆目見当がつかない。

「考え事か? 余裕だな」
「ぅあっ!」

 ずん、とさらに下から突き上げられる。汗ばんだ肌がぶつかる淫靡な音が静かな室内に響いていた。
 前髪が額に張り付いている。
 ぱんぱんと一定のリズムで肌と肌がぶつかり合う音だけが暫き、そして。

「イくぞ……!」
「いや、いや、やあぁあ!!」

 熱い塊がルーチェの中で弾ける。
 それが子を宿すための男の種子だと理解できないほど、彼女も子供ではない。

 目を見開いてぽろぽろと涙を流すルーチェの頬をそっとオスクロがなでた。
 いつの間にか両手は自由になっていたが、もう抵抗する気力も起きない。

 荒い呼吸を繰り返しながら、くたりとベッドに横になるルーチェはこれでようやく解放されるのだと思った。
 サンドルに隠し通せるだろうか、いや、伝えたほうがいいのだろうか。

 纏まらない思考でそんなことを考える彼女の中で、入れられたままの男根が再び質量を増す。

「っ」
「一度では孕むかわからないからな。続きといこう」

 ルーチェの薄い腹にそっと指を這わせたオスクロの笑みに、背筋に冷たいものが走る。
 彼は何が何でも彼女を孕ませる気なのだと遅れて理解して、悲鳴を上げた。

「いやっ!!」

 この行為は、ルーチェが孕むまで終わらないというのか。
 あまりに残酷な現実に逃げ出そうと身をよじるが、繋がったままでは動くことすらままならない。
 むしろ、下手に動いた分、肉棒が変なところをかすめて「あぁっ」と嬌声がこぼれ落ちた。

 じっと彼女の行動を見つめていたオスクロがゆっくりと口角をあげる。
 今まで見たことのない男の顔で笑う彼に、ルーチェは目を見開いた。

「夜は長い。ゆっくりと楽しもう」
「っ!」

 逃げられない。絶対に逃げることは出来ない。
 覆いかぶさってくるオスクロをみて、絶望が胸を占める。

 胸元に齧りついてきた彼のつむじを見つめながら、ルーチェは再び与えられる快楽にあられのない声をあげることしかできなかった。





 気絶するまで抱かれて、意識が浮上するとまだ中に入れられて揺さぶられ続けていた。

 意識を手放している間も、彼女の口は絶えまなく嬌声をあげていたと嬉しそうにオスクロに伝えられて、死にたくなる。

 だが、舌を噛む勇気もなかったし、ずっと下から突き上げられ続けて喘いでいては舌を噛むことがそもそも困難だった。

 だが、この現状が続くくらいなら、いっそ一思いに。
 そう思って覚悟を決めた瞬間、雰囲気が変わったルーチェに気づいたらしいオスクロがうっそりと笑って彼女の耳音で囁いた。

「自害しようなんて思わないことだ。君が死んだら、あの男も、あの食堂のオーナーや常連たちも、全員殺すよ」
「っ」

 明らかな脅しだった。だが、彼が本当に王太子であるならば実行することが可能である。
 唇を引き結んだルーチェは「ほら、口をあけて」と促されて、小さく口を開いた。
 かぶりつくように落とされた口づけに、今度は噛みつくことは許されない。

(ああ、私は、もう)

 どこにも逃げられない。
 そうしているうちに体力の限界を迎えてまた気を失って、再び意識が浮上したときも、まだオスクロは彼女の中で暴れていた。

「すまないね、どうやら私は絶倫というやつらしくて。いくらヤっても満足できないんだ」

 ぱちゅんぱちゅんともはやなんの体液なのかわからない粘液の音を響かせながら、オスクロがそう告げた時、ぼんやりと靄のかかった頭で抱きつぶされるのだ、とルーチェは思った。

 噂で聞いたことがある腹上死という死にざまになるのかと、口から勝手に零れ落ちる喘ぎ声をどこか他人事のように聞きながら、思考する。

 快楽に溶けた頭では、まともな考えなどできなかった。ただ、白いシーツの上で淫らによがることしかルーチェには許されなかったのだ。





 そうして何度、気絶と目覚めを繰り返したのか。
 もうわからなくなった頃、何度目かの意識の浮上を迎えるとベッドに一人きりだった。

 身体は綺麗に清められていたが、そのことに気づく余裕もない。ただ、彼女はしくしくと涙を零した。
 悲しくて悲しくて、死にたいくらい自分への嫌悪があった。

 サンドルやオーナー、常連客を守るため。そんな建前を作って、結局自分が死ぬのが怖いだけだと理解していたから。

「う、うぅ……」

 丸くなって涙を零す。
 動くたびに足の間から零れ落ちる白濁を見なかったふりをして、ルーチェは無力に涙を流し続けた。





 それから、地獄の日々が始まった。
 ふらりと訪れるオスクロに気を失うまで抱かれて、意識が浮上したときも犯され続け、また気を失う。

 ルーチェを支えたのは、いつか必ずサンドルの元に戻るという強い想い。
 汚れてしまったけれど、彼ならきっと受け入れてくれると信じていた。

 オスクロがそのうち飽きるだろうという思いもあって、じっと耐え忍んだ。
 起きている間も寝ているときも、昼夜関係なく犯される。そんな日々を何度も繰り返した頃。

「喜べ、ルーチェ!」
「……?」

 満面の笑顔でオスクロが彼女の名を呼んだ。
 すっかり抵抗する気力を失っていたルーチェが気だるげに視線を向けると、彼はなにかを引きずっていた。
 ちょうど大の男一人分ほどの影だ。

「今日はいつもと趣向を変えよう。マンネリはよくないと聞く」

 そういってドアの近くにべしゃりと何かを落としたオスクロが弾んだ足取りで近づいてくる。
 彼が床に落として『何か』をじっと見つめたルーチェは、それが愛を誓った愛しい人だと気付いて、かすれた声で悲鳴を上げた。

「サンドル!!」
「るー、ちぇ」

 散々に殴られたのだろう。
 顔の原型がわからないほどぼこぼこになったサンドルが、後ろ手に縛られて、そこにはいた。
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