【完結/R18】ヤンデレ絶倫王太子に身も心も溶かされています

久藤れい

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19話

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 三人目の子供は女児だった。無事に生まれた子供に喜んで一か月。ルーチェは熱に疼く身体を持て余していた。

 生まれたばかりの子を乳母に任せ、上の二人は勉強で部屋にいない。
 オスクロは執務で席を外している昼間に、彼女は自分で自身を慰めていた。

「ふ、ん、んん」

 細い指先で蜜壺の中をかき乱す。
 普段、彼女の指とは比べ物にならないほど太くて長い熱杭を咥えこむ秘所は、ルーチェの指だけでは到底満足できない。

 どうしよう、と途方に暮れた彼女はふとベッドサイドのチェストを思い出した。
 そこにはルーチェの夫であるオスクロが開発した大人の玩具が詰まっている。
 時折「マンネリはよくないね」という夫が取り出しては彼女で遊ぶのだ。

 そういう時は決まってどんなに彼女がイっても満足するまで玩具を抜いてくれない意地悪な夫の顔が脳裏をよぎり、一瞬ためらってしまう。だが、戸惑いは束の間でそっとルーチェは引き出しの中の玩具に手を伸ばした。





「ん、んんっ、あぁ!!」

 彼を模したのだという太いバイブを秘所に入れ、上下に動かす。
 魔力によって自動で動くという玩具は、庶民であり魔力を持たないルーチェには手を使って動かすしかない代物だ。

 何度も上下に動かして、イイところをこすろうと試みる。
 オスクロが開発した身体は、彼から与えられる快楽には従順なのだが、慣れない動きを繰り返すルーチェでは中々快楽を拾えない。

 辛くて涙が目じりに滲む。そんなとき、かちゃり鍵を回す小さな音と、魔力認証をするとき特有の空気の揺らぎが起こった。

「ルーチェ?」

 不思議そうに彼女を呼ぶオスクロの声に、彼女は中に玩具を入れたまま彼へと手を伸ばす。

「おすくろさんぁ……!」

 甘えた声音を出す彼女の様子に、僅かに目を見開いた様子のオスクロが穏やかに微笑む。
 堅苦しい王太子としての服を緩めながら足早にベッドに近づいてくる。

「悪い子だ。一人で楽しんでいたの?」
「んん、でも、全然気持ちよくないの……オスクロさんがほしい……!」
「また侍医に怒られるなぁ」

 せめて出産後半年は性行為を控えるように。
 一人目のときも二人めのときも口を酸っぱくして言われたセリフだ。

 だが、言葉に反してオスクロはまんざらでもなさそうだった。その証に性急に上着を脱ぎ捨てる。
 鍛え上げられたたくましい身体が露わになって、うっとりとルーチェは引き締まった筋肉を見つめた。
 その体に圧し掛かられ、押しつぶされるように抱かれるのが彼女は大好きなのだ。

「薬を飲んで」
「はい」

 チェストから透明な液体の入った小瓶を取り出したオスクロに、身体を起こす。
 口元に運ばれたそれを嚥下すると、偉いね、と頭を撫でられる。

 それは――子を孕むのを阻害する薬だった。

 王家としては子は何人いてもいい。
 だが、当のオスクロが妊娠すると暫く夜を共にできないから、と渋っているのだ。責務として三人は生んだのだし、男児も生まれているのだから、当分子供はいらない。
 そう告げたオスクロの意思によって、暫くの間ルーチェは妊娠しない予定だった。

 とろみのある液体は呑み込むのに苦労しない。飲みやすさを優先して甘く味付けされているのもあって、ルーチェは薬を飲むのが少しだけ好きだった。

 こくん、と全てを飲み干してルーチェはオスクロを見上げる。熱に溶けた瞳で見つめると、彼は熱い吐息を吐き出した。

「そんなに物欲しそうに見ないでくれ。――久々なんだ、我慢が出来ない」

 抱きつぶしてしまう。と耳元で囁かれて、中が甘くきゅんと疼く。
 むしろ、抱きつぶしてほしいのだ、とルーチェは行動で伝えるようにオスクロの首に腕を回した。二人一緒にベッドに倒れこむ。

「前戯はしてほしい?」
「いらない。いますぐほしいの」

 まだ玩具を咥えこんだままの秘所を忘れて、甘えるように足を絡める。
 その瞬間、今まで全然イイところをこすらなかった玩具がちょうど当たって「ひん!」と嬌声をあげた。

「また楽しんでる」

 オスクロが眉を寄せて、彼女の中に入ったままの玩具を抜き出す。
 その瞬間、僅かに玩具がイイところを掠めるように調整されて、さらに彼女は白い喉を仰け反らせた。
 甘い声をあげたルーチェの前で、乱雑な仕草でオスクロがズボンをずらす。

「おっきい……」

 ぼろんと飛び出したそれはオスクロの腹に当たらんばかりに勢いよく反り立っている。
 約一年待ち望んだ存在に、うっとりとした声を出してしまった。

「そこまで楽しみにされると男冥利に尽きるな」

 うっそりと目を細めたオスクロが蜜壺に自身をあてがった。
 貫かれる予感に胸が高鳴って仕方ない。期待を込めてオスクロを見上げると、彼は口角を吊り上げる。

「ほら、どうぞ――!」
「あぁあ!!」

 ずん、と一気に奥深くまで貫かれる。
 前戯がなかったとはいえ、玩具で遊んで十分に濡れそぼっていたそこは抵抗なく彼を受け入れた。

「ふ、く……っ!」

 オスクロ自身、溜まっているのだろう。
 絶倫である彼にとって、約一年もの間右手がお友達だった状況は辛かったはずだ。
 何度も抽挿を繰り返される。その度にイイところを衝かれて嬌声を上げ続けた。

「あ、あ――あぁん!!」
「くっ」

 背をのけ反らせ達した彼女の中にはじけるように熱が注がれる。オスクロと同時に達したことが嬉しい。
 微笑みながら彼女は次の衝撃に備える。
 オスクロはただでさえ絶倫なのに、約一年の我慢をしたのだから、最低でも明日の昼まで行為は続くだろう。

「んぁあ!!」

 再び質量を増した男根が下から突き上げられる。気持ちいい。
 気持ち良すぎて頭が可笑しくなりそうなほどに、気持ちがよかった。

 甲高くて甘い声が室内に響き渡る。子供たちが戻ってくる心配はない。
 魔力認証はオスクロの血を引く子供たちにも反応するが、その前に察しの良い宰相が子供たちを別室に連れて行くだろう。
 赤子だって乳母がいる。こういうとき、人手があるという意味で王族は便利だ。

 なにを憂うことなく行為に耽ることができる。
 快楽だけに意識を溶かしながら、ルーチェは甘く微笑む。母ではなく、女の笑みで。

「オスクロさん……!」
「ルーチェ……!!」

 一度ギリギリまで引き抜かれて、再び勢いよく中を穿たれる。
 淫らによがりながら、ルーチェは正常な思考を飛ばした。今はただ、快楽だけに溺れていたいから。



 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽

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