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え~ただ今俺、魔族の方々に連行されておりま~す

時はさかのぼる



ーーーーーーー

「グリさ~ん、疲れたからちょっと休みたいんだけど~」

『まだ3時間程度しか経っとらんぞ』

えーまだ3時間しか経ってないのか…

「今何処らへんにいんの?」

『魔族の国だな』

魔族の国か…魔族の国ってポーションの材料が結構綺麗で新鮮なんだよな~…ポーション…ポーション…
って全部取られて持ってなかったわ!

「そうだ!グリさんポーションの材料買おう!!」

『分かった』

地上に降りた時結構目立ってたけどまあ、、、良いかな!
とりあえず宿を取ってから買おっかな

「ポ~ション、ポ~ション、ポ~ポ~ション」

いやあ、テンション上がりますねえ!ポーションっていろんな種類あるじゃん?
防御型ポーションに調味料に使うポーションに魔力回復のポーションに…うへへ…
魔道具を作るのも好きだけどやっぱポーションが1番だよね~

ちなみにグリさんは目立つから宿に放置しております(キリッ)

そうこうしているうちにお店についてしまった
やっぱり色んな種類があるね、ワクワクするぜえ!


「ん?これは見たことが無いぞよ?」

「ああ!これはですね最近入荷された代物でして、なんとこの代物ポーションと一緒に使うと自分の魔力値がアップするんですよ!しかも嗅いでみてください!この甘い香り!」

「はあ、、?」
嗅いではみたが甘い香りなんてしない、むしろ臭い
それに魔力値がアップっておかしくない?普通魔力回復じゃない?俺の聞き間違いかな?
もう1度聞いてみるか

「魔力回復とかじゃ無くて?」

「魔力回復とかじゃ無くてです!」

くんくん、これは事件の匂いがしますわね…

「んじゃこれ何個かください」
「分かりました!」

これ本当に何なんだろう?タコの足?みたいな乾物?
宿に戻って調べてみるとしますか~

「グリさ~ん!」
『………』
「グリさんどした?」
『嫌な匂いがする…』

「ああ~さっき買ったこれだね」

ゴソゴソとくっせえタコの足を取り出せばグリさんは顔をしかめて

『なんだその気持ち悪いものは…』

「最近入荷されたんだって」

『呪いのポーションでも作る気か?』

呪い?魔力値アップじゃ無くて?

「店主は魔力値アップって言ってだけど」

『確かに魔力値も上がるがそれは呪いの掛かった紛い物だ、放置しておけば大惨事になるぞ』
なにそれ、やばいじゃん

「そうとしたら魔王様に言いに行くか」

『顔見知りなのか?』
「結構仲良くしてた…はず」

『心配だ…』

そっから魔王城に向かって門にいる兵士に事情を話したが「信用できん」って言われて
最終的に門兵に魔王様の所に連れて行かれてる感じだ…まあ、魔王様に会わせてくれるからいっかな
グリさんは神獣だし有名だからすっごい丁重にもてなされてた、何この対応差
グリさんは俺を助けずに『少しは反省しろ』とか言って来たんだけど意味が分からん
てかグリさん神獣だったのか…
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