343 / 715
第343話 馬子にも衣裳
しおりを挟む
婚約式当日。カーテンの隙間からそっと景色を覗き見ると、砦を越え真っ直ぐ街道を通って向かって来ているのは、シルトフリューゲルの使者が乗っているであろう馬車。
ニールセン公からは恐らく10名程度の一団だと聞いている。一応は公爵家の式典ということで、相手側もそれに応じた身分の者が来るだろうとのことだが、ハッキリとしたことはわかっていないのが現状だ。
アンデッドに襲わせ帰ってもらえばそれで終わりかとも思ったのだが、こちら側の領土内では外交問題は免れないとのことで、使者達には手を出すなと言われている。
ニールセン公はこの機会を逆に利用し、あわよくば停戦協定をと考えているらしいが、そう上手くはいかないだろうと愚痴を溢していた。
ひとまずは第4王女を守り抜くのが俺の使命。アレックスの結婚式を何事もなく無事に終わらせ、使者達には穏便に帰っていただく。
第2王女がシルトフリューゲルと内通している証拠を掴めるのが理想ではあるが、それは難しいだろう。
あの第2王女が尻尾を出すとは思えない。ミアを殺そうとした時でさえ、ニーナを矢面に立たせ言い逃れできるようにと策を巡らせていたくらいだ。性格に難はあるがバカではないのだろう。
「九条? 準備できた?」
「ええ。どうぞ」
小さなノックが聞こえてくると、扉を開け入ってきたのはドレスで着飾った女性陣。
ネストは見慣れているとしても、シャーリーとアーニャのドレス姿は普段見ることが出来ないだけに新鮮だ。
馬子にも衣裳……なんて言ったら怒られそうだが、そう思ってしまうほどの変貌ぶり。
慣れないドレスに少々の違和感を覚えているようだが、その辺の貴族だと言っても信じて疑わないだろう可憐な乙女といった装いに、気後れするのも仕方ない。
「……どうかな?」
「あ……ああ。凄く似合ってる……と思う……。少なくともド田舎の冒険者には全然見えない」
「……一言多いんだよなぁ……」
上目遣いで少々照れくさそうに聞いて来たシャーリーは、それを聞いて口を尖らせる。
そんなこと言われずともわかっているのだ。だが、素直に綺麗だとか可愛いだとか面と向かって言うのは気恥ずかしい。
逆に多用しすぎれば、女たらしだのすけこましだのと言われかねない為、慎重にもなる。
「で? 九条。昨日の話、考えてくれた?」
「……」
ネストが言うその話というのは、俺をリリーのナイトに正式に拝命したいという申し出であった。
そういう意味で言ったわけではないのだが、軽々しくリリーを守るなどと口走った所為で、脈アリだと感じてしまったようだ。
それに対しては申し訳なく思うのだが、俺の気持ちとしてはお断りしたいというのが正直なところ。
その理由はいくらでもある。そんなガラではないし、死霊術の禁呪が明るみに出てしまえばリリーへの責任追及は免れない。そもそも自由が利かなくなれば、ダンジョンへも足を運べなくなってしまうだろう。
やってやれないことはないが、王宮勤めなぞ望んではいない。今でも静かにスローライフを送れればと思っている。
もちろんネストとバイスもそれは理解してくれている。それでも2人が食い下がるのは、第2王女の存在に他ならない。
グリンダは、ノルディックを殺した俺を怨んでいるはずだ。だが、国王の命により俺への手出しは出来ないはず。
だからといって油断はできないが、俺がリリーの傍にいてやれば、グリンダもリリーには手を出しにくいだろうという理屈は理解出来る。
リリーを守るという意味では有効な手段。期間限定でよければいくらでもなるのだが、一度拝命してしまえば死ぬまでリリーの付き人だと言われると素直に首を縦には振れないのだ。
その答えを渋っていると、そこへ現れたのは当の本人であるリリー王女。
皆と同じくドレス姿ではあるが、曝涼式典の時よりは控えめ。それは今回の主役である花嫁よりも目立たないようにと配慮しての事だろう。
話を逸らすには丁度いいタイミング。
「あれ? ミアは?」
女性陣の中でもミアだけが王女の部屋で着替えていたはずなのだが、見当たらない。
「カガリ!? ちょっと待っ……」
廊下から聞こえてきたのは聞き慣れた声。すると、扉の影から何かに押されるようにして出て来たのはミアである。
その姿は、絵に描いたような才色兼備で、素朴な田舎少女といった雰囲気は微塵にも感じさせない麗しさ。
それもそのはず、ミアに合うドレスがリリーと同サイズということで、リリーの物を借りているのだ。
リリー専属のメイクアップアーティストが監修したミアの麗容は、素材の良さも相まって別人にも見えてしまうほどの完成度。
髪は後ろで1つに束ねられ、隠れていた目元が露に。ほんのり紅い頬のチークが若干強めにも見えるのは、ミアの顔が恥ずかしさで染まってしまっているからだろう。
そのしおらしさが逆にイイ! ……なんて言うと変態だのロリコンだのと言われかねないので口には出さないが、愛らしくもモジモジとするその仕草は、リリーとは違い年相応で微笑ましい。
「どうですか、九条。見違えたでしょう?」
「ええ。まるでお姫様が2人になったのかと思いましたよ」
ミアに微笑んで見せるとカガリの後ろにサッと隠れ、そっと顔を覗かせる。
一瞬だけ見えたミアの後ろ姿に違和感を覚えたのは、それがアンバランスであったからだ。
「今日くらい髪留めは外せばよかったのに……」
俺がミアに贈った白いキツネを模した手作りの髪留めは、ずっとつけっぱなしである為か色褪せがくたびれているようにも見える。
「これじゃなきゃダメなの!」
取られないようにとそれを手で覆い隠すミア。
無理に外そうとはしないが、煌びやかなドレスには似合わないと思っただけだ。
「申し訳ございません九条様。それを大事な物とは知らず……」
大きく頭を下げたのは、ミアの着付けを手伝ってくれた使用人の1人の女性。
ドレスとの統一感を出す為に別の物に付け替えようとしたら、怒られてしまったとのこと。
なるほど。そういう経緯があったからこそ、頑なになってしまっているのだろうと納得した。
「ミアがいいならそれでいいんだ。大切にしてくれて俺も嬉しいよ」
再度ミアに笑顔を向けると、今度はカガリの後ろから飛び出し、駆け寄って来るミア。
いつもはそれを優しく抱き上げる俺だが、ふと借り物のドレスを汚すまいと思い立ち、今回は髪のセットが崩れない程度に頭を撫でるだけに留めた。
ニールセン公からは恐らく10名程度の一団だと聞いている。一応は公爵家の式典ということで、相手側もそれに応じた身分の者が来るだろうとのことだが、ハッキリとしたことはわかっていないのが現状だ。
アンデッドに襲わせ帰ってもらえばそれで終わりかとも思ったのだが、こちら側の領土内では外交問題は免れないとのことで、使者達には手を出すなと言われている。
ニールセン公はこの機会を逆に利用し、あわよくば停戦協定をと考えているらしいが、そう上手くはいかないだろうと愚痴を溢していた。
ひとまずは第4王女を守り抜くのが俺の使命。アレックスの結婚式を何事もなく無事に終わらせ、使者達には穏便に帰っていただく。
第2王女がシルトフリューゲルと内通している証拠を掴めるのが理想ではあるが、それは難しいだろう。
あの第2王女が尻尾を出すとは思えない。ミアを殺そうとした時でさえ、ニーナを矢面に立たせ言い逃れできるようにと策を巡らせていたくらいだ。性格に難はあるがバカではないのだろう。
「九条? 準備できた?」
「ええ。どうぞ」
小さなノックが聞こえてくると、扉を開け入ってきたのはドレスで着飾った女性陣。
ネストは見慣れているとしても、シャーリーとアーニャのドレス姿は普段見ることが出来ないだけに新鮮だ。
馬子にも衣裳……なんて言ったら怒られそうだが、そう思ってしまうほどの変貌ぶり。
慣れないドレスに少々の違和感を覚えているようだが、その辺の貴族だと言っても信じて疑わないだろう可憐な乙女といった装いに、気後れするのも仕方ない。
「……どうかな?」
「あ……ああ。凄く似合ってる……と思う……。少なくともド田舎の冒険者には全然見えない」
「……一言多いんだよなぁ……」
上目遣いで少々照れくさそうに聞いて来たシャーリーは、それを聞いて口を尖らせる。
そんなこと言われずともわかっているのだ。だが、素直に綺麗だとか可愛いだとか面と向かって言うのは気恥ずかしい。
逆に多用しすぎれば、女たらしだのすけこましだのと言われかねない為、慎重にもなる。
「で? 九条。昨日の話、考えてくれた?」
「……」
ネストが言うその話というのは、俺をリリーのナイトに正式に拝命したいという申し出であった。
そういう意味で言ったわけではないのだが、軽々しくリリーを守るなどと口走った所為で、脈アリだと感じてしまったようだ。
それに対しては申し訳なく思うのだが、俺の気持ちとしてはお断りしたいというのが正直なところ。
その理由はいくらでもある。そんなガラではないし、死霊術の禁呪が明るみに出てしまえばリリーへの責任追及は免れない。そもそも自由が利かなくなれば、ダンジョンへも足を運べなくなってしまうだろう。
やってやれないことはないが、王宮勤めなぞ望んではいない。今でも静かにスローライフを送れればと思っている。
もちろんネストとバイスもそれは理解してくれている。それでも2人が食い下がるのは、第2王女の存在に他ならない。
グリンダは、ノルディックを殺した俺を怨んでいるはずだ。だが、国王の命により俺への手出しは出来ないはず。
だからといって油断はできないが、俺がリリーの傍にいてやれば、グリンダもリリーには手を出しにくいだろうという理屈は理解出来る。
リリーを守るという意味では有効な手段。期間限定でよければいくらでもなるのだが、一度拝命してしまえば死ぬまでリリーの付き人だと言われると素直に首を縦には振れないのだ。
その答えを渋っていると、そこへ現れたのは当の本人であるリリー王女。
皆と同じくドレス姿ではあるが、曝涼式典の時よりは控えめ。それは今回の主役である花嫁よりも目立たないようにと配慮しての事だろう。
話を逸らすには丁度いいタイミング。
「あれ? ミアは?」
女性陣の中でもミアだけが王女の部屋で着替えていたはずなのだが、見当たらない。
「カガリ!? ちょっと待っ……」
廊下から聞こえてきたのは聞き慣れた声。すると、扉の影から何かに押されるようにして出て来たのはミアである。
その姿は、絵に描いたような才色兼備で、素朴な田舎少女といった雰囲気は微塵にも感じさせない麗しさ。
それもそのはず、ミアに合うドレスがリリーと同サイズということで、リリーの物を借りているのだ。
リリー専属のメイクアップアーティストが監修したミアの麗容は、素材の良さも相まって別人にも見えてしまうほどの完成度。
髪は後ろで1つに束ねられ、隠れていた目元が露に。ほんのり紅い頬のチークが若干強めにも見えるのは、ミアの顔が恥ずかしさで染まってしまっているからだろう。
そのしおらしさが逆にイイ! ……なんて言うと変態だのロリコンだのと言われかねないので口には出さないが、愛らしくもモジモジとするその仕草は、リリーとは違い年相応で微笑ましい。
「どうですか、九条。見違えたでしょう?」
「ええ。まるでお姫様が2人になったのかと思いましたよ」
ミアに微笑んで見せるとカガリの後ろにサッと隠れ、そっと顔を覗かせる。
一瞬だけ見えたミアの後ろ姿に違和感を覚えたのは、それがアンバランスであったからだ。
「今日くらい髪留めは外せばよかったのに……」
俺がミアに贈った白いキツネを模した手作りの髪留めは、ずっとつけっぱなしである為か色褪せがくたびれているようにも見える。
「これじゃなきゃダメなの!」
取られないようにとそれを手で覆い隠すミア。
無理に外そうとはしないが、煌びやかなドレスには似合わないと思っただけだ。
「申し訳ございません九条様。それを大事な物とは知らず……」
大きく頭を下げたのは、ミアの着付けを手伝ってくれた使用人の1人の女性。
ドレスとの統一感を出す為に別の物に付け替えようとしたら、怒られてしまったとのこと。
なるほど。そういう経緯があったからこそ、頑なになってしまっているのだろうと納得した。
「ミアがいいならそれでいいんだ。大切にしてくれて俺も嬉しいよ」
再度ミアに笑顔を向けると、今度はカガリの後ろから飛び出し、駆け寄って来るミア。
いつもはそれを優しく抱き上げる俺だが、ふと借り物のドレスを汚すまいと思い立ち、今回は髪のセットが崩れない程度に頭を撫でるだけに留めた。
21
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
迷宮アドバイザーと歩む現代ダンジョン探索記~ブラック会社を辞めた俺だが可愛い後輩や美人元上司と共にハクスラに勤しんでます
秋月静流
ファンタジー
俺、臥龍臼汰(27歳・独身)はある日自宅の裏山に突如できた洞窟を見つける。
語り掛けてきたアドバイザーとやらが言うにはそこは何とダンジョン!?
で、探索の報酬としてどんな望みも叶えてくれるらしい。
ならば俺の願いは決まっている。
よくある強力無比なスキルや魔法? 使い切れぬ莫大な財産?
否! 俺が望んだのは「君の様なアドバイザーにず~~~~~っとサポートして欲しい!」という願望。
万全なサポートを受けながらダンジョン探索にのめり込む日々だったのだが…何故か元居た会社の後輩や上司が訪ねて来て…
チート風味の現代ダンジョン探索記。
修学旅行のはずが突然異世界に!?
中澤 亮
ファンタジー
高校2年生の才偽琉海(さいぎ るい)は修学旅行のため、学友たちと飛行機に乗っていた。
しかし、その飛行機は不運にも機体を損傷するほどの事故に巻き込まれてしまう。
修学旅行中の高校生たちを乗せた飛行機がとある海域で行方不明に!?
乗客たちはどこへ行ったのか?
主人公は森の中で一人の精霊と出会う。
主人公と精霊のエアリスが織りなす異世界譚。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる