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第三話「お盆みたい」
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野瀬君からはいつもほんのり線香の匂いがしている。
おばあちゃんみたいやなと毎回うっすら思っている。
けれども人に指摘されるほど強くはない。
なんでなのか聞いたことはない。
なんで聞いてないのかにも理由はない。
ただ、ある時、あれ、線香の匂いやと思って顔上げたら野瀬君が前を歩いてたという日があって、今日はちょっと強めやなあ、制服に焚き染めてきたんかしら、雅やななどと呑気に思っていたら、学校着いてから、僕と野瀬君のななめ前の席の女子のRJさんが「なんか線香のにおいする」と言い出し、謎に僕が焦るなどということがあった。
そしたらRJさんは、犯人捜しをするでもなく、隣の席の吉田くんに「夏休みどっか行く?」と聞いて、吉田君は「USJ」と答えていた。
そしてそんな吉田君のUSJのSとJの間くらいのところで、またRJさんが「墓参り行ってる?」と聞いて、吉田君が「お盆は、毎年親戚と集まって行ってる」と返答をすると、「ほな、やっぱりわたしか」などと言うなどした。
いや、なにが。
という顔を吉田君がしたところで、RJさんは「いや、去年お盆に熱出て墓参り行けへんかってん、せやから今年は来いよっていうことかと思って」とめちゃめちゃ早口で言い終わるか否かぐらいで、先生が教室に入ってきたのでその話は終わった。
ちなみに、昼過ぎくらいにはクラスの大半が野瀬君から強めの線香匂がしてることに気づいてたけど誰も指摘せえへんかったことに対して、僕はちょっとええクラスやなと思うなどしていた。
おばあちゃんみたいやなと毎回うっすら思っている。
けれども人に指摘されるほど強くはない。
なんでなのか聞いたことはない。
なんで聞いてないのかにも理由はない。
ただ、ある時、あれ、線香の匂いやと思って顔上げたら野瀬君が前を歩いてたという日があって、今日はちょっと強めやなあ、制服に焚き染めてきたんかしら、雅やななどと呑気に思っていたら、学校着いてから、僕と野瀬君のななめ前の席の女子のRJさんが「なんか線香のにおいする」と言い出し、謎に僕が焦るなどということがあった。
そしたらRJさんは、犯人捜しをするでもなく、隣の席の吉田くんに「夏休みどっか行く?」と聞いて、吉田君は「USJ」と答えていた。
そしてそんな吉田君のUSJのSとJの間くらいのところで、またRJさんが「墓参り行ってる?」と聞いて、吉田君が「お盆は、毎年親戚と集まって行ってる」と返答をすると、「ほな、やっぱりわたしか」などと言うなどした。
いや、なにが。
という顔を吉田君がしたところで、RJさんは「いや、去年お盆に熱出て墓参り行けへんかってん、せやから今年は来いよっていうことかと思って」とめちゃめちゃ早口で言い終わるか否かぐらいで、先生が教室に入ってきたのでその話は終わった。
ちなみに、昼過ぎくらいにはクラスの大半が野瀬君から強めの線香匂がしてることに気づいてたけど誰も指摘せえへんかったことに対して、僕はちょっとええクラスやなと思うなどしていた。
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