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密貿易開始編
天災の天災による天才的な結果 その8
しおりを挟む――――――――――状況確認中――――――――――
はい、予想したとおりです。
原因はやっぱり東條の方でした。
依頼達成の報告をしに来た獣人の男女5人の冒険者グループ(商業ギルドでも採取の依頼等結構出すらしい)。
報告しようとしたらこの馬鹿が近づいてきていきなり耳を触ってきたそうです。
しかもその触られた獣人はパーティーでアイドル的存在の女の子(雌の方がいいのか?)だったので余計にたちが悪く、うらやまけしからん事をした報復かその子にいいところを見せようとしたのか全力で応戦した結果が目の前の光景と。
いきさつを聞いて一言
「――首刎ねていいんじゃね?」
「「「いやいやいやいや」」」
「ちょっと待ってくれ。同士、それは少しばかり短絡的じゃあないか?」
「だってこいつ、自重って言葉を知らないから次会ったら同じことを繰り返すぞ?」
「「「よし、刎ねよう!」」」
「待ってくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
さらりと掌を返した獣人(雄)達、目の前に鈍く光る刃物を突き付けられて東條の悲鳴が辺りに響き渡るのであった。
馬鹿は死ぬまで治らない―――南無。
まぁ、死んでは無いんだけどね。
東條は罰として日が沈むまで獣人グループの雑用担当となりました。
リーダーのオットーさんは
「はっはっは、この馬鹿が二度と不埒な事をしない様へとへとになるまでこき使ってくるよ。みんなー、今日はロハで使える荷物持ちがいるから熊系か巨大猪辺りを狙うぞー」
「「「「オーーー」」」」
ドナドナと東條に別れを告げて(大八車を引くのは本人だったが)
「さて………どうしようか」
「ん?これからあたし等が護衛になっていろんな店を回るんじゃなかったのかい?」
「そうなんだけど、………購入するかどうか決めるのはあの馬鹿の予定だったからなぁ」
「おいおい、それじゃどうするんだい?報酬はもう貰ってるけどまさか返せとは言わないよなぁ?」
「それは困りますー」
「うんうん、どっかの誰かが前回やらかして装備壊しちゃったからねぇ」
「あんなに重いものをもったのは初めてですぅ。これでお代を頂けないとかなると神は我を見捨てられたのでしょうか」
カイナの言葉にメンバーの3人もそれぞれに同意する。
返金が聞かないなら見て回らないと損だよな。
質が良いものだったら多分何とかしてくれるんじゃないかな、出発目前でやらかした東條の自業自得だし。
「――うん。君たちの中で家具や日用品、布地に服に装飾品なんでもいいけど善し悪しが分かる人っていないかな?作りがきれいとか丈夫とかでいいんだけど」
「あっ、それなら私が質の良さなら分かると思います」
「ファルシアは教会の司祭様だからなぁ。工房で貴族様の販売品なんかも作るから安心していいと思うぜ?」
「丈夫な日用品ならカイネが分かるー!うちのパーティーの買い物してるから粗悪品は掴まされないよー」
「私は服飾なら人並には―――。あまりお力になれないかもしれません」
「私は武器と防具の善し悪しなら分かるぞ!」
「武具は―――いらないかなぁ」
というか、防具はまだしも銃刀法違反で捕まるわ。
あからさまに落ち込むカイナとアイリーには悪いがカイネとファルシア頼みで適当に見て回る事に決めた。
今日は街の市(違法物以外なら何でも販売できる市)が開催されている。
ここで売上て青空市(主に食料品の売買)で休み明けまでの食料を買いだめする人も多く、この日の市は特に賑わうのだとか。
「かーーっ、いいねいいねぇ。にぎやかだねぇ」
楽しそうにリーダーのカイナが辺りを見渡す。
商業ギルドに出店料と売り上げから税金を払えばだれでも店を開けるこの市は先日の青空市よりも多くの人でごった返していた。
一度観光に行ったアメ横――とまでは行かないがそれに近しい人混みだ。
家の不要物や手作りの品々を並べる横で、腕に自信のある者は即席の屋台で料理をふるまう。
ちょっとした音楽や大道芸を魅せる人。
装飾品を販売する傍らその場で腕前を披露する人など様々なモノを販売する人買い求める人であふれている。
うん、正直舐めてた。
一品一品見て回ろうにも残りほんの1~2刻(2~4時間)じゃ全部を確認することは不可能だ。
「リーダー、買い食いは無理ですよぉー。防具の修理費差し引いたら暫くぶんの宿代でなくなっちゃいますって」
「最近質素だったからなぁ。こんな強烈な匂いさせてたら腹が減って腹が減って」
まぁ、確かに。
東條の一件で昼飯の時間もなくなったからなぁ。
っと、カイナとアイリー(役に立たない二人)の漫談は置いといてだ。
「あー………。カイネ、ファルシア。ちょっといいか?」
「んー、なになに?」
「如何されましたか?」
「正直に言うと、市がこんなお祭り騒ぎだとは思わなかった。スマン。しかもこっちの責任者は捕まってしまうしどうしたらいいのか分からない。そこで、だ。
二人で装飾品・家具類・日用品で全体的に質が良いものをそろえている人をピックアップしてくれないか布地や服は(善し悪し関係なしに買い込むから)いらない」
「わかったー」
「えぇ、大丈夫ですわ」
「俺は付いていくから二人が納得できるものが多い売主を見つけたら教えてくれ」
良い返事をもらえたので後は二人についていくだけだ。
「それと。カイナ、アイリー」
未だに後ろで漫談を続ける二人を呼ぶ。
「なんだ?」
「はいはい、どうされましたか?」
「適当な屋台から昼飯を5人分頼む」
先程受け取った革袋から金貨を1枚渡す。
これまでの発言から念のためにアイリーへ。
「サンキュー、やったぜー。直ぐ買ってくるからなー」
「ありがとうございます。少々お待ち下さい」
走っていくカイナとアイリー。
人ごみに紛れる背中に
「きちんと釣りは返せよ!」
と投げかけると
「じゃ、なるだけ高いもの買ってこようぜ」
「分かりましたー。責任持ってお返しします―――リーダー待って待ってー」
改めてアイリーの方に金貨を預けて良かったと思う。
「流石ですね。もうリーダーの性格を見抜かれるなんて」
「お姉ちゃん、金遣いの荒ささえなければ完璧なリーダーなんだけどねぇー」
と、残る二人からもカイナに対して辛辣な評価がされていた。
軽く軽食を挟んで市場散策を再開する。
因みに二人が持って帰ってきたものは、四足の魔物肉を秘伝のタレに付けた肉の串焼き。
血の味が強いが濃いめのタレと合って中々に美味しかった。
値段を聞くとなかなかにレアな肉らしく市ではかなり高額の10本で銀貨7枚(これでも3枚分値引きしてもらったらしい)。
じとーっとカイナを見てみると白々しく目をそらされた。
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この先の予定していた内容が矛盾ばかりで止まってました。4~5パターン程書いてみましたがしっくりこない&進展状況がイメージ全体の2割前後の段階で半分以上修正が必要になりそうなので無理やりそのまま突貫します。どこかで大きく手直しするかもしれませんししないかもしれないです。
週1位UP出来ればとは思いますが………またどこかで詰まりそうな予感が(汗
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