41 / 85
それぞれの分岐点 その9
しおりを挟む
リオネルは目の前をスキップして進んでいく自分と同じ皺のよった白衣をまとった黒髪に従いながら、事務本館の資料管理室に向かって上がっていく。
資料管理室に近づくと愛しいマリアンヌの香りがしてくる。
やはり師匠の勘は当たっていたようだ、とマリアンヌに会える喜びに先程まで底だった気分も少し持ち上がってきた。
この扉の向こうに彼女がいると思うと気持ちがはやる。
他にも人がいるようだが気持ちを抑えられずそっと扉を押す。
誰かの話す声がする。相手はどうも男のようだ。嫌な気持ちになる。
しかし、サシャの呟き『私のクマちゃんがいるぅ~』というセリフに少し安心した、その時だった。
「オルソーさんは素敵です、それに誰にでも優しいし素敵だし。私、オルソーさんのこと」
そこまで聞いて少しだけ押し開けていた扉に強く当たってしまった。
あ、っと言って振り返る愛しい女性。しかし今のセリフはいったい何なんだ。
彼女は俺のいないところでいったい別の男に何を言おうとしていたのだろうか。
そう考えるとふるふると震える拳を強く握りしめた。爪が食い込み痛むはずが痛みなど感じない。
「あれあれ、お迎えかな? あらあら、彼がもしかして?」
そう言って立ち上がるオルソーに顔を向け、再度入り口を見やるともう彼はいなくなっていた。
急いで彼を追いかけようと扉のところにいる2人の横をすり抜け、扉から外を覗くとフロアの隅の階段を降りようとする大きな影が見えた。
慌てて追いかけたが階段の下を覗くともうそこには誰もいなかった。
何か良くない誤解が生じている気がする、と思い巡らすもどうしていいかわからず。
マリアンヌはとりあえずオルソーに一言声をかけてからリオネルを追いかけ直そうと部屋の中に戻った。
「オルソーさん、先程の男性がお話した恋人なんです。生産研究所の職員さんで、リオネル・デリュースさんといいます」
「?デリュース? あぁ、デ・オリウス家のリオネル様。聞いたことあるある。優秀な方だよね、すごい人が恋人さんなんだねぇ。賢いマリーちゃんの恋人さんだけあるなぁ」
恋人を褒められて嬉しくなるマリアンヌ。微笑み返してオルソーに彼に会いにいって話をしてくると伝える。
「そうだね、いいよいいよ。行っておいで。今日はせっかくのお休みをとったのだしゆっくりすればいいよ。それに生産研究所の彼って明日から国外出張なんでしょう?」
オルソーさんは色々詳しいなぁ、と感心しながらそうだと頷く。
「明日からまた離れ離れになってしまうので今日は二人でゆっくりして、と思ってたのですけど何か色々行き違ってしまって。しっかり彼に聞きたいこと、私が伝えたいことをぶつけてスッキリしてから彼を明朝見送ってきます」
そう伝えマリアンヌはオルソーにお礼を言いリオネルのいるであろう研究室へと向かおうとする。
扉のところで、ネイトを見たマリアンヌは体調が悪そうに見える彼にきづき声をかけた。
隣にいたサシャには礼だけしてネイトに近寄る。
「ネイト、顔色悪いけどどうしたの?」
マリアンヌに声をかけられ、壁に持たれていた体をよろよろと起こすネイト。
「さっきのリオネルさんっていう人、ほんとうにマリーの恋人?」
半信半疑で尋ねるネイトに、少し頬を赤く染めながら頷くマリアンヌを見てあぁ事実なんだと納得するネイト青年。
ちょっと失恋した気分なのはなぜなのか。
「うん、そう。内緒にしているつもりはなかったのだけど」
「そっか、ならいいんだ。さっき庭師さんから預かった荷物を寮に届けにいった時、そのリオネルさんに会ったのだけど彼が荷物預かってくれたんだ。マリーに本当かどうか確認してからの方が良いと思ったけど彼に預けちゃった、ごめん」
本当は強引に奪われた荷物であったがそこは男の沽券に関わるので伏せておく。
「ううん、いいの。ありがとう、後で彼から受け取るね」
そう伝え、急ぐからとマリアンヌはネイトとそこで別れた。
サシャ・ルーポはしめしめと資料管理室へと滑り込み、ネイトを締め出し扉を閉めた。
資料管理室の扉の外で階段を降りて行こうとするマリアンヌの後ろ姿を見送りながらなぜだかため息が漏れるネイト。
「マリアンヌがいつからかすっごく可愛くなった時期があったけど、あの頃から恋人がいたのかな?」
数年前、急に可愛く見え出したマリアンヌにドキドキしたことを思い出しながら何だか残念な気持ちになりそしてちょっと寂しく感じた先輩ネイトだった。
「いるかな、、、」
生産研究所に再び戻りキョロキョロと周りを見回すマリアンヌ。そこに見知らぬ女性が声をかけてきた。
「あなた、いも、、、いえマリアンヌ・ファルマさんよね?」
「はい、あの何か?」
「ちょっとお尋ねしたいのだけど、あなたに長身のすごく素敵な恋人がいる?」
確かに素敵な恋人はいるが、なぜか嫌な感じを漂わせ見下すような態度をとってくる女性。どう答えようかと迷っていると
「あの彼があなたのような芋臭い女性の恋人なはずはないかと思ったけれど、彼の方はあなたを愛称で呼んで探していたし。まさかご兄妹、って見た目でもないし、、、」
なにかぶつぶつと失礼なことを言っている気がする。
「あの、私の恋人は長身の素敵な人です!私もその人がとても好きなので、、、お邪魔するなら受けて立ちますっ!!!」
何となくライバル視してしまい、以前乙女小説で読んだ主人公さながらライバルへ向けたセリフを真似たため突如宣戦布告してしまった形のマリアンヌ。
「な、そんな堂々と宣言しなくても、、、別にちょっと気になって事実確認のために聞いただけだからっ」
ふんっ、っと鼻息荒くその人はどこかにいってしまった。
その背中を見送りながら、いったい何なんだろうとマリアンヌもフーッっと息を吐く。視線を感じて周りを見ると何人もの人がこちらを見ている。
あれ?やだ、みんなの前で恥ずかしいと思ったけれど彼の恋人は私だ!と知らしめることができたような気がして少し誇らしい気もする。
でもなぜ彼と私のことを知ったのだろうか?
考えてみたが思い当たることがなかったマリアンヌ。まぁいいかと気を持ち直し目の前の課題に集中する。まずは彼ときちんと話をしよう。
ここ最近、伝えたい思いをおざなりにしていた気がするのだ。
どんなこともきちんと言葉と態度で伝えなければ今日のように誤解を生みこじれてしまうことも起こるのだ。
いつも私たちは、お互いの気持ちや考えを汲んで自分の気持ちを伝えあってきた。
だからちょっと誤解があってもすぐ話し合えば大丈夫なはずなのだ。
言うのを躊躇っていたこともあるがそれもきちんと伝えて確認をとって、その場で納得できるまで話し合えば良いのだ。
少し恥ずかしかったが、先程も他人の前で恋人宣言をしたことで気合がはいった。誤解を解いて彼が帰ってきたらプロポーズをできるように”仲直り”しておきたい。そうでなければ自分の計画が。
そう思い、彼の部屋へ向かおうとすると部屋の扉からこちらを伺う大きな半身が見えた。
(あ、見られてたかな?)
ふふふ、堂々恋人宣言しちゃったぞ。聞こえたかな?などと思いながらそちらの方へ足を進めるマリアンヌを凝視している影は側から見ると少々不気味である。
しかしマリアンヌから見ればそれは可愛い愛しい恋人の通常運転の姿。
ちなみに先程濡れ濡った湯上がりイケメンは諸々の心労ですっかり乾いたボロボロひょろひょろな印象のただの巨人に戻ってしまっていた。
故に、実は先ほどの女性の群れのそばを部屋に戻る途中通過していたが再度現れた巨人が同じサイズ感であるにもかかわらず生産研究所の誇る天才研究者が謎の美丈夫だということに部下以外の人間は誰も気づかなかったのだ。
人の見た目と印象の不思議である。人は濡れると魅力が増すのであろうか。
皆の中に残った疑問がここで一つ。
先ほどの美丈夫はいったい誰だったのか、芋女はなぜあんなイケメンと付き合っているのか、と正しくこの恋人たちの関係を捉えている人はまだこの時点では少数であった。
芋女ことマリアンヌ・ファルマにたいそうハンサムな恋人発覚の噂は後程研究所内を席巻することになった。
資料管理室に近づくと愛しいマリアンヌの香りがしてくる。
やはり師匠の勘は当たっていたようだ、とマリアンヌに会える喜びに先程まで底だった気分も少し持ち上がってきた。
この扉の向こうに彼女がいると思うと気持ちがはやる。
他にも人がいるようだが気持ちを抑えられずそっと扉を押す。
誰かの話す声がする。相手はどうも男のようだ。嫌な気持ちになる。
しかし、サシャの呟き『私のクマちゃんがいるぅ~』というセリフに少し安心した、その時だった。
「オルソーさんは素敵です、それに誰にでも優しいし素敵だし。私、オルソーさんのこと」
そこまで聞いて少しだけ押し開けていた扉に強く当たってしまった。
あ、っと言って振り返る愛しい女性。しかし今のセリフはいったい何なんだ。
彼女は俺のいないところでいったい別の男に何を言おうとしていたのだろうか。
そう考えるとふるふると震える拳を強く握りしめた。爪が食い込み痛むはずが痛みなど感じない。
「あれあれ、お迎えかな? あらあら、彼がもしかして?」
そう言って立ち上がるオルソーに顔を向け、再度入り口を見やるともう彼はいなくなっていた。
急いで彼を追いかけようと扉のところにいる2人の横をすり抜け、扉から外を覗くとフロアの隅の階段を降りようとする大きな影が見えた。
慌てて追いかけたが階段の下を覗くともうそこには誰もいなかった。
何か良くない誤解が生じている気がする、と思い巡らすもどうしていいかわからず。
マリアンヌはとりあえずオルソーに一言声をかけてからリオネルを追いかけ直そうと部屋の中に戻った。
「オルソーさん、先程の男性がお話した恋人なんです。生産研究所の職員さんで、リオネル・デリュースさんといいます」
「?デリュース? あぁ、デ・オリウス家のリオネル様。聞いたことあるある。優秀な方だよね、すごい人が恋人さんなんだねぇ。賢いマリーちゃんの恋人さんだけあるなぁ」
恋人を褒められて嬉しくなるマリアンヌ。微笑み返してオルソーに彼に会いにいって話をしてくると伝える。
「そうだね、いいよいいよ。行っておいで。今日はせっかくのお休みをとったのだしゆっくりすればいいよ。それに生産研究所の彼って明日から国外出張なんでしょう?」
オルソーさんは色々詳しいなぁ、と感心しながらそうだと頷く。
「明日からまた離れ離れになってしまうので今日は二人でゆっくりして、と思ってたのですけど何か色々行き違ってしまって。しっかり彼に聞きたいこと、私が伝えたいことをぶつけてスッキリしてから彼を明朝見送ってきます」
そう伝えマリアンヌはオルソーにお礼を言いリオネルのいるであろう研究室へと向かおうとする。
扉のところで、ネイトを見たマリアンヌは体調が悪そうに見える彼にきづき声をかけた。
隣にいたサシャには礼だけしてネイトに近寄る。
「ネイト、顔色悪いけどどうしたの?」
マリアンヌに声をかけられ、壁に持たれていた体をよろよろと起こすネイト。
「さっきのリオネルさんっていう人、ほんとうにマリーの恋人?」
半信半疑で尋ねるネイトに、少し頬を赤く染めながら頷くマリアンヌを見てあぁ事実なんだと納得するネイト青年。
ちょっと失恋した気分なのはなぜなのか。
「うん、そう。内緒にしているつもりはなかったのだけど」
「そっか、ならいいんだ。さっき庭師さんから預かった荷物を寮に届けにいった時、そのリオネルさんに会ったのだけど彼が荷物預かってくれたんだ。マリーに本当かどうか確認してからの方が良いと思ったけど彼に預けちゃった、ごめん」
本当は強引に奪われた荷物であったがそこは男の沽券に関わるので伏せておく。
「ううん、いいの。ありがとう、後で彼から受け取るね」
そう伝え、急ぐからとマリアンヌはネイトとそこで別れた。
サシャ・ルーポはしめしめと資料管理室へと滑り込み、ネイトを締め出し扉を閉めた。
資料管理室の扉の外で階段を降りて行こうとするマリアンヌの後ろ姿を見送りながらなぜだかため息が漏れるネイト。
「マリアンヌがいつからかすっごく可愛くなった時期があったけど、あの頃から恋人がいたのかな?」
数年前、急に可愛く見え出したマリアンヌにドキドキしたことを思い出しながら何だか残念な気持ちになりそしてちょっと寂しく感じた先輩ネイトだった。
「いるかな、、、」
生産研究所に再び戻りキョロキョロと周りを見回すマリアンヌ。そこに見知らぬ女性が声をかけてきた。
「あなた、いも、、、いえマリアンヌ・ファルマさんよね?」
「はい、あの何か?」
「ちょっとお尋ねしたいのだけど、あなたに長身のすごく素敵な恋人がいる?」
確かに素敵な恋人はいるが、なぜか嫌な感じを漂わせ見下すような態度をとってくる女性。どう答えようかと迷っていると
「あの彼があなたのような芋臭い女性の恋人なはずはないかと思ったけれど、彼の方はあなたを愛称で呼んで探していたし。まさかご兄妹、って見た目でもないし、、、」
なにかぶつぶつと失礼なことを言っている気がする。
「あの、私の恋人は長身の素敵な人です!私もその人がとても好きなので、、、お邪魔するなら受けて立ちますっ!!!」
何となくライバル視してしまい、以前乙女小説で読んだ主人公さながらライバルへ向けたセリフを真似たため突如宣戦布告してしまった形のマリアンヌ。
「な、そんな堂々と宣言しなくても、、、別にちょっと気になって事実確認のために聞いただけだからっ」
ふんっ、っと鼻息荒くその人はどこかにいってしまった。
その背中を見送りながら、いったい何なんだろうとマリアンヌもフーッっと息を吐く。視線を感じて周りを見ると何人もの人がこちらを見ている。
あれ?やだ、みんなの前で恥ずかしいと思ったけれど彼の恋人は私だ!と知らしめることができたような気がして少し誇らしい気もする。
でもなぜ彼と私のことを知ったのだろうか?
考えてみたが思い当たることがなかったマリアンヌ。まぁいいかと気を持ち直し目の前の課題に集中する。まずは彼ときちんと話をしよう。
ここ最近、伝えたい思いをおざなりにしていた気がするのだ。
どんなこともきちんと言葉と態度で伝えなければ今日のように誤解を生みこじれてしまうことも起こるのだ。
いつも私たちは、お互いの気持ちや考えを汲んで自分の気持ちを伝えあってきた。
だからちょっと誤解があってもすぐ話し合えば大丈夫なはずなのだ。
言うのを躊躇っていたこともあるがそれもきちんと伝えて確認をとって、その場で納得できるまで話し合えば良いのだ。
少し恥ずかしかったが、先程も他人の前で恋人宣言をしたことで気合がはいった。誤解を解いて彼が帰ってきたらプロポーズをできるように”仲直り”しておきたい。そうでなければ自分の計画が。
そう思い、彼の部屋へ向かおうとすると部屋の扉からこちらを伺う大きな半身が見えた。
(あ、見られてたかな?)
ふふふ、堂々恋人宣言しちゃったぞ。聞こえたかな?などと思いながらそちらの方へ足を進めるマリアンヌを凝視している影は側から見ると少々不気味である。
しかしマリアンヌから見ればそれは可愛い愛しい恋人の通常運転の姿。
ちなみに先程濡れ濡った湯上がりイケメンは諸々の心労ですっかり乾いたボロボロひょろひょろな印象のただの巨人に戻ってしまっていた。
故に、実は先ほどの女性の群れのそばを部屋に戻る途中通過していたが再度現れた巨人が同じサイズ感であるにもかかわらず生産研究所の誇る天才研究者が謎の美丈夫だということに部下以外の人間は誰も気づかなかったのだ。
人の見た目と印象の不思議である。人は濡れると魅力が増すのであろうか。
皆の中に残った疑問がここで一つ。
先ほどの美丈夫はいったい誰だったのか、芋女はなぜあんなイケメンと付き合っているのか、と正しくこの恋人たちの関係を捉えている人はまだこの時点では少数であった。
芋女ことマリアンヌ・ファルマにたいそうハンサムな恋人発覚の噂は後程研究所内を席巻することになった。
51
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる