19 / 77
生真面目騎士様の自覚と決意
しおりを挟む
――嫉妬。
なるほど、そうだったのか。妙にすとんと納得できたその感情は、つまりはある一つの事実をヒューバートに突きつけた。
ヒューバートがリズベスに抱く感情は、もはや妹のような幼馴染に対する親愛の範疇を超えていた、ということを。
ひときわ冷たい風が吹きつけてくる。呆然としていたヒューバートも、その冷たさに我に返った。
「ほら、そろそろ戻らないといけないよ」
アーヴィンがそう言うのを、ヒューバートはどこか地に足が付かない思いで聞いた。突然気が付かされてしまった心の内を表すかのように、翠の瞳が揺れている。アーヴィンのにやにや笑った顔も、よく見れば真剣な光をその青い瞳に見つけることが出来た。
「いや、アーヴィン、だけど」
「だけど、じゃないよ」
いつも通り穏やかながらも、有無を言わせぬその口調に、ヒューバートは逆らっても無駄だと知った。普段は軽薄な面が目立つが、譲れないところは絶対に譲らないのがアーヴィンだ。
後ろ髪を引かれる思いで、ヒューバートは仕方なく自室に戻るべく訓練場を後にした。
その後ろ姿を見送ったアーヴィンが、「一押しどころか爪の先でつついただけだったなぁ」と残念そうにつぶやいていたのが聞こえなかったのは、彼にとって良かったのかどうなのか、それは神のみぞ知る――。
♢
「ラトクリフは戻ったのか」
アーヴィンがその声に振り向くと、アッカーソンが観覧席へと続く階段を上ってきたところだった。こうして間近で見ても、とても四十代に差し掛かったとは思えないほど若々しい。筋骨隆々とした強面の騎士だが、その表情はまるで悪戯な少年のようで、それがアッカーソンを実年齢よりも若く見せていた。
(確かにこれが愛しのリズの近くにいるとなれば、ヒューバートの心配も頷けるよね)
アーヴィンもリズベスの趣味は知っている。砂糖をまぶしたようなこてこての恋愛小説を愛好している彼女は、実家にも数冊それを置きっぱなしにしているのだ。
いかにも恋に夢見る少女、といった趣きのリズベスからすれば、いかにも理想の騎士様であるように周りからは見えるだろう。
そこまで考えて、アーヴィンはくすりと笑った。それを目ざとく見つけたアッカーソンが渋面を作る。
「まったくお前は趣味が悪い」
大げさに肩をすくめてみせたアッカーソンに、アーヴィンはおどけた表情で返した。
「僕の愛するリズベスの幸せのためですから」
「あの、射殺さんばかりの目で見られる俺の立場にもなってみろ」
全く損な役回りだった、とぼやくアッカーソンだったが、言葉とは裏腹に、その目つきは楽し気ですらある。
――実のところ、アッカーソンがわざわざ時間を作って訓練場へと姿を見せていたのは、アーヴィンの頼みによるものだった。
どれほど効果があるものかはわからないが、女性に人気の高いアッカーソンを傍に置いておけば、少しはヒューバートを揺さぶれるのではないか、という策略である。
少し気のあるそぶりでも見せつけてやれば、リズベスが年頃の女性だということを意識するだろう。そうなれば、少しは進展が望めるのではないか。
始めの一歩になれば、程度の稚拙な策が、思わぬとどめを刺した。あまりにも簡単に事が運んで、拍子抜けしたくらいだ。
「ご協力に感謝します、団長殿」
「まあ、これで副官の件は了承と言うことで――頼むぞ」
お任せください、と微笑むと、アーヴィンは優雅に一礼した。
♢
一方、そんなこととは露知らぬヒューバートは、言われた通りに自室へと戻ると、律義にもきちんとベッドに横になり、落ち着きなく寝がえりを繰り返していた。
今頃気づいたとんでもない事実に、心の中は暴風雨だ。
確かに、自分はリズベスが好きだ。愛していると言って良い。しかしそれは、あくまでも親友の妹、可愛い幼馴染としての親愛の情だったはずだ。
それが、あんな些細な触れ合いであさましい肉欲へと変化してしまったことに、最初は絶望を覚えた。
それなのに、気づけば彼女に触れたいと願う気持ちが捨てられず、男として意識してほしいなどという欲を出し。
あまつさえ、まるで自分のものだと思っていたかのように、近寄る男に嫉妬までして。
――これを、恋と呼んで良いのだろうか。
確かに、自分の想いはもはや親愛の情をはるか彼方に飛び越えた。しかし。
――これは、リズベスを女性として愛している、と言って良いのだろうか。
ヒューバートは頭をかきむしった。
この答えは、誰にも教えてもらえない。今まで読んだどの恋愛小説も役に立たない。
研究して実践すれば、女心がわかるだって!?
そんなことは、恐らく机上の空論だ。それで自分はこんなにも迷宮に入り込んだかのような心持ちになってしまっているのだから。
「リズベス……」
ここにいない彼女の名前を呟く。無性に会いたくてたまらない。
それからどれくらい経っただろう。部屋の中が薄暗くなり、夕闇が迫ってきている。食事もすっかり忘れて、随分長い間物思いに耽っていたようだった。
ヒューバートは、布団から頭を出すと起き上がり、窓の外を眺めた。風が落ち葉を運んで、連れ去っていく。びゅう、とひときわ強い風の音が鼓膜を震わせた。
その音に、びくりと身を震わせる。
そうだ。
こうして考えている間に、風に攫われた落ち葉の様に、リズベスが誰かに攫われてしまったら?その時自分は、平気でいられるだろうか。
――いられないだろう。
想像しただけで、腸が煮えくり返るような気持ちになる。
頭で考えていたって、どうにもならない。自分の手から、リズベスを逃がしたくない。
ヒューバートは、ゆっくりと口の端に笑みを浮かべた。
リズベスに対して沸き起こる感情。それは、すべての欲を含めて――それら全てを愛と呼ぶのだ。
夜の帳が静かに下りてくる。
その様子を静かに眺めながら、ヒューバートは決意した。
必ず、リズベスの心を手に入れよう、と。
なるほど、そうだったのか。妙にすとんと納得できたその感情は、つまりはある一つの事実をヒューバートに突きつけた。
ヒューバートがリズベスに抱く感情は、もはや妹のような幼馴染に対する親愛の範疇を超えていた、ということを。
ひときわ冷たい風が吹きつけてくる。呆然としていたヒューバートも、その冷たさに我に返った。
「ほら、そろそろ戻らないといけないよ」
アーヴィンがそう言うのを、ヒューバートはどこか地に足が付かない思いで聞いた。突然気が付かされてしまった心の内を表すかのように、翠の瞳が揺れている。アーヴィンのにやにや笑った顔も、よく見れば真剣な光をその青い瞳に見つけることが出来た。
「いや、アーヴィン、だけど」
「だけど、じゃないよ」
いつも通り穏やかながらも、有無を言わせぬその口調に、ヒューバートは逆らっても無駄だと知った。普段は軽薄な面が目立つが、譲れないところは絶対に譲らないのがアーヴィンだ。
後ろ髪を引かれる思いで、ヒューバートは仕方なく自室に戻るべく訓練場を後にした。
その後ろ姿を見送ったアーヴィンが、「一押しどころか爪の先でつついただけだったなぁ」と残念そうにつぶやいていたのが聞こえなかったのは、彼にとって良かったのかどうなのか、それは神のみぞ知る――。
♢
「ラトクリフは戻ったのか」
アーヴィンがその声に振り向くと、アッカーソンが観覧席へと続く階段を上ってきたところだった。こうして間近で見ても、とても四十代に差し掛かったとは思えないほど若々しい。筋骨隆々とした強面の騎士だが、その表情はまるで悪戯な少年のようで、それがアッカーソンを実年齢よりも若く見せていた。
(確かにこれが愛しのリズの近くにいるとなれば、ヒューバートの心配も頷けるよね)
アーヴィンもリズベスの趣味は知っている。砂糖をまぶしたようなこてこての恋愛小説を愛好している彼女は、実家にも数冊それを置きっぱなしにしているのだ。
いかにも恋に夢見る少女、といった趣きのリズベスからすれば、いかにも理想の騎士様であるように周りからは見えるだろう。
そこまで考えて、アーヴィンはくすりと笑った。それを目ざとく見つけたアッカーソンが渋面を作る。
「まったくお前は趣味が悪い」
大げさに肩をすくめてみせたアッカーソンに、アーヴィンはおどけた表情で返した。
「僕の愛するリズベスの幸せのためですから」
「あの、射殺さんばかりの目で見られる俺の立場にもなってみろ」
全く損な役回りだった、とぼやくアッカーソンだったが、言葉とは裏腹に、その目つきは楽し気ですらある。
――実のところ、アッカーソンがわざわざ時間を作って訓練場へと姿を見せていたのは、アーヴィンの頼みによるものだった。
どれほど効果があるものかはわからないが、女性に人気の高いアッカーソンを傍に置いておけば、少しはヒューバートを揺さぶれるのではないか、という策略である。
少し気のあるそぶりでも見せつけてやれば、リズベスが年頃の女性だということを意識するだろう。そうなれば、少しは進展が望めるのではないか。
始めの一歩になれば、程度の稚拙な策が、思わぬとどめを刺した。あまりにも簡単に事が運んで、拍子抜けしたくらいだ。
「ご協力に感謝します、団長殿」
「まあ、これで副官の件は了承と言うことで――頼むぞ」
お任せください、と微笑むと、アーヴィンは優雅に一礼した。
♢
一方、そんなこととは露知らぬヒューバートは、言われた通りに自室へと戻ると、律義にもきちんとベッドに横になり、落ち着きなく寝がえりを繰り返していた。
今頃気づいたとんでもない事実に、心の中は暴風雨だ。
確かに、自分はリズベスが好きだ。愛していると言って良い。しかしそれは、あくまでも親友の妹、可愛い幼馴染としての親愛の情だったはずだ。
それが、あんな些細な触れ合いであさましい肉欲へと変化してしまったことに、最初は絶望を覚えた。
それなのに、気づけば彼女に触れたいと願う気持ちが捨てられず、男として意識してほしいなどという欲を出し。
あまつさえ、まるで自分のものだと思っていたかのように、近寄る男に嫉妬までして。
――これを、恋と呼んで良いのだろうか。
確かに、自分の想いはもはや親愛の情をはるか彼方に飛び越えた。しかし。
――これは、リズベスを女性として愛している、と言って良いのだろうか。
ヒューバートは頭をかきむしった。
この答えは、誰にも教えてもらえない。今まで読んだどの恋愛小説も役に立たない。
研究して実践すれば、女心がわかるだって!?
そんなことは、恐らく机上の空論だ。それで自分はこんなにも迷宮に入り込んだかのような心持ちになってしまっているのだから。
「リズベス……」
ここにいない彼女の名前を呟く。無性に会いたくてたまらない。
それからどれくらい経っただろう。部屋の中が薄暗くなり、夕闇が迫ってきている。食事もすっかり忘れて、随分長い間物思いに耽っていたようだった。
ヒューバートは、布団から頭を出すと起き上がり、窓の外を眺めた。風が落ち葉を運んで、連れ去っていく。びゅう、とひときわ強い風の音が鼓膜を震わせた。
その音に、びくりと身を震わせる。
そうだ。
こうして考えている間に、風に攫われた落ち葉の様に、リズベスが誰かに攫われてしまったら?その時自分は、平気でいられるだろうか。
――いられないだろう。
想像しただけで、腸が煮えくり返るような気持ちになる。
頭で考えていたって、どうにもならない。自分の手から、リズベスを逃がしたくない。
ヒューバートは、ゆっくりと口の端に笑みを浮かべた。
リズベスに対して沸き起こる感情。それは、すべての欲を含めて――それら全てを愛と呼ぶのだ。
夜の帳が静かに下りてくる。
その様子を静かに眺めながら、ヒューバートは決意した。
必ず、リズベスの心を手に入れよう、と。
10
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
初恋をこじらせた騎士軍師は、愛妻を偏愛する ~有能な頭脳が愛妻には働きません!~
如月あこ
恋愛
宮廷使用人のメリアは男好きのする体型のせいで、日頃から貴族男性に絡まれることが多く、自分の身体を嫌っていた。
ある夜、悪辣で有名な貴族の男に王城の庭園へ追い込まれて、絶体絶命のピンチに陥る。
懸命に守ってきた純潔がついに散らされてしまう! と、恐怖に駆られるメリアを助けたのは『騎士軍師』という特別な階級を与えられている、策士として有名な男ゲオルグだった。
メリアはゲオルグの提案で、大切な人たちを守るために、彼と契約結婚をすることになるが――。
騎士軍師(40歳)×宮廷使用人(22歳)
ひたすら不器用で素直な二人の、両片想いむずむずストーリー。
※ヒロインは、むちっとした体型(太っているわけではないが、本人は太っていると思い込んでいる)
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる