最有力王妃候補に転生しましたが、何がなんでも回避しようと思います

翠華

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Episode1

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「…………」

モゾモゾ…

「……ん…」

モゾモゾ…

「……んん…?」

ゆっくり目を開けると、目の前には広い天井があった。

あれ?私のアパートこんなに天井広かったっけ?

「……った…何…」

起き上がろうとしたが、身体中が痛くて動けない。

確かストーカーに襲われて…

周りを見渡すと、そこにはいかにも小さな女の子が好みそうな家具やおもちゃが沢山置いてあった。

「何この部屋……」

金持ちに助けられたのかな?でも、私26だし、この部屋はさすがに…

ん?

そこで私は異変に気がついた。

私の腕や足や胸までとても小さくなっている。

細いというか、ガリガリで今にもポッキリ折れそうだ。

な、な、な、な、何!?どうなってるの!?

困惑し過ぎておどおどしていると、

ガチャ。

「あら?…ルナお嬢様!?」

メイド服を着た女性が入ってくるなり驚いた声で叫ぶ。

そしてすぐに部屋から出て行ってしまった。

え?何だったの?それにルナお嬢様って誰のこと?

状況が全く分からない私は更に困惑し、そして開き直ることにした。

「ま、生きてるんだからとりあえずは良しとしよう」

お母さんも開き直るのは前向きな証拠だって言ってたし。

まぁ、時と場合によるんだろうけど。

はぁぁっ、それにしてもこのベッドふっかふかで気持ちいいなぁ。

「ふふっふふふふふふっ」

思わず笑みが出てしまう。

コツンコツンコツン。

しばらくすると、何人かの足音が近づいてくる。

ガチャ。

扉が開くと、さっきのメイド服の女性と一緒に貴族風の服を着た30代位の男性と剣を腰に携えた10代位の若い男性も入ってきた。

2人ともちょー美男子じゃん。

「少し話をしたい。外してくれ」

30代位の男性が言うと、メイド服の女性はお辞儀をして出て行く。

美男子2人はベッドの横にある椅子に座り、私を見る。

金髪蒼眼で綺麗な顔立ち。2人とも絶対モテるだろうな。

そんな事を考えていると、

「ルナお嬢様、私がお分かりになりますか?」

急に問いかけられる。

びっくりした。ルナお嬢様って私の事か。さっきのメイド服の女性も私を見てそう言ってたし、まずこの部屋私しかいないし。

私は首を横に振る。

「そうですか。では、何故ルナお嬢様がここにいらっしゃるのかお分かりになりますか?」

また首を横に振る。

「そうですか」

美男子2人は顔を見合わせ、少し戸惑っているように見えた。

「とても言いにくいのですが…ルナお嬢様は、3日程前に自殺を図られたのです」

……は!?

「王宮にいる魔術師達で回復魔法を使い、何とかお命だけは助かりましたが…」

魔術師!?

ちょちょちょちょ!ちょっと待って!

まさかここって…

「あの、申し訳ありませんが、この国の名前を教えて頂けますか?」

美男子2人は驚いた顔をしている。

「ここは『ロバリカジャミール国』でございます」

やっぱり!ここ、異世界じゃん!そんな国の名前聞いた事ないし!

てことは私、転生しちゃった!!?

困惑する美男子2人をよそに、私は驚きと喜びを隠せなかった。
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