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Aクラス
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ガラガラガラガラ。
「本郷は1番。浅見は31番だ黒板に書いてある席に座れ」
Aクラスは全員で31人。2番から30番までは廊下側から順に並んでいる。特待生だからか、本郷は廊下側の教卓前。俺は窓側の教卓前だ。
机の上はガッツリ見え、隠れる場所ゼロ。その上、物で隠しても無駄な気がする。
何これ。サボれないじゃん。特待生とかマジで最悪なんですけど。
俺と本郷が席に座ると、
「今日からこのAクラスの担任の赤羽 蓮司(あかばね れんじ)だ。宜しく」
面倒くさそうに頭を掻きながら挨拶する。
何かこのだるそうにしてるとことか気合いそうだな。絶対今めんどくせぇとか思ってるんだろう。
「早速だが、出席番号順に自己紹介しろ。1番と31番は特待生だから最後だ」
そう言った瞬間、クラス全員の殺気だらけの視線を集めてしまった俺と本郷。
煽んないでくれよ!完全にとばっちりなんですけど!もう二度と特待生という単語を出さないで欲しいんですけど!
それでもクラスメイト達は自己紹介をちゃんと始める。
あ、ちゃんとやるんだ。皆ヤンキーなのに真面目だな。
あれこれ考えているうちにどんどん順番が近づいてくる。
やべぇ!言う事思いつかん!自己紹介…自己紹介…じこ…事故…
「出席番号31番、さっさと自己紹介しろ」
「新しい学校生活の最初に事故紹介なんて俺には出来ません!」
「あー、めんどくせぇ。名前と意気込みだけな。あ、やっぱお前は名前だけでいい」
「え!?でも事故紹介しろって言ったの赤羽先生ですよ!?」
「じゃあこれからの事を説明するぞ」
「無視!?無視ですか!?教師が生徒の話を無視していいんですか!?いじめを止める側なのにいじめを率先してやるなんていいんですか!?」
「うるせぇよ」
「え、すみません」
赤羽先生は本気でイラついてるみたいだったのでちゃんと謝る。
「ほんとにこいつ特待生かよ」
「ただのバカじゃねぇか。どんな手使ったんだよ」
「こいつが親善試合出んのかよ」
「こいつが1年代表とか俺らのメンツ丸潰れじゃねぇか」
「つかただのチビじゃん。うざってぇな」
クラスの生徒達がザワザワと話し出す。
やべぇ!悪い意味で目立っとる!
「全員黙れ。話が進まねぇ」
赤羽先生の圧力でクラスの生徒達は静かになる。
「まず、一週間後に親善試合があるわけだが、特待生しか出られねぇからお前らには関係ねぇなんて思うなよ」
「は?」
「どういう事だよ」
「試合に出られねぇのに他に何しろってんだ」
「意味わかんねぇ」
「いいから黙って聞け。親善試合では選ばれた2、3年が参加する。お前らとは桁違いに強い2、3年の姿をしっかり見ておけ。お前らが馬鹿じゃない限り、学べるもんがあるはずだ」
すると、クラスの雰囲気が変わる。
馬鹿にされたようでイラッときたのだろう。その中でも一際怒りを露わにしていたのは廊下側の出席番号2番の位置にいる男だ。
体格はいいが、感情が分かりやす過ぎる所を見ると、頭はあまり良くなさそうだ。
そう言えば俺が教室に入った時、既にイラついてたな。
「親善試合が終わった後も学力テストや身体能力テスト、健康診断があるから気を抜かないように。あとこの学校では一日でも休むと補習を受けなくてはいけない。受けなかった奴は即退学だ。学校の門入ってからの問題行動も即退学だから気をつけろ」
「ざっけんなよ!」
「やってられっか!」
「舐めてんのか!」
クラスの生徒達は今にも殴りかかりそうな勢いで赤羽先生を睨みつける。
「やめとけ。俺達教師が生徒と揉めても、抑制の為、自分の命を守る為に正当防衛した事にある。お前ら生徒がどんな状態であろうとな」
「教師は何やってもいいってのかよ!」
赤羽先生の言葉に生徒達は絶句する。そんな中、一人だけ口を開いた奴がいた。
「本郷は1番。浅見は31番だ黒板に書いてある席に座れ」
Aクラスは全員で31人。2番から30番までは廊下側から順に並んでいる。特待生だからか、本郷は廊下側の教卓前。俺は窓側の教卓前だ。
机の上はガッツリ見え、隠れる場所ゼロ。その上、物で隠しても無駄な気がする。
何これ。サボれないじゃん。特待生とかマジで最悪なんですけど。
俺と本郷が席に座ると、
「今日からこのAクラスの担任の赤羽 蓮司(あかばね れんじ)だ。宜しく」
面倒くさそうに頭を掻きながら挨拶する。
何かこのだるそうにしてるとことか気合いそうだな。絶対今めんどくせぇとか思ってるんだろう。
「早速だが、出席番号順に自己紹介しろ。1番と31番は特待生だから最後だ」
そう言った瞬間、クラス全員の殺気だらけの視線を集めてしまった俺と本郷。
煽んないでくれよ!完全にとばっちりなんですけど!もう二度と特待生という単語を出さないで欲しいんですけど!
それでもクラスメイト達は自己紹介をちゃんと始める。
あ、ちゃんとやるんだ。皆ヤンキーなのに真面目だな。
あれこれ考えているうちにどんどん順番が近づいてくる。
やべぇ!言う事思いつかん!自己紹介…自己紹介…じこ…事故…
「出席番号31番、さっさと自己紹介しろ」
「新しい学校生活の最初に事故紹介なんて俺には出来ません!」
「あー、めんどくせぇ。名前と意気込みだけな。あ、やっぱお前は名前だけでいい」
「え!?でも事故紹介しろって言ったの赤羽先生ですよ!?」
「じゃあこれからの事を説明するぞ」
「無視!?無視ですか!?教師が生徒の話を無視していいんですか!?いじめを止める側なのにいじめを率先してやるなんていいんですか!?」
「うるせぇよ」
「え、すみません」
赤羽先生は本気でイラついてるみたいだったのでちゃんと謝る。
「ほんとにこいつ特待生かよ」
「ただのバカじゃねぇか。どんな手使ったんだよ」
「こいつが親善試合出んのかよ」
「こいつが1年代表とか俺らのメンツ丸潰れじゃねぇか」
「つかただのチビじゃん。うざってぇな」
クラスの生徒達がザワザワと話し出す。
やべぇ!悪い意味で目立っとる!
「全員黙れ。話が進まねぇ」
赤羽先生の圧力でクラスの生徒達は静かになる。
「まず、一週間後に親善試合があるわけだが、特待生しか出られねぇからお前らには関係ねぇなんて思うなよ」
「は?」
「どういう事だよ」
「試合に出られねぇのに他に何しろってんだ」
「意味わかんねぇ」
「いいから黙って聞け。親善試合では選ばれた2、3年が参加する。お前らとは桁違いに強い2、3年の姿をしっかり見ておけ。お前らが馬鹿じゃない限り、学べるもんがあるはずだ」
すると、クラスの雰囲気が変わる。
馬鹿にされたようでイラッときたのだろう。その中でも一際怒りを露わにしていたのは廊下側の出席番号2番の位置にいる男だ。
体格はいいが、感情が分かりやす過ぎる所を見ると、頭はあまり良くなさそうだ。
そう言えば俺が教室に入った時、既にイラついてたな。
「親善試合が終わった後も学力テストや身体能力テスト、健康診断があるから気を抜かないように。あとこの学校では一日でも休むと補習を受けなくてはいけない。受けなかった奴は即退学だ。学校の門入ってからの問題行動も即退学だから気をつけろ」
「ざっけんなよ!」
「やってられっか!」
「舐めてんのか!」
クラスの生徒達は今にも殴りかかりそうな勢いで赤羽先生を睨みつける。
「やめとけ。俺達教師が生徒と揉めても、抑制の為、自分の命を守る為に正当防衛した事にある。お前ら生徒がどんな状態であろうとな」
「教師は何やってもいいってのかよ!」
赤羽先生の言葉に生徒達は絶句する。そんな中、一人だけ口を開いた奴がいた。
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