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花見
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皆で初めての花見。
「あかり!バカ谷と秀才も早く!」
「花子ちゃん足速すぎるよ!ちょっと待って!」
「おい花子!そっちじゃねぇって!」
「え?こっちでしょ?川があるとこ」
「違うって。そっち真逆だから」
秀才が呆れている。
「え!?そんな!」
「お前ほんと方向音痴だよな」
「バカ谷、方向音痴って言葉知ってるんだ。凄いね」
「バカにしてんじゃねぇよ」
「いや、バカじゃん」
「んだと!」
「いや、二人とも変わんないから」
言い合いながら歩いていると、
「見て見て!凄く綺麗だよ!」
珍しくあかりがはしゃいでいる。
桜の木で囲まれた森の中に、石や魚がはっきりと見える程澄んだ川が流れている。桜はもう散ってしまっているが、他の花が沢山咲いている。
「うわっ!凄っ!こんな綺麗な川があるとか知らなかった!」
「やっぱここはいいよなぁ。落ち着く」
「そうだな」
「バカ谷と秀才っていつからこの場所知ってたの?」
「小さい頃からよくここで遊んだよな。落ち込んだ時とかはいつもここにいたし」
「ふーん」
バカ谷と秀才も落ち込む事あるんだ。やっぱり人って誰でも関わってみないと普段の姿だけじゃ分かんないもんだな。
「よーし!じゃあ早速弁当食べよう!」
「うん!私、クッキーとカップケーキ作ってきたよ」
「おおっ!さすがあかり!分かってるぅ!」
「花見の為に朝飯抜いて来たからもう腹ぺこだぜ!」
「俺も歩いたら腹減った」
「秀才って結構食べるよね。毎日学校に弁当二つ持って来てるし」
「ほんと、よく太らないよね。私、気をつけないとすぐ太っちゃうから羨ましいな」
「まぁ、太らない体質だからね。でも逆に筋肉が付きにくいのは気に食わないかな」
「秀司はほんと、筋肉付けたがるよな」
「細っこいと弱そうだろ。舐められるのは嫌いなんだ」
そういうとこはまっちと似てるな。でも…
「でも秀司君あんまり弱そうに見えないけどね」
思ってた事をあかりが言った。
「それは分かる」
あかりと顔を見合わせて笑う。
「そうかな」
「そうだな」
バカ谷もうんうん頷いている。
シートを広げ、皆で持って来た弁当をそれぞれ広げる。
「俺は母ちゃんが張り切って作ってくれた三段弁当だ!」
自慢気に三つ弁当を広げて見せるバカ谷。
色鮮やかで肉に野菜に果物まで入ったバランスの良さそうな弁当だ。
「うっほー!うまそー!バカ谷のお母さん凄いな!料理上手じゃん!」
「ほんと、美味しそう!」
「じゃ、次は俺かな」
今度は秀才が持って来たボトルを五つ取り出す。
「え?何これ?お茶?」
「違うよ花子ちゃん。これスープジャーだよね?」
「そう。大和の母さんが弁当作ってくれるって言うから、俺はスープを持って来たんだ」
「へぇ、そんなのがあるんだ!凄いね!はぁー!いい匂いがする!」
「当たり前じゃん。俺が作る料理に不味いものは無いよ」
「すごい自信だな」
「じゃあ次は私だね。さっきも言ったけどクッキーとカップケーキ作って来たの。結構自信作なんだ!」
「「「おおっ!」」」
大きい弁当箱二つに色んな種類のクッキーとカップケーキが並んでいる。
「うまそー!あかりってお菓子作り得意なんだな!」
「得意って程じゃないけど、好きでよく作るんだ」
「あかり女の子だね!凄いね!早く食べたい!」
「これでご飯もスープもデザートも揃ったな!早く食べようぜ!」
「ちょっと待った!まだウチ弁当出してないんですけど!」
皆が手を合わせて食べようとしているのを制する。
「は?マジかよ」
「は?マジだよ。何でそんな驚くわけ?」
「ごめんね、花子ちゃん。花見がどんなものか全く知らなかったからお弁当とか何も持って来てないと思って」
「まさか花見を知らない人が存在するなんてね」
「しょうがないじゃーん。花見なんてした事なかったんだもーん」
「もーんじゃねぇよ。ありえねぇだろ。幼稚園児でも知ってんぞ」
「とにかく!ウチだってちゃんと花見の事聞いて弁当持って来たんだよ!」
鈴音さんに花見の事教えて貰って、弁当作るのも手伝ってもらった。
というか、鈴音さんが手伝うと言って引かなかったんだ。嬉しい事だけど、何か世話かけてばっかりだな。
「ウチの手作り弁当なんて滅多に食べれないぞー。ちゃんと味わった方がいいぞー」
ニヤニヤしながら弁当を取り出す。
「お、おい、何だこれは…」
「花子ちゃん、私初めて見たよ。こんな…」
「こんなに黒くてグロテスクな弁当」
あかりが躊躇って言わなかった言葉を秀才はあっさり言った。
やっぱ弱そうに見えないわ。
「ま、まぁ味は大丈夫だよ!ちゃんと味見したし」
鈴音さんが作った方のおかずを。
「そ、そうか…」
「じ、じゃあいただきます」
「いただきます」
「いただきまーす!」
四人で沢山の美味しそうな弁当を囲み、食材に感謝を込めて手を合わせる。
「あかり!バカ谷と秀才も早く!」
「花子ちゃん足速すぎるよ!ちょっと待って!」
「おい花子!そっちじゃねぇって!」
「え?こっちでしょ?川があるとこ」
「違うって。そっち真逆だから」
秀才が呆れている。
「え!?そんな!」
「お前ほんと方向音痴だよな」
「バカ谷、方向音痴って言葉知ってるんだ。凄いね」
「バカにしてんじゃねぇよ」
「いや、バカじゃん」
「んだと!」
「いや、二人とも変わんないから」
言い合いながら歩いていると、
「見て見て!凄く綺麗だよ!」
珍しくあかりがはしゃいでいる。
桜の木で囲まれた森の中に、石や魚がはっきりと見える程澄んだ川が流れている。桜はもう散ってしまっているが、他の花が沢山咲いている。
「うわっ!凄っ!こんな綺麗な川があるとか知らなかった!」
「やっぱここはいいよなぁ。落ち着く」
「そうだな」
「バカ谷と秀才っていつからこの場所知ってたの?」
「小さい頃からよくここで遊んだよな。落ち込んだ時とかはいつもここにいたし」
「ふーん」
バカ谷と秀才も落ち込む事あるんだ。やっぱり人って誰でも関わってみないと普段の姿だけじゃ分かんないもんだな。
「よーし!じゃあ早速弁当食べよう!」
「うん!私、クッキーとカップケーキ作ってきたよ」
「おおっ!さすがあかり!分かってるぅ!」
「花見の為に朝飯抜いて来たからもう腹ぺこだぜ!」
「俺も歩いたら腹減った」
「秀才って結構食べるよね。毎日学校に弁当二つ持って来てるし」
「ほんと、よく太らないよね。私、気をつけないとすぐ太っちゃうから羨ましいな」
「まぁ、太らない体質だからね。でも逆に筋肉が付きにくいのは気に食わないかな」
「秀司はほんと、筋肉付けたがるよな」
「細っこいと弱そうだろ。舐められるのは嫌いなんだ」
そういうとこはまっちと似てるな。でも…
「でも秀司君あんまり弱そうに見えないけどね」
思ってた事をあかりが言った。
「それは分かる」
あかりと顔を見合わせて笑う。
「そうかな」
「そうだな」
バカ谷もうんうん頷いている。
シートを広げ、皆で持って来た弁当をそれぞれ広げる。
「俺は母ちゃんが張り切って作ってくれた三段弁当だ!」
自慢気に三つ弁当を広げて見せるバカ谷。
色鮮やかで肉に野菜に果物まで入ったバランスの良さそうな弁当だ。
「うっほー!うまそー!バカ谷のお母さん凄いな!料理上手じゃん!」
「ほんと、美味しそう!」
「じゃ、次は俺かな」
今度は秀才が持って来たボトルを五つ取り出す。
「え?何これ?お茶?」
「違うよ花子ちゃん。これスープジャーだよね?」
「そう。大和の母さんが弁当作ってくれるって言うから、俺はスープを持って来たんだ」
「へぇ、そんなのがあるんだ!凄いね!はぁー!いい匂いがする!」
「当たり前じゃん。俺が作る料理に不味いものは無いよ」
「すごい自信だな」
「じゃあ次は私だね。さっきも言ったけどクッキーとカップケーキ作って来たの。結構自信作なんだ!」
「「「おおっ!」」」
大きい弁当箱二つに色んな種類のクッキーとカップケーキが並んでいる。
「うまそー!あかりってお菓子作り得意なんだな!」
「得意って程じゃないけど、好きでよく作るんだ」
「あかり女の子だね!凄いね!早く食べたい!」
「これでご飯もスープもデザートも揃ったな!早く食べようぜ!」
「ちょっと待った!まだウチ弁当出してないんですけど!」
皆が手を合わせて食べようとしているのを制する。
「は?マジかよ」
「は?マジだよ。何でそんな驚くわけ?」
「ごめんね、花子ちゃん。花見がどんなものか全く知らなかったからお弁当とか何も持って来てないと思って」
「まさか花見を知らない人が存在するなんてね」
「しょうがないじゃーん。花見なんてした事なかったんだもーん」
「もーんじゃねぇよ。ありえねぇだろ。幼稚園児でも知ってんぞ」
「とにかく!ウチだってちゃんと花見の事聞いて弁当持って来たんだよ!」
鈴音さんに花見の事教えて貰って、弁当作るのも手伝ってもらった。
というか、鈴音さんが手伝うと言って引かなかったんだ。嬉しい事だけど、何か世話かけてばっかりだな。
「ウチの手作り弁当なんて滅多に食べれないぞー。ちゃんと味わった方がいいぞー」
ニヤニヤしながら弁当を取り出す。
「お、おい、何だこれは…」
「花子ちゃん、私初めて見たよ。こんな…」
「こんなに黒くてグロテスクな弁当」
あかりが躊躇って言わなかった言葉を秀才はあっさり言った。
やっぱ弱そうに見えないわ。
「ま、まぁ味は大丈夫だよ!ちゃんと味見したし」
鈴音さんが作った方のおかずを。
「そ、そうか…」
「じ、じゃあいただきます」
「いただきます」
「いただきまーす!」
四人で沢山の美味しそうな弁当を囲み、食材に感謝を込めて手を合わせる。
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