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自分への憤り
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「さて、これからは父親として話そう」
「その前に、七代目として聞きたい事があります」
「何だ?」
「私は足でまといで役立たずです。ですが、それは桜組として見られない程なのですか?」
「………」
「どうして、自分の命を最優先にしろと言われたのか、理由を聞かせて下さい」
「…俺は一人娘のお前に死んで欲しくない。ここにいる全員がそう思ってる。"あいつ"との約束もある。俺は桜組とお前、どちらも守る決意をしたんだ。だからこそ、お前は前線にはもちろん、争いにも参加させない。それにお前は自分の身を守る事もまだ出来ない。争いに出ても何も出来ずに死ぬだけだ」
「私は…今の私は…何者ですか?」
「何?」
「一人娘ですか?約束を果たす為の道具ですか?」
「何だと?」
「花子お嬢様、それ以上はおやめ下さい」
見かねた翠が止めに入る。
「ただ何も出来ずに死んでいく人間を見たくないだけですか?それとも身内が他人に殺されるのを見たくないんですか?」
「花子お嬢様」
びくっ。
蓮の言葉に体がこわばる。
「七代目を侮辱するな」
「それ以上はお嬢でも許されないんだな」
「もうやめるんだの」
それでも怒りがおさまらない。
昔から少しでも役に立ちたいと努力はしてきたつもりだ。
色んな武術や護衛術を習い、銃や車やバイクや麻薬等の知識も身につけた。筋トレや体幹、ランニングも欠かさず続けて足だって早くなったし、七代目や翠や蓮や遥人、彰人に稽古をつけてもらって精神的にも強くなった。
それなのに…それでも、まだ私は自分の身を優先する事しか出来ないのか。
今まで組の為に少しでも何かしたくて、そう思うだけでやりがいはあったし、全然辛くもなかった。
そこまでしても……
「…申し訳、ありませんでした……」
唇を噛み締める。
つぅっと頬を伝う涙と共に唇からポタポタと血が流れ落ちる。
畳に落ちる前に血と涙を拭う。
組の人間として仕事をした事はない。でも、血を見るのは平気だし、身近な人間が死ぬなんて事当たり前だ。それは自分も変わらない。
私は人を殺せるし、自分が死ぬ事を怖いと思わない。
だからこそ、ただの女の子のように、役に立たない人間のように扱われるのが腹立たしいのだ。
私は弱いが、弱虫じゃない。
でも、そう思ってるのは……
私だけなんだろう。
「その前に、七代目として聞きたい事があります」
「何だ?」
「私は足でまといで役立たずです。ですが、それは桜組として見られない程なのですか?」
「………」
「どうして、自分の命を最優先にしろと言われたのか、理由を聞かせて下さい」
「…俺は一人娘のお前に死んで欲しくない。ここにいる全員がそう思ってる。"あいつ"との約束もある。俺は桜組とお前、どちらも守る決意をしたんだ。だからこそ、お前は前線にはもちろん、争いにも参加させない。それにお前は自分の身を守る事もまだ出来ない。争いに出ても何も出来ずに死ぬだけだ」
「私は…今の私は…何者ですか?」
「何?」
「一人娘ですか?約束を果たす為の道具ですか?」
「何だと?」
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見かねた翠が止めに入る。
「ただ何も出来ずに死んでいく人間を見たくないだけですか?それとも身内が他人に殺されるのを見たくないんですか?」
「花子お嬢様」
びくっ。
蓮の言葉に体がこわばる。
「七代目を侮辱するな」
「それ以上はお嬢でも許されないんだな」
「もうやめるんだの」
それでも怒りがおさまらない。
昔から少しでも役に立ちたいと努力はしてきたつもりだ。
色んな武術や護衛術を習い、銃や車やバイクや麻薬等の知識も身につけた。筋トレや体幹、ランニングも欠かさず続けて足だって早くなったし、七代目や翠や蓮や遥人、彰人に稽古をつけてもらって精神的にも強くなった。
それなのに…それでも、まだ私は自分の身を優先する事しか出来ないのか。
今まで組の為に少しでも何かしたくて、そう思うだけでやりがいはあったし、全然辛くもなかった。
そこまでしても……
「…申し訳、ありませんでした……」
唇を噛み締める。
つぅっと頬を伝う涙と共に唇からポタポタと血が流れ落ちる。
畳に落ちる前に血と涙を拭う。
組の人間として仕事をした事はない。でも、血を見るのは平気だし、身近な人間が死ぬなんて事当たり前だ。それは自分も変わらない。
私は人を殺せるし、自分が死ぬ事を怖いと思わない。
だからこそ、ただの女の子のように、役に立たない人間のように扱われるのが腹立たしいのだ。
私は弱いが、弱虫じゃない。
でも、そう思ってるのは……
私だけなんだろう。
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