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六話 現れる恋敵
03
しおりを挟む一方のデリットは適当な酒場に立ち寄れば取り敢えず脅してからいい酒を呑み息を吐く
「 生き返るなぁー、美味いぜ 」
「「( そりゃ、脅せばな )」」
ティタンと同じ位には此所に来て直ぐに主を脅したデリットに他の客は心の中でそう思いながら自分達の酒を呑む
安くて美味い酒を呑めることに生き甲斐を感じてるようなデリットはグラスに注ぎ再度呑めば隣に厳つい男達は立つ
「 よぅ、スカージ海賊団 キャプテン・デリットだなぁ? 」
「 知らないな、俺はそんなにぶっ細工じゃない 」
指名手配書を見せる男達にデリットは似顔絵と自分がにつかないことにそっぽを向くも巨漢の男はダンッと強くテーブルを叩く
「 しらばっくれてんじゃねぇよ。その胸元の死神....デリットだよなぁ?二億円の賞金首 」
「 おや、いつの間にそんな賞金がかけられていたんだ、だとしてもその絵はないな 」
瓶の酒を飲み干したデリットの気にもしない様子に眉間に青筋を立てた男は剣を抜いた
「「 !!! 」」
喧嘩が始まる予感にざわっと周りは立ち上がり距離を置くように逃げればデリットは剣を見た後に男は振り上げる
「 その首、貰った!!! 」
「 殺してやる!! 」
「 めんどくせぇんだよ 」
避けたデリットはテーブルを蹴り飛ばし片方を巨漢の男の横顔を瓶で思いっきり殴ればパリンッと割れるもぶつけられた男はニヤリと笑えばデリットはその頑丈さに笑みを漏らせばバク転し他のテーブルの上へと立つ
「「 キャッ!!? 」」
「 おっと、わりぃな。この金で許してくれ 」
「 あ"!それ俺のだ!! 」
女の人達が居たテーブルだった為にデリットはバク転する前に男から盗んだ金の入った袋を開け金貨をバラ撒けばそのまま店の外へと走っていく
「 彼奴を倒せばそんな端がねいらねぇ!!追うぞ!! 」
「 おう!! 」
金には見向きもせずに店へと出る二人を見た後に静まり返った店のなかでは直ぐに金貨を奪う争いが繰り広げられた
「 悪いな、ちょっと通せよ 」
「「 !!? 」」
人混みを上手く避け走るデリットを追い掛け人を突飛ばす男二人
其々の追い掛けこっこが始まればデリットはふっと見えた自身のクルーの中では一番巨漢の男に気付けばその手首を掴み走る
「 !?キャプテン??あ~、林檎食べる 」
「 ありがとうな、 」
「「 待てぇぇえ!!キャプテン・デリット!!! 」」
一瞬驚くティタンだが背後から自分達のキャプテンの名前を告げ追い掛けてくる二人組を見れば納得し持っていた林檎を差し出せばデリットは受け取り齧る
「 また厄介なのに目をつけられたねぇ~ 」
「 まぁな、というか俺に手配書なんてあったっけ?二億、かけられてるんだが 」
「 無かったねぇ~。海賊でもよっぽど民間巻き込まなければないし、これは誰えら~い人の差し金だねぇ~ 」
男から奪った手配書を変わりに見せたデリットに受け取ったティタンは軽く笑い人や物を避けながら走る
「 やっぱりそうか 」
「 心当たりでも? 」
「 まぁな 」
こんな事が出来る奴は彼奴しか居ないだろうと思ったデリットは頷き木箱に脚を掛け飛べば屋根の上へと行き同じく着いてくるティタンは笑う
「 こう言うの久々で楽しいねぇ~ 」
「「 くそまてぇや!! 」」
「 銃弾飛んできてるけどぉ~ 」
瓦を蹴り飛んでくる銃弾をガードし呑気に告げるティタンにデリットは林檎を全て食い終われば芯だけポイットしてた
『 キャプテンいないなぁ..って、あた、なに? 』
ウィンドは探してもいないことに落ち込むも頭に落ちてきた林檎の芯を見た後に不機嫌そうに眉を寄せる直ぐに横を通り過ぎる巨漢の男達の呼ぶ名前に気付く
「「 キャプテン・デリット待ちやがれ!! 」」
『 デリット!?ちょ、待てよ!! 』
巨漢の二人を追えばデリットがいるのだとわかったウィンドは追い掛けていく
其々に逃げたり追ったりを港町中で繰り広げればデリットとティタンは丁度いい開けた裏路地へと来れば待ち伏せの後に剣を抜き男達が入ってきたと同時に斬った
「「 ガハッ!! 」」
血を浴びた二人は剣に付いた血を振り払った後に互いに笑みを溢す
「 真っ赤だねぇ 」
「 御前もな.... 」
『 はぁ、はぁ....キャプテン!!って、二人とも... 』
さっきの男は倒れてるし二人は血を浴びてる事に変に走った為に息を吐くウィンドは眉を寄せていればティタンは笑う
「 なーんでもないよぉ。其れより大丈夫? 」
『 はぁ、ちょっと、走っただけで、こんな息切れするとは...歳かな... 』
「 ははっ、まだ若いじゃん 」
笑うティタンに反してデリットは何処かウィンドの様子を見た後に眉を寄せれば歩き出す
「 一旦船に戻る。着替えたいしな、 」
「 あ~確かに?俺も帰ろー、一通りの買い出し終わってし 」
『 あ、ちょっ、二人とも待って下さい 』
さっさと船の方へと歩く二人にウィンドは息を切らしながらついていく
何故か身体は重く息苦しさが強いことに疲労が溜まりやすくなってるのも実感していた
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