転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

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一章 聖獣への道のり編

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「 あはははっ!!! 」

落ち込んだ俺はルイスの事をアンドリューに話したから、この通り爆笑された
腹を抱えて笑う彼に、俺は月明かりを見ては仰向けになり溜め息を吐く

『 笑うな。結構ショックだったんだぞ。あの後、やっと動いたと思ったら逃走したんだからな 』

「 あははっ!そりゃ一年傍にいた子犬が自分より大人の姿なら驚くだろ! 」

可笑しいと笑う彼に、俺はやっぱり普通はそんなもんなのかと思う

『 子犬とこの身体に慣れて、驚かれる事を忘れていた 』

月へと手を伸ばし、黒手袋を嵌めた片手は大人のもので
子犬とは違った短い手足ではない
神様から貰った追加のオプションに、主を困らせる日が来るとは思いもしない

『 嫌われたな、もう一緒に寝てはくれないだろうか…… 』

「 それはルイス次第だが。嫌われては無いだろ 」
   
『 なんでそう言えるんだ? 』

目線をアンドリューへと向ければ、彼は瞳を光らせた

『 !! 』

一瞬の事に反応が遅れ、目を見開いた時にはその顔は目の前へとあった 
自らの横にある腕に、唇に当たる吐息 
堀の深く顔立ちのいい容姿は今は、只俺を写す

「 御前の顔はいいからな。嫌わないだろ 」

『 それは褒めてるのか 』

顔を褒められても嬉しくはないんだが
もう少し根本的な事を好かれたいと横へと顔を向ければ、アンドリューはふっと笑ってから俺の反らした方の首筋へと口付けを落とした

「 そりゃ、褒めてるさ。綺麗で可愛い顔をしてる 」

『 そうか、そりゃどうも 』

身体を動かし、腕の中から退き起き上がれば月へと見ては両手を広げ背伸びをする

『 んー嫌われてないならいい。さて、もう少し相手になってくれ。強くなりたい 』

「 ははっ。いいぜ。何時間でも相手になる 」

欠けることを知らない剣を抜き
何処か溜め息を吐いたアンドリューの様子に気付いていても気付かないフリをする

俺には大切な人が、神の庭に待ってるのだから
その手には乗らないさ

「 ……… 」

『( ……… )』

ルイスとの距離が痛い
少し近付こうとすれば、同じぐらい離れる様子に
俺はやっぱり昨夜の事を気にしてるんだと気付く

そりゃ嫌だろ、子犬が自分より大人でした
なんて知れば、子犬扱いなんて出来なくなる 
 
こんな時、シロなら普通に子犬の姿でも舐め回して来るのだろうが
相手は思春期の少年だ、俺が舐めてスキンシップなんてしたら尚更、嫌われるに違いない

「 おや、ルイスくん。そんなに考え顔をしてどうしたの? 」

「 あー、マリア先生 」

『( あれ?いつから、気にならなくなったんだ )』

美人教師に動揺するルイスが居る筈なのに
今日は、心此処に有らずのように反応が鈍い
教師もまた其に気付いたのか、彼の前にある席に座っては脚を組み問い掛ける

「 どうしたの?なにかあった? 」 

「 たいしたことじゃないんですが……… 」 

「 言ってみて? 」

俺の事でも話すのだろうか
そうなら、どんな事を相談するのか気になれば
ルイスは教師の身体をスラッと見た後に目線を合わせて淡々と告げた

「 俺、マリア先生が綺麗で憧れて好きだったんですよ 」

「 えっ、あ、ありがとう 」

『( まさかの告白!? )』

えっ、こんな食堂で!?
ルイスの言葉に、余りで聞いていた生徒も
其々に手を止めては視線を向けた

けれど彼は、視線に気にする事も無く答えた

「 先生の色気はきっと若作りした色気なんでしょうが、 」

「 若作り…… 」

マリア先生のHPがドンドン削られていくのを俺は気づいている
冷めた口調で告げたルイスには、何一つ悪意が無いからこそ尚更、心に刺さるのだろう

「 もっと世間には綺麗な人が居るんだなって知って。ちょっと驚いてます 」

「 そ、そうね…… 」

「 俺、子供でした。若作りの色気には囚われない男になります。初恋でした、ありがとうございます 」

深々と頭を下げたルイスに、マリア先生は石となり砕け散ったように俺は見えた
若作り、と何度も言われればそうだろ

いや、他の生徒も唖然としてるなかでよくルイスだけ平気なんだ

「 じゃ、テスト勉強するんで先に失礼します。ご馳走さまでした 」

手を合わせてから立ち上がり、トレーを返却しに行ったルイスに俺は後を追い掛けた

ちょっとだけマリア先生の様子が気になるが、
まぁ、放置しても大丈夫そうだ

廊下で話を聞いていたのか、アンドリューとシリウスが御互いに口を押さえて肩を揺らしてた事を見ると
彼等も若作りを知ってたのか?

『( 俺には男女の恋愛は分からないかもしれないな )』

只ひとつだけ分かったのはルイスの初恋はマリア先生で、それをきっぱり気にならなくなるような事があったと言うことだ

「 リアン 」

『( なんだ?俺を許してくれるのか? )』

部屋に戻り、ベッドに座ったルイスは
俺の方を見ては呼ぶ

呼ばれた事に嬉しくなり、足元に駆け寄っては彼は両手で身体を抱き抱えて冷めた目を向けてきた

『( ………ありゃ? )』

此は何かが違う、と思ったときにはルイスの言葉は胸に突き刺さる

「 御前のせいで、俺が結婚できなくなったら恨むからな 」

『( えっ、マジですか……俺のせいなの?なんで? )』

面食いルイスが選ぶ、女の子を少しだけ知ってみたかったのだが
どうやらその夢は、まだまだ先になりそうだ

てか、俺のせいってなに!?
俺が悪いのか??なんで!?

その言葉の意味を知ることは今の俺には出来なかった

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