転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

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二章 宝物捜索 編

07

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表情が見えない相手ってこんなにも恐ろしいんだな、って思うがそうじゃない!!

『( 中身は絶対、笑顔!超笑顔だと思う!! )』

フフフフッとか不気味な笑みを浮かべてそうな位、ソレイユの雰囲気は見るからに楽しんでる悪い奴だ
俺がどんな反応するか見てるような彼に、仕方無く奥歯を噛み締め剣を握り直し掛け走る

『 はぁぁあっ!! 』

振り上げた剣をそのまま脳天に向け斬りかかれば、動くことをしなかった彼は前腕にあるバンバレースで防いだ

『 っ~~!! 』

肘を机の角にぶつけた位に、剣から感じた痺れは全身に流れ、持っていた剣はその場に落ち
俺は軽く背を曲げ悶えた

『 いってぇ~~!!強度が!! 』

やっぱり強度が桁違いに高いことを実感すれば、痺れの痛みでちょっと涙目になる

「 土属性だからなぁ。全属性の中で一番の防御力を誇るものだ 」

『 ずりぃ……シエル、ギブしちゃダメ? 』

ジンジンとする手を必死に動かし、落ちた剣を拾って背後へと振り返れば、俺の主は両手を大空に上げ大きなジェスチャーをした

「 バツ!! 」

『 なっ!?うぅ…… 』

其処まで大きく、ブブッー!なんてハズレの音みたいなのが聞こえそうな程、否定しなくとも
仕方無く剣を鞘へと戻し、後ろに下がり考える

『 シエル、彼奴強いんだぜ?土属性相手になにすりゃいいんだ……俺は氷属性だし 』

この世界でも属性の相性はある、
水→火→風→地→水と其々、属性の得意不得意が有るわけで
俺は氷、つまりほとんど"水"の為に明らかに"地"を持っているソレイユとは相性が合わない
それなのに一緒にいることが不思議だと内心思うが、勉強家の主、少し考えては告げた

「 氷は地を冷たく冷やすことが出来るんだから、水と違って不利とは思えない 」

『 そうなのか? 』

「( ほう?賢いな…… )」

えっ、そうなのか?てっきり弱いのかと思ってた俺はキョトンとすれば彼は一旦、タイム!と兄であるテールへと合図すれば
向こう側に背中を向けレンガの地面へとチョークの様なものをポケットから出し、絵柄付きで書いてくれた





「 水は火に強く、火は氷に強い、氷は地に強くて、風は雷に強い、んで雷は水に強いんだ。そして光と闇は御互いに強く弱い 」

『 んー? 』

「 だから、ルーナは氷と風を持ってるから、ソレイユの地と雷は必然的に強いんだよ。それに多分、ルーナは闇で、ソレイユは光だから 」

『 おぉ!!なるほど!! 』

「 まぁ、魔法の強さで簡単に属性関係無くなるけどな! 」

『 おい、強さで勝てるとは思えんぞ 』

ちょっとソレイユの属性と俺の属性が相性が悪いことに喜んだが、よくよく考えれば俺は魔法の強さで、弱点である火属性のサラマンダーに勝ってるじゃないか
なるほど、あの時はがむしゃらに戦ってたから弱点だろうが関係なかったんだな

『 よーし!!勝てる見込みが出来たからやる気が出てきたぞ!! 』

「 その意気だ!いっけー!ルーナ!! 」

『 氷尽くし、喰らえ……氷彫巨狼ひょうか・フェンリル!! 』

タイムが解除された事で、向こうも適当に話し合ってたのか、此方へと視線を戻したソレイユへと
俺の創作力を精一杯発揮した、氷で造った大きなフェンリルを現し向かわせる

走り出し彼へと飛びかかれば、土鎧を解除したソレイユは片手を前に向け手の平から黒い炎を出さばそれは一瞬で燃え上がる

「 黒狼炎こくろうえん 」

『 !!? 』

黒い炎は現れ、巨大な氷のフェンリルを溶かし始めた
俺はその事に唖然になり後ろへと向けば、シエルは頬を掻いた

「 あれ、ソレイユが闇属性だったのかな…… 」

「 いや、これは雷属性を使った魔法だ。瞬時に摩擦を起こし発火させたもの……雷は全て俺のもの 」

『 負けました 』

無理だろぉぉお!!勝てるわけない!!
秒で頭を下げたしたわ!!
あんなのチート過ぎる!!
氷は溶かされるし、地の強度があるし、属性無視して火とかつくり出せるような聖獣相手に勝てるわけないだろ!

「 まだまだ此れからだな 」

「 やった!オレの勝ち 」

「 嗚呼、そうだ 」

楽しそうな二人に、俺は頭を上げてからシエルへと向けば彼は表情を暗くしていた

『 シエル……その、弱くて、ごめん…… 』

兄に勝ちたかったのだろ、その気持ちは分かると眉を下げた俺は触れようとすれば手を跳ねられた

「 何で弱いんだよ!! 」

『 っ!! 』

前に、ルイスに召喚された時に似てる
拒絶される感覚に胸に感じる締め付けられたような痛みに視線は横へと向く

『 ……ごめん 』

属性の相性とかも気にしなかった俺は、氷ばかり鍛えて風には触れてもない
そんなの持ってる属性全てを鍛えてるソレイユに勝てるわけもなく……分かっていたけど希望に答えられなかった事に落ち込めば、彼は涙を浮かべた

「 もっとルーナが強ければ、良かったのに!そしたら俺は……! 」

「 餓鬼、それはちげぇよ 」

「 っ!なんで!? 」

不機嫌そうな気配と共に、此方へと歩いてきたソレイユの表情は怒っていれば流石にシエルも気付いたのか、顔を上げるなり彼を見れば言葉を失った

こんな少年の姿をしてても恐ろしいソレイユって、イケメンなのに人相が悪すぎるだろ……
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