転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

文字の大きさ
164 / 276
二章 宝物捜索 編

11

しおりを挟む

ゆっくりと撫でていた手に、シロは姿を人型へと変えた
俺とそんなに変わらない少年の見た目の彼は、とても複雑そうな表情を向けては顔を背けた

「 主……人を羨ましいと思ったのは初めてだ…… 」

『 それは変だな。人より聖獣としての方がずっと一緒に居られるし、主従関係じゃない 』

シャープな褐色肌の頬へと手の甲側の指でなぞり、黒手袋は邪魔だろうかと何気に外して
もう一度触るように撫でれば、彼は眉を寄せ僅かに顔を離し避けた
 
「 だから訳わなんねぇんだよ。今の俺……気持ちわりぃ…… 」

胸元の服をぎゅっと掴み、帽子と前髪によって隠れた表情は暗く、余り良く見えない為に帽子を取り、横へと置き答える

『 そんな事はないさ、俺は重い奴だし……格好いいシロがランケと並んだとき妬いたし、レイヴンと親しいのかと思ったときも落ち込んでた 』

「 はっ、なわけ。ずっと俺はコウガしか見てねぇよ。可愛くて危なっかしくて、綺麗なんだ……。御前が思ってる以上に……  」

『 顔ね…… 』

自分の顎に触れ、そんないいかと考えるが悩む
確かに前世でも" 顔はいいのに "なんて言われてたが、あれは田舎の学校で偏差値が低かったからまともに見えただけで
都会に出れば俺以上のイケメンは沢山いた
アイドルになれるんじゃないかって奴とか、俳優ですか?と疑えるほどの美形も……

その中でもここに来て飛び切り、シロはかっこ良くて一目で気に入ったんだと思う

『 俺は、抱かれてから気にし始めたんだ……だから、顔が好きなのは分かるよ。イケメンってだけで許せたから 』

「 ……最初のは否定しないが、今はちげぇよ。性格含めて御前が好きだ、好きすぎて全人間も聖獣にもきっと…… 」

必死で訂正しようと、必死で嫌われないように言葉を考えてるのが分かる

見た目が幼いからか、それとも弱ってるのが分かるのか俺の中にある" 雄 "が酷いほどにグツグツと煮えてくる

『 あぁ、もういいよ…… 』

「 なんで、っ……! 」

元々立場なんて小さいと大きいってだけで決まってたもん
態と幼くなったのなら、それはシロの間違いだろ
同じ年齢になって体格も似たならその弱さを見せた瞬間に、立場は変わっても可笑しくはない

掴んだ顎を持ち上げて、今日はよく話してくれる口へと噛み付くように口付けていた
目を見開き驚くシロの咥内へとネジ入れ、舌先を探り重ねていく

「 おまっ、ひとが……はなして、んっ、のに……! 」

嫌なら噛み付けば良いのにされるがままに舐め取られ、僅かに離れた唇の隙間から文句を言う咥内へと唾液を流し込んだ

「 っ、んっ…… 」

気付いた様に喉を鳴らし飲み込む様子は、攻めで良く慣れてるように、溢すこと無く飲み干し
嫌そうにすることもなく、舌を向けた俺を受け入れ擦り合わせる

『 はぁー、ん…… 』

「 ンッ……! 」

水音が鳴り響き、時折咬む俺に密かな声を漏らしたシロは気付いた様に服を掴む
手袋を外していた片手は、彼の股へと入れ布の上から触ればその腰は密かに揺れる

俺より快楽に弱くて、交尾が好きなのを知ってるから簡単に呑まれていくだろ

「 っ……!ちょっ、待て……ふざけ! 」

『 たまには譲れ、俺も" 雄 "だ 』

「 !! 」

自分でもきっと冷静さを失ってた様に、冷たく告げたと思う
目を見開き文句を言おうとしたシロの言葉は消え去り、ベッドへと押し倒す俺へと抵抗をするのを止めたように固まってる

此はきっと、俺の反応に驚いてるように見えるがどうでもいいと内心思っては耳元へと言葉を告げる

『 俺の全部好きなら、全部受け止めてな?俺もまた、シロの全てを愛してるから 』

「 っ、ちげぇ……そう言うことじゃ無くてな……御前が、っ! 」

いつもなら噛み付いたり、怒って譲ろうとはしないが今日は心が弱ってるのだろう
簡単に観念するように、布の上から形にそって掴んだ陰茎によって暴れる身体は動きを止めた

「 っ…… 」

そうなるとやることは一つ

美味しく頂くことにする

『 脱げよ、俺も脱ぐ 』

「 絶対に倍返しにしてやる 」

『 どうぞ?シロに抱かれるの好きだし 』

「 なら俺が抱けばいいじゃねぇか…… 」

『 今はダメだ、譲らない 』

唸られる事すら気にせず、嫌そうに服を消したシロに俺もまた消せば
彼は怒りながらも触れる度に腰は揺れる

フェラが好きなのを知ってるために、顔を下げ薄い胸板を舐め、舌先で腹筋をなぞり腹下へと舐めればその腰は震え、ベッドのシーツを掴む

「 っ……俺もどうかしてんだ、こんなの俺じゃねぇ…… 」

『 あぁ、らしくないほどに可愛い反応してる、萌える 』

陰茎の先端へと口付けを落とし、軽く掴んでは亀頭へと唾液を垂らし、口へと含み先端のみを舐めれば、脚は揺れる 

「 はぁっ、っ…… 」

『( 本当に嫌なら、大人の姿になれば良いのに……きっと、好奇心が勝ったんだろうな )』

結局は雄、気持ち良ければそれでいいんだ
特に今は、嫉妬した事を含めて敗けを認めてる状態

狼の階級で言う、アルファとオメガだった立場は、ほんの些細な弱味で交代する

それが弱肉強食であり、俺達が" 獣 "らしいってこと

ライフが見たかった、聖獣の獣らしい部分を残した唯一のウルフ

しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください! 表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。 名前が  *   ゆるゆ  になりました。 これからもどうぞよろしくお願い致します! 表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。 校正も自力です(笑)

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

処理中です...