転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

文字の大きさ
183 / 276
二章 宝物捜索 編

05

しおりを挟む

取り敢えず俺は、魔力が多少回復してきて落ち着いてから立ち上がり、片手を前に出し風属性の魔法を出す方法を考えながら、練習してたのだが……

何かが可笑しい……

「 へぇ、んじゃ。遭難したときはそうすりゃいいのか 」

「 嗚呼、主に教えてやるといい 」

『( なんで、ソレイユのサバイバル術を学んでんだよ!! )』

確かに旅をしてたりするなら、水とか食糧に困るかもしれないが今此所でサバイバル術を学ぶもんなのか!?
ソレイユは兵士だし、戦場を生きてきた実践の知恵とか有るだろうけど、俺達は聖獣だし、今の現在魔法とかで水とか出せる奴は出せるし、火起こしなんて魔法じゃないのか
凄く古典的なやり方で実技みたいなのを本気でしてる、二人の暇潰しに理解に苦しむ

『 ちょっ、御二人さん。俺の風魔法が出せない原因とか、教えてくれよ 』

「 ん?あー、気合いで頑張れ、応援してるぜ!ルーナちゃんっ!! 」

『 氷らせてやろうか…… 』

なに親指立ててにかって笑ってんだよ、少年の姿だから尚更、質が悪いぜファル兄さんよ
ジットと睨んだ俺に、隣で木の枝を切り木製のナイフを作っていたソレイユはそれの刃先を触りつつ答えた

「 風属性がまだ馴染んでねぇのかもな 」

『 馴染んでない? 』

なんか、最もらしい事を言った彼に手を降ろし視線と共に向けて傾げれば、木製ナイフを投げ木へと突き刺したソレイユは次を手に持つが、今の間に何本作ってんだよ……

「 元々御前の風属性は、氷魔法の練習をした時に得た属性ではなく、四神の一体、白虎から貰ったものだろ? 」

『 あー、確かに 』

「 へぇ、四神に貰ったのかぁ。彼奴等、手助けするときあるんだな 」

聖獣である白虎のルークから、属性を貰っている
いつ使えば良いのか分からないまま、ズルズルと風属性の魔法を後回しにしてた結果がこれだ
使えなくて困ってたから、根本的に貰ったものだと言うのを忘れていた

珍しい、とばかりに呟くファルの言葉を聞けば、彼は続ける

「 俺は地属性の練習中に、風魔法から、雷属性を習得した。そこから水、火、光の属性(魔法)を持っている 」

『( いや、結構持ってるなら弱点ほぼねぇじゃん…… )』

知らなかったぞ、そんなに属性持ってるなんて

「 そうやって魔法を学ぶにつれ、習得することを連鎖魔法と言って、固定属性問わず使えるものだ 」

次のナイフを投げた彼によって、当たり前のように既に刺さっているナイスのギリギリ横へと刺さった

命中率の良さに感心していれば、ソレイユは他の木製ナイフで地面にシエルが書いてくれたのと同じ、属性相関図を描く

「 俺は土基準に、先に風を学び、暴風を起こして竜巻、そこから電磁波を発生させ雷属性を習得した……。この時計回りの流れな 」





だから前に、先に雨雲を発生させてからじゃないと雷雲を起こせなかった、と聞いたことがある
今は慣れて雷鳴から発動する、落雷が出来るがその手順を踏んでたのかと思うと、先が長くなりそうだ

「 御前は氷が基準となってるから、先に地属性の魔法を学んでから、風へと移った方がやり易いだろ 」

「 へぇ……。俺は無属性だから気にしたことねぇけど。他の属性の奴等って大変なんだな 」

「 一つの属性を極める奴の方が多いが、折角白虎から貰ってんだから、使いこなせた方がいいだろ? 」

『 ごもっとも過ぎて怖っ…… 』

 脳筋だったソレイユのあの、なんとか体操みたいな教え方を思い出すと、絵を使って説明してることが恐ろしすぎて怖いな

「 たまには言うさ。自分の属性である有利なのから学べば、三つ習得したときにはその間の属性は弱点がほぼ無くなる。だから俺は、風と雷は得意分野ってわけだ 」

自分で魔法の弱点が回避しながら、魔法の数を増やし学び、特化した部分は元持っている属性では無いものになるのか
ソレイユが雷属性を手に入れて、それが通り名になるほどにまで使いこなせるまでにどれぐらいの歳月と、努力をしたのだろうか
今の俺には想像もつかないな……

『 凄いな……。俺にも出来るだろうか 』

「 出来るに決まってんだろ 」

『 なんでそう、断言できるんだ? 』

此方を向き、口角を上げた彼はドヤ顔を決め込んで自らの胸元へとナイフを向け告げる

「 この雷鳴の巨狼サンダーフェンリルの魔力が混じる御前が、光と雷が使えねぇはずがない。それはつまり、氷を溶かせば使える"水"。
雷を発動させれば使える"火"とかが、使えるってことだ。
御前は、全属性を使いこなせる素質があるってことだ 」

「 あー、なるほど。まっ、無属性以外だけどな! 」

『 俺が……全属性を使える素質があるって…… 』

ファルも知ってたかのように笑った表情を見れば、不安とかではなく単純に、雷を使えることになるってことを知って嬉しくなった

『 そうなのか!!俺、頑張る!!雷使いたい!ゴロゴロガシャーンって!! 』

「「( 純粋で可愛い )」」

尻尾をこれでもかって位に左右に振る俺は、楽しみで仕方ない
だって最強のフェンリルと同じ魔法が使えるようになるなんて、
もっと頑張るしか無いだろ!

しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください! 表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。 名前が  *   ゆるゆ  になりました。 これからもどうぞよろしくお願い致します! 表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。 校正も自力です(笑)

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

処理中です...