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二章 宝物捜索 編
03
しおりを挟む余りの一瞬の出来事に驚き、目を見開けば
目の前には長い睫毛すら白く、銀色の目は薄く俺を写し、その唇は軽く触れる程度に重なっていた
「 あぁ、なるほど…… 」
まるで何かを感じたように、一人納得してはもう一度当たり前の様に唇は重なり
口付けだと気付いた俺は、
胸元の服を掴み後ろへと下がろうとするも背中はがっちり固定され逃げれない
『 んっ、まって……なんで、ンッ! 』
ライフも良くシロとの関係を見てるなら分かるだろ、いや分からないか!
この人に浮気やらなんやらきっと考えてない
触れたいから触れる、口付けの感触を確めたいからする、みたいな無知な子供の興味本意に違いない
僅かに開いた唇から、誰かのを真似るように入った舌先に目を見開き、戸惑う舌先は簡単に絡め取られ密かに甘い吐息漏れる
『 はぁー……ん…… 』
元々触れて嬉しい相手だ、それが優しく舌を絡ませてくれば腰は砕けそうになるほどに痺れるような甘さが走る
掴んでいた手に力は失い、押し返す事すら出来なくなってくれば、視線の端に移る彼等を見て眉は寄る
『 ぁ、ライフ……シロがいるから…。 』
「 気になるか?なら移動するか 」
『 えっ、いや…… 』
そう言う問題じゃないと告げるより先に、辺りは激しく光り、気付いた時には何もない真っ白な空間へと変わっていた
初めてライフに出会った場所、そんな気がして辺りへと視線を向ければ、どこか笑ってる彼は言葉を告げず口付けを重ねた
『 ン……ん…… 』
何かを考えるのすら無意味な程に抵抗出来なくなるのは、相手が神様であり自分の生みの親でも有るからだろう
告げようとした言葉すら掻き消され、今は単純に興味を持った神様のオモチャになってる感覚がある
ベッドも無く、どこが床かも分からないところに押し倒された時には、俺を観察するように見下げるライフの姿がある
「 ……不思議なほどに気分がいい 」
『( この神様は.……何かに目覚めた? )』
ペットの服を脱がすなど簡単なように、俺の意思を関係無く、服を消し、自分の作った彫刻を見るように身体の隅々迄視線をやり、
何気無く尻尾を丸めて下半身を隠しても、指先の出た手袋で尻尾はずらされ、陰部へと視線を送る
『( あ、声が消された…… )』
ふっと、言葉を発しようとすれば空気が漏れる程度に"音"を出さない
騒がないように、身体にも力が入らない
これは完全に、オモチャにされたなって分かるまま性欲すら湧かず、彼は俺の身体を触れていく
撫でては身体にそって、俺達がした行為を真似るように顔を寄せて唇を胸元やら首筋へと当てるが、これは違う
「 .……コウガ、何故面白くも無いのに身体を重ねる? 」
ほら、聞いてきた内容は、最初のキスのまま触れれば何か分かると思ったのだろう
けれど今、彼が話し掛けてるのは抵抗もせず声も出さない只の人形
そんなものに触れて楽しいわけがない……
「 その答えを述べよ 」
『 はっ……そうな…… 』
呼吸と共に声が発することが分かれば、見下げたままの彼へと視線を向けて告げる
『 単純に触ればいいってもんじゃない。いつもみたいに触ってくれるライフは好きだが、今のライフは好きじゃない…… 』
「 私はいつもと変わらないが?好き嫌いで言うなら、コウガは気に入ってる 」
『 いや、いつもと違うよ…… 』
今の様子は違うとハッキリ告げれば、彼の手が離れた事で俺の身体は動き
下半身を隠すのすら、どうでもいいと思いそのまま腕を伸ばし彼の背中へと腕を回す
「 何が違うんだ? 」
『 分からない?こうやって甘えられて、触れられてる方が何か感じない? 』
髪へと頬を擦り寄せ、抱き締める俺は不出来な子供に告げるように優しく問えば、
行き場を失っていた両手は俺の背中へと回り同じ様にそっと抱き締めてきた
「 ……悪くない 」
『 そうだろ?一方的より、両者の承諾を得て触れあう方が心地いい 』
「 これが心地いいのか……。神である私に教えるなど、本当……可愛げない子よ 」
そういいながら、俺の髪へと頬を擦り寄せ優し気に笑った彼は僅かに腕へと力が入り、首筋へと顔を埋め口付けを落とす
「 このまま.……御前達がしていた行為をすれば、何かまた得られるか? 」
『 はっ!?いや、それはちょっと違うかな……俺はほら、シロがいるし 』
不味い、これは不味いと動揺して身を離そうとすればライフの表情は興味本位が有るように彼はその綺麗な顔を向けたまま口角を上げた
「 生物は番を持つと言う、聖獣である御前達の関係は親である私が認めてる。ならいいだろ? 」
『 認めてるなら、いいだろって可笑しいと思う!! 』
「 なに、神である私が男の姿を得るなど容易いことさ 」
『 そうじゃなくって!! 』
親が子供の恋人認めてるから、子供に手を出してもいいって考えがまずぶっ飛んでるし
永く生きてるのに、浮気とか不倫とか知らないのかよ!!
いいか、番に手を出したらいけないんだ!なんて説教する前に、ライフの姿は真っ白な髪に体格の良くなった男性の姿をした
綺麗な顔立ちからかっこ良さの有る容姿は……
『( いや、雰囲気が俺に似てね!? )』
成人した時の俺と似てる気がするんだが!
俺が造られてるあの時に、ライフの事ばかり考えていたせいなら今すぐ容姿を変更出来るオプションを下さい!!
「 どうだ、悪くないだろ?御前が好きな顔だ 」
『 尚更、嫌だわ!! 』
俺の好きな顔で、自分みたいな顔って、断固拒否する
甘い空気は何処へやら、逃げたくて必死だった
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