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君も
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君も
「できた!」
研究室に1人の男性の声が響く。
丸メガネに薄汚れた白衣を着ている木下の右手には、透明の液体が入った試験管が握られている。
不治の病と言われている病気にかかった妻のために、木下は長年特効薬を作っていた。
それが今日、ようやく完成したのだ。
自分の妻を実験台にし、薬を作っては妻に飲ませ、効かなかったら次に移るの繰り返し。
木下の精神はもうスレスレである。
だけど、完成したのならばもう大丈夫だ。
「ようやく完成したよ!もう大丈夫、これで世界中の患者を救うことができる」
木下は試験管を持ち、棚に歩み寄る。
「ただ、ただね、悔しいかな。もう少し完成するのが早かったら君も救うこともできたかもしれないのに........。」
木下は棚の妻の写真の前にその試験管を置き、1人静かに涙を流した。
写真の中の妻はピースサインをして笑ってる。
木下はどことなく「ありがとう」と聞こえた気がした。
「できた!」
研究室に1人の男性の声が響く。
丸メガネに薄汚れた白衣を着ている木下の右手には、透明の液体が入った試験管が握られている。
不治の病と言われている病気にかかった妻のために、木下は長年特効薬を作っていた。
それが今日、ようやく完成したのだ。
自分の妻を実験台にし、薬を作っては妻に飲ませ、効かなかったら次に移るの繰り返し。
木下の精神はもうスレスレである。
だけど、完成したのならばもう大丈夫だ。
「ようやく完成したよ!もう大丈夫、これで世界中の患者を救うことができる」
木下は試験管を持ち、棚に歩み寄る。
「ただ、ただね、悔しいかな。もう少し完成するのが早かったら君も救うこともできたかもしれないのに........。」
木下は棚の妻の写真の前にその試験管を置き、1人静かに涙を流した。
写真の中の妻はピースサインをして笑ってる。
木下はどことなく「ありがとう」と聞こえた気がした。
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