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第一章
①王太子妃、毒を飲まされる
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「ヘレン」
名を呼ぶ声が、薄暗い部屋に優しく響いた。トムス王太子は、愛しい妻のヘレンを腕の中に抱きしめる。
静寂の中、かすかに軋むベッドの音が、なぜか今夜はひときわ重く、激しく感じられた。
交わりも終わり、ヘレンは夫の胸に顔を埋めたまま、そっと尋ねた。
「ねえ、何かあったの?今日の貴方は、なんだかいつもと違ったから」
ヘレンの不安げな問いかけに、トムスはすぐに優しい笑みを浮かべた。
「ごめん、心配させてしまったね。だけど私だって男なんだよ?魅力的な妻が隣で眠っていれば抱きたくなって当然だろう?」
そう言って、トムスは再びヘレンを求め始めた。
「駄目だ、今日の君は魅力的過ぎる」
「ああん、もう……トムスったらぁ」
ヘレンは弱々しく拒む仕草を見せたものの、トムスのその言葉に喜びを感じてしまう。そして抵抗はすぐに弱まり、愛しい夫の激しい求めに応じていた。
❖
トムスは今、隣で深く穏やかな寝息を立てている。
その寝顔を見つめながらヘレンはやはり、今日のトムスが普段と全く違うことを確信する。
(一体どうしたのかしら? こんなに激しく求めてくるトムスは初めて。まるで、私に別れを告げるかのような、切羽詰まった熱を感じたわ)
(今度また、時間を取ってゆっくりとトムスと話し合わなくては)
そう考えているうちにヘレンの意識は深い眠りへと沈んでいった。
❖
隣で妻の寝息を聞きながら、トムスは薄暗い天井を暗い表情で見つめていた。その瞳には、深い後悔の影が宿る。
「すまない、ヘレン」
つい心の声が口から漏れ出た。
ハッとして、トムスは隣で眠るヘレンを横目で見た。そっとその穏やかな横顔を確かめる。
どうやら聞かれてはいないようだ。
安堵の息をつきトムスは静かに目を閉じる。そしてヘレンに背を向けるように寝返りを打って、再び眠りについた。
その直後トムスに背を向けられたまま、ヘレンはゆっくりと目を開けた。横目にトムスの大きな背中を見つめる。
『すまない、ヘレン』――確かに、トムスはそう言った。
ヘレンはそっと夫と同じように背を向けて寝返りを打つ。
(今この場でトムスを問いただすべきだろうか?)
(『すまない、ヘレン』ってどういう意味なの?って……)
(ううん、やっぱり聞くのはやめておこう。だって、私はトムスの妻なのだから。彼を信じなくては……)
そう自分に言い聞かせ、やがて睡魔がヘレンを再び深い眠りへと導いていった。
❖
ふと気が付くとヘレンは部屋の窓辺に立って外を眺めていた。
(あら? 私はいつからここにいたのかしら?体がひどく軽い。まるで自分のものじゃないみたい)
そこは屋敷の二階にあった。見慣れた部屋。窓からは門から玄関へと続く長い道がよく見えた。
(あ……)
遠くから白衣を着た男性が急ぎ足でやってくるのが見える。
(何か急を要する事態が起こったのかしら?)
様子を見に行こうとヘレンは部屋の出入口のドアノブを握る……つもりだった。しかし、握る間もなくヘレンの体はそのままドアを突き抜けて廊下に出ていた。
(え?)
何が起こったのか、一瞬理解できなかった。廊下に突っ立ったままヘレンは呆然と立ち尽くす。
ヘレンが後ろを振り返り両手でドアを押してみる。彼女の体は抵抗なくそのまま部屋の中へと入った。
(何これ? 私、ドアを開けずに部屋の中に入っている……夢? いえ、夢にしては廊下の冷たい空気まで感じる)
恐怖がヘレンを支配する。咄嗟に、自分の意識を現実に引き戻そうとした。
(トムス!)(トムス!)
(助けてトムスーーー!私はあなたの隣にいるわ!)
次の瞬間、目の前には泣き崩れているトムスの姿があった。
「ヘレン!」
「ヘレン!」
「私のヘレン!」
「うわあぁぁっ!」
「目を覚ましてくれ! お願いだ!」
トムスはヘレンの名を呼び声を上げて泣き叫んでいる。ヘレンは呆然としながらも彼に話しかける。
(トムス、私はここにいるわ。どうか私を見て!)
トムスの目の前には大きな天蓋付きのベッドがあり、その上には誰かが横たわっている。
(ねえトムス、そのベッドに寝ている人は誰なの?冗談はやめてよ)
ヘレンが問いかけてもトムスは彼女に振り向きもしない。
(もう!)
ヘレンがベッドに寝ている人物の側に近づいてみると……。
(私が……。寝てる……どうして?もう一人の私がいるの?)
呆然と眠る自分自身を見つめるヘレンの元へ、一人の医師が駆けつけてきた。彼の顔には急いで走ってきた汗が滲んでいる。
医師はすぐにベッドに横たわるヘレンの手首を触って脈を取り、瞼を開けて瞳孔を診た。医師は真っ青な表情で、トムスに告げた。
「王太子妃(ヘレンさま)は、重篤な昏睡状態でございます。残念ながら、脈は非常に弱く、予断を許しません」
「先生、妻はどうしてこんなことになってしまったんですか?」トムスが必死に肩を掴んで問い詰める。
「ヘレン様は……毒を盛られたようです。症状から見て、かなり強い毒薬を盛られておられます」
「なんだって?」
トムスはもう一度信じられないというように医師に聞き返した。
「毒を……盛られた?」
「はい。この症状はまず間違いありません。これは人為的なものです」
名を呼ぶ声が、薄暗い部屋に優しく響いた。トムス王太子は、愛しい妻のヘレンを腕の中に抱きしめる。
静寂の中、かすかに軋むベッドの音が、なぜか今夜はひときわ重く、激しく感じられた。
交わりも終わり、ヘレンは夫の胸に顔を埋めたまま、そっと尋ねた。
「ねえ、何かあったの?今日の貴方は、なんだかいつもと違ったから」
ヘレンの不安げな問いかけに、トムスはすぐに優しい笑みを浮かべた。
「ごめん、心配させてしまったね。だけど私だって男なんだよ?魅力的な妻が隣で眠っていれば抱きたくなって当然だろう?」
そう言って、トムスは再びヘレンを求め始めた。
「駄目だ、今日の君は魅力的過ぎる」
「ああん、もう……トムスったらぁ」
ヘレンは弱々しく拒む仕草を見せたものの、トムスのその言葉に喜びを感じてしまう。そして抵抗はすぐに弱まり、愛しい夫の激しい求めに応じていた。
❖
トムスは今、隣で深く穏やかな寝息を立てている。
その寝顔を見つめながらヘレンはやはり、今日のトムスが普段と全く違うことを確信する。
(一体どうしたのかしら? こんなに激しく求めてくるトムスは初めて。まるで、私に別れを告げるかのような、切羽詰まった熱を感じたわ)
(今度また、時間を取ってゆっくりとトムスと話し合わなくては)
そう考えているうちにヘレンの意識は深い眠りへと沈んでいった。
❖
隣で妻の寝息を聞きながら、トムスは薄暗い天井を暗い表情で見つめていた。その瞳には、深い後悔の影が宿る。
「すまない、ヘレン」
つい心の声が口から漏れ出た。
ハッとして、トムスは隣で眠るヘレンを横目で見た。そっとその穏やかな横顔を確かめる。
どうやら聞かれてはいないようだ。
安堵の息をつきトムスは静かに目を閉じる。そしてヘレンに背を向けるように寝返りを打って、再び眠りについた。
その直後トムスに背を向けられたまま、ヘレンはゆっくりと目を開けた。横目にトムスの大きな背中を見つめる。
『すまない、ヘレン』――確かに、トムスはそう言った。
ヘレンはそっと夫と同じように背を向けて寝返りを打つ。
(今この場でトムスを問いただすべきだろうか?)
(『すまない、ヘレン』ってどういう意味なの?って……)
(ううん、やっぱり聞くのはやめておこう。だって、私はトムスの妻なのだから。彼を信じなくては……)
そう自分に言い聞かせ、やがて睡魔がヘレンを再び深い眠りへと導いていった。
❖
ふと気が付くとヘレンは部屋の窓辺に立って外を眺めていた。
(あら? 私はいつからここにいたのかしら?体がひどく軽い。まるで自分のものじゃないみたい)
そこは屋敷の二階にあった。見慣れた部屋。窓からは門から玄関へと続く長い道がよく見えた。
(あ……)
遠くから白衣を着た男性が急ぎ足でやってくるのが見える。
(何か急を要する事態が起こったのかしら?)
様子を見に行こうとヘレンは部屋の出入口のドアノブを握る……つもりだった。しかし、握る間もなくヘレンの体はそのままドアを突き抜けて廊下に出ていた。
(え?)
何が起こったのか、一瞬理解できなかった。廊下に突っ立ったままヘレンは呆然と立ち尽くす。
ヘレンが後ろを振り返り両手でドアを押してみる。彼女の体は抵抗なくそのまま部屋の中へと入った。
(何これ? 私、ドアを開けずに部屋の中に入っている……夢? いえ、夢にしては廊下の冷たい空気まで感じる)
恐怖がヘレンを支配する。咄嗟に、自分の意識を現実に引き戻そうとした。
(トムス!)(トムス!)
(助けてトムスーーー!私はあなたの隣にいるわ!)
次の瞬間、目の前には泣き崩れているトムスの姿があった。
「ヘレン!」
「ヘレン!」
「私のヘレン!」
「うわあぁぁっ!」
「目を覚ましてくれ! お願いだ!」
トムスはヘレンの名を呼び声を上げて泣き叫んでいる。ヘレンは呆然としながらも彼に話しかける。
(トムス、私はここにいるわ。どうか私を見て!)
トムスの目の前には大きな天蓋付きのベッドがあり、その上には誰かが横たわっている。
(ねえトムス、そのベッドに寝ている人は誰なの?冗談はやめてよ)
ヘレンが問いかけてもトムスは彼女に振り向きもしない。
(もう!)
ヘレンがベッドに寝ている人物の側に近づいてみると……。
(私が……。寝てる……どうして?もう一人の私がいるの?)
呆然と眠る自分自身を見つめるヘレンの元へ、一人の医師が駆けつけてきた。彼の顔には急いで走ってきた汗が滲んでいる。
医師はすぐにベッドに横たわるヘレンの手首を触って脈を取り、瞼を開けて瞳孔を診た。医師は真っ青な表情で、トムスに告げた。
「王太子妃(ヘレンさま)は、重篤な昏睡状態でございます。残念ながら、脈は非常に弱く、予断を許しません」
「先生、妻はどうしてこんなことになってしまったんですか?」トムスが必死に肩を掴んで問い詰める。
「ヘレン様は……毒を盛られたようです。症状から見て、かなり強い毒薬を盛られておられます」
「なんだって?」
トムスはもう一度信じられないというように医師に聞き返した。
「毒を……盛られた?」
「はい。この症状はまず間違いありません。これは人為的なものです」
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