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第四章
⑳愛しの人からのチョコレート
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「う、う~……」
キャサリンがゆっくり目を開けると、苔の張り付いた石の壁と天井、そして鉄格子が目に入った。
(え?)
「ここは……地下牢?」
ガシャン、立ち上がろうとしたキャサリンだったが、手足には枷がしてあり鉄格子のところまで行けなかった。
「どうしてここに?いつの間に、ここに連れて来られたの?私」
不意に声がかかる。
「目が覚めたかい?お嬢様」
鉄格子の外の通路に黒装束の男が一人立っていた。頭はフードをかぶり口はマスクをつけていた。
「何よあなたたちは……私をどうするつもり?」
「あんたに尋ねたいことがある。エバンス伯爵家の屋根裏にある金庫の鍵はどこにあるんだ?」
「え?屋根裏の…金庫?」
「そうだ。お前は鍵のありかを知っているだろう?さぁどこだ?教えろ」
キャサリンは屋根裏に金庫があることなど知らなかった。だから鍵のありかなんて知るはずもなかった。
「待って。私は鍵のことなんて知らないわ」
「お前が知らないはずはない、 お前はエバンス伯爵家の後継者だろうが……」
「本当に知らないの」
「まぁいいだろう。じきに喋りたくなるさ」
男は姿を消した。
「待ってよ!ねえ出してよ!」
(もう、これはどういうことなの?屋根裏の金庫ってなんのことなの?……)
夜なのか昼なのか時間がさっぱり分からなかった。
どれぐらい時間が経ったのだろう。キャサリンのお腹が空腹で辛くなってきた。
先ほどの男はあれ以来一度も来ない。喉も乾いてきた。水が欲しい。そう思った時、男が現れた。
男は地下牢に入ってくるとキャサリンが動ける範囲の場所の、ギリギリで床に水を置いた。
キャサリンは恐る恐る床に置かれたコップに手を伸ばし、一気に水を飲み干した。
「食べるものはないの?」
男は呆れたような声を出す。
「金庫の鍵のありかを言えば、食べるものを出してやる」
「本当に知らないのよ。私にいくら聞いたって知らないものは答えられないわ」
男はそのまま出て行ったが、地下牢に鍵はかけていかなかった。
開いたままの地下牢の出入口を悔しそうに見つめるキャサリン。睡魔が襲ってきたが 空腹で寝られそうもない。仕方なく壁にもたれて座り込んだ。
「どうして私はこんな目に遭うの?どうして……」
(仮面舞踏会なんかに……出るんじゃなかったわ)
空腹がひどくなってきたが、睡魔の方が勝ったようでキャサリンはいつのまにか、深い眠りに入っていった。
❖
どのぐらい寝たのだろうか。キャサリンは空腹で目を覚ました。
「キャサリンお嬢様!」
小さく鋭い声が、突然キャサリンの耳に入る。
「え?」
鉄格子の方に目を向けると、執事のスロットルが立っていた。彼はすぐに牢屋の中に入ってきてキャサリンの枷をなんとか外そうと試みた。
「スロットル。この枷は簡単には外れないわ。私はいいから警備隊を呼びに行ってくれる?」
「しかしお嬢様。お嬢様をこのまましておくことはできません」
そう言うとスロットルは枷をポケットから出した細い金属の棒で鍵を開け始めた。
カチッ、と音がして右手、左手、右足、左足、と順番に開けていった。
「すごい。すごいじゃないスロットル。どこでそんな技を身につけたの?」
「そんなことよりも、早くここから出ましょう、お嬢様」
ガツン!
しかし、いつの間にか三人の男がスロットルの後ろに立っていて、頭を棒で殴った。一瞬で気を失うスロットル。そして地下牢から脱出できるという喜びから絶望へと変わった。
すぐにキャサリンも抑え込まれ、また枷をされてしまう。ただし、なぜか右手右足だけに枷をつけられた。
スロットルはキャサリンから引き離されて地面にうつ伏せにされると、両手首に紐をくくりつけられ両腕を広げるように引っ張られ、ぐったりと体を丸め膝を曲げて、正座をするような格好にさせられていた。
そこへ鞭を持った男が一人、スロットルの横に立つとキャサリンに問いかける。
「お嬢さん、いい加減、屋根裏の金庫の鍵をどこに隠してるのか教えてくれないか?」
「知らないって言ってるでしょ。本当に知らないんだから答えられないでしょ!」
「また同じ答えか。じゃあ、この男はどうなってもいいんだな?」
「え?」
男が鞭を地面に叩きつける。
ヒュン、パシッ!ヒュン、パシッ!
「何をするつもりなの?まさか……」
「もう一度聞くぞ、鍵のありかを言え」男は鞭を持ったままスロットルを見下ろした。
「やめてやめてやめて!」
パシッ!ヒュンヒュン、パシッ!
気絶していたはずのスロットルがうめき声をあげて目覚める。
「う~、く、く……」
「どうだ、鍵のありかを言う気になったか」
「知らないの…本当に知らないの!」目から涙がこぼれるキャサリン。
背中を鞭打たれ、歯を食いしばり自分を見つめながら耐えているスロットルを、キャサリンはかわいそうで見ていられなかった。
拷問はその後もずっと続いた。
黒装束の男たちは疲れたのか、拷問をやめて牢の外へ出て行った。
「スロットル、大丈夫?」
優しく声をかけるキャサリン。返事をするスロットル。
「私は…平気です。お嬢様は大丈夫ですか?」
「なんでこんな時に私の心配なんかするのよ……」
「私にとって……お嬢様は大切なお人でございます」
「え?」
スロットルは両腕を引っ張られたまま立ち上がった。
そして、できるだけキャサリンのそばまで行くと「ズボンのポケットにお菓子が入っていますので、取ってください」と言った。
「な、何言っているの……」
「お嬢様は何も食べていないでしょう?私は全くお腹が空いておりません。さあズボンに入っています。取ってください」
キャサリンは言われた通りに枷のしていない左手でなんとかポケットに手を突っ込んだ。取り出すとチョコレートが手の中に入っていた。
「スロットル、本当に食べていいの?」
「ええ……どうぞお食べください」
「美味しい」そう言うとキャサリンは何とかスロットルの口にもチョコレート詰め込んだ。
「どう?美味しい?」
「はい、お嬢様」
その時、スロットルが膝から崩れ落ちた。
「スロットル!」
「だ、大丈夫です。大丈夫ですから……」
その時、キャサリンの頭がまた揺れ始めた。
「あ……」
キャサリンは床にしゃがみ込み、スロットルの顔を見つめながら、徐々に目を閉じていった。
「キャサリン!君を愛している!」
薄れる意識の中、スロットルの声がキャサリンの脳に響き渡った。
そしてキャサリンは意識を失った。
「お嬢様……」
スロットルの呼びかけにもキャサリンは無言のままだった。
次に、スロットルも徐々に意識を失っていった。
しばらくして三人の黒装束の男たちが入ってきた。
気を失って倒れている二人を見ながら一人の男がつぶやいた。
「どうしてスロットル様まで、チョコレートを食べたんだ?眠り薬が入っているのを分かっていたのに……」
すると横に立っていたもう一人の男が答えるように呟いた。
「あの状況では、拒否できないだろう……」
そして三人目の男がつぶやいた。
「スロット様は本当にこの女性のことを愛しているんだな」
そして最初の男が指示を出した。
「さ、無駄口を叩いていないで仕事をしよう」
キャサリンがゆっくり目を開けると、苔の張り付いた石の壁と天井、そして鉄格子が目に入った。
(え?)
「ここは……地下牢?」
ガシャン、立ち上がろうとしたキャサリンだったが、手足には枷がしてあり鉄格子のところまで行けなかった。
「どうしてここに?いつの間に、ここに連れて来られたの?私」
不意に声がかかる。
「目が覚めたかい?お嬢様」
鉄格子の外の通路に黒装束の男が一人立っていた。頭はフードをかぶり口はマスクをつけていた。
「何よあなたたちは……私をどうするつもり?」
「あんたに尋ねたいことがある。エバンス伯爵家の屋根裏にある金庫の鍵はどこにあるんだ?」
「え?屋根裏の…金庫?」
「そうだ。お前は鍵のありかを知っているだろう?さぁどこだ?教えろ」
キャサリンは屋根裏に金庫があることなど知らなかった。だから鍵のありかなんて知るはずもなかった。
「待って。私は鍵のことなんて知らないわ」
「お前が知らないはずはない、 お前はエバンス伯爵家の後継者だろうが……」
「本当に知らないの」
「まぁいいだろう。じきに喋りたくなるさ」
男は姿を消した。
「待ってよ!ねえ出してよ!」
(もう、これはどういうことなの?屋根裏の金庫ってなんのことなの?……)
夜なのか昼なのか時間がさっぱり分からなかった。
どれぐらい時間が経ったのだろう。キャサリンのお腹が空腹で辛くなってきた。
先ほどの男はあれ以来一度も来ない。喉も乾いてきた。水が欲しい。そう思った時、男が現れた。
男は地下牢に入ってくるとキャサリンが動ける範囲の場所の、ギリギリで床に水を置いた。
キャサリンは恐る恐る床に置かれたコップに手を伸ばし、一気に水を飲み干した。
「食べるものはないの?」
男は呆れたような声を出す。
「金庫の鍵のありかを言えば、食べるものを出してやる」
「本当に知らないのよ。私にいくら聞いたって知らないものは答えられないわ」
男はそのまま出て行ったが、地下牢に鍵はかけていかなかった。
開いたままの地下牢の出入口を悔しそうに見つめるキャサリン。睡魔が襲ってきたが 空腹で寝られそうもない。仕方なく壁にもたれて座り込んだ。
「どうして私はこんな目に遭うの?どうして……」
(仮面舞踏会なんかに……出るんじゃなかったわ)
空腹がひどくなってきたが、睡魔の方が勝ったようでキャサリンはいつのまにか、深い眠りに入っていった。
❖
どのぐらい寝たのだろうか。キャサリンは空腹で目を覚ました。
「キャサリンお嬢様!」
小さく鋭い声が、突然キャサリンの耳に入る。
「え?」
鉄格子の方に目を向けると、執事のスロットルが立っていた。彼はすぐに牢屋の中に入ってきてキャサリンの枷をなんとか外そうと試みた。
「スロットル。この枷は簡単には外れないわ。私はいいから警備隊を呼びに行ってくれる?」
「しかしお嬢様。お嬢様をこのまましておくことはできません」
そう言うとスロットルは枷をポケットから出した細い金属の棒で鍵を開け始めた。
カチッ、と音がして右手、左手、右足、左足、と順番に開けていった。
「すごい。すごいじゃないスロットル。どこでそんな技を身につけたの?」
「そんなことよりも、早くここから出ましょう、お嬢様」
ガツン!
しかし、いつの間にか三人の男がスロットルの後ろに立っていて、頭を棒で殴った。一瞬で気を失うスロットル。そして地下牢から脱出できるという喜びから絶望へと変わった。
すぐにキャサリンも抑え込まれ、また枷をされてしまう。ただし、なぜか右手右足だけに枷をつけられた。
スロットルはキャサリンから引き離されて地面にうつ伏せにされると、両手首に紐をくくりつけられ両腕を広げるように引っ張られ、ぐったりと体を丸め膝を曲げて、正座をするような格好にさせられていた。
そこへ鞭を持った男が一人、スロットルの横に立つとキャサリンに問いかける。
「お嬢さん、いい加減、屋根裏の金庫の鍵をどこに隠してるのか教えてくれないか?」
「知らないって言ってるでしょ。本当に知らないんだから答えられないでしょ!」
「また同じ答えか。じゃあ、この男はどうなってもいいんだな?」
「え?」
男が鞭を地面に叩きつける。
ヒュン、パシッ!ヒュン、パシッ!
「何をするつもりなの?まさか……」
「もう一度聞くぞ、鍵のありかを言え」男は鞭を持ったままスロットルを見下ろした。
「やめてやめてやめて!」
パシッ!ヒュンヒュン、パシッ!
気絶していたはずのスロットルがうめき声をあげて目覚める。
「う~、く、く……」
「どうだ、鍵のありかを言う気になったか」
「知らないの…本当に知らないの!」目から涙がこぼれるキャサリン。
背中を鞭打たれ、歯を食いしばり自分を見つめながら耐えているスロットルを、キャサリンはかわいそうで見ていられなかった。
拷問はその後もずっと続いた。
黒装束の男たちは疲れたのか、拷問をやめて牢の外へ出て行った。
「スロットル、大丈夫?」
優しく声をかけるキャサリン。返事をするスロットル。
「私は…平気です。お嬢様は大丈夫ですか?」
「なんでこんな時に私の心配なんかするのよ……」
「私にとって……お嬢様は大切なお人でございます」
「え?」
スロットルは両腕を引っ張られたまま立ち上がった。
そして、できるだけキャサリンのそばまで行くと「ズボンのポケットにお菓子が入っていますので、取ってください」と言った。
「な、何言っているの……」
「お嬢様は何も食べていないでしょう?私は全くお腹が空いておりません。さあズボンに入っています。取ってください」
キャサリンは言われた通りに枷のしていない左手でなんとかポケットに手を突っ込んだ。取り出すとチョコレートが手の中に入っていた。
「スロットル、本当に食べていいの?」
「ええ……どうぞお食べください」
「美味しい」そう言うとキャサリンは何とかスロットルの口にもチョコレート詰め込んだ。
「どう?美味しい?」
「はい、お嬢様」
その時、スロットルが膝から崩れ落ちた。
「スロットル!」
「だ、大丈夫です。大丈夫ですから……」
その時、キャサリンの頭がまた揺れ始めた。
「あ……」
キャサリンは床にしゃがみ込み、スロットルの顔を見つめながら、徐々に目を閉じていった。
「キャサリン!君を愛している!」
薄れる意識の中、スロットルの声がキャサリンの脳に響き渡った。
そしてキャサリンは意識を失った。
「お嬢様……」
スロットルの呼びかけにもキャサリンは無言のままだった。
次に、スロットルも徐々に意識を失っていった。
しばらくして三人の黒装束の男たちが入ってきた。
気を失って倒れている二人を見ながら一人の男がつぶやいた。
「どうしてスロットル様まで、チョコレートを食べたんだ?眠り薬が入っているのを分かっていたのに……」
すると横に立っていたもう一人の男が答えるように呟いた。
「あの状況では、拒否できないだろう……」
そして三人目の男がつぶやいた。
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