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⑧再会
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カタリンが店の方へ走って行くと路地裏から、男たちが争う声が聞こえる。
カタリンが急いで声のした方へ向かうと、さっきの二人の男がまだ取っ組み合いをしていた。
「おい、お前たちやめないか」
その声に振り向く二人は、なぜかじっとカタリンを見つめる。
柄の悪い方の男がカタリンに恐る恐る声をかける。
「あ、あの、あなたは、凛子さんじゃないですよね?」
「え?」
〘なぜ、知っているんだ?〙
するともう一人の助けに入ってくれた若い男も、カタリンと柄の悪い男に声をかける。
「え?凛子って、片山凛子のことか?」
すると柄の悪い男は若い男に向かって
「おい、お前、なんで凛子さんのことを知っている?」
二人の男は見つめ合い
「お前、もしかして、山田か?」
「じゃあ、お前は・・・西田?」
二人は抱き合って泣き出した。
泣き止むのを待っていたカタリンが、二人に話しかける。
「お前ら、あのときの不良なのか?」
カタリンは、取り敢えず今は話している時間がないので、二人に明日会おうと聞いてみると
「え?お前たち、学生なのか?」
「はい、凛子さん。俺は王立学校高等部2年です」
「俺は中等部3年です」
「私は高等部1年だ」
その時ソジャコッドの呼ぶ大きな声が聞こえて来た。
カタリンは二人に
「じゃあ、明日、放課後特別休憩室に来てくれ。どうだ?来れるか?」
二人は同時に返事をした。
「はい!」
路地を抜けるとソジャコッドとマーガレットが来ていた。
「カタリン大丈夫か?」
ソジャコッドが心配そうに声をかけてくる。
「ああ、大丈夫」
カタリンは後ろを向いて
「ほら、見てよ。あの二人、仲直りをしたから」
慌てて山田と西田が肩を組む。
マーガレットも二人を見て声をかける。
「もう私のことでケンカをしないでね?」
カタリンが素早く振り向いて目配せをする。それに気づいた二人は
「ああ、もうしない。さっきは悪かった」
「ああ、ほんとにごめん」
そう言うと走り去って行った。
「じゃあ、帰りましょうか」
呑気なソジャコッドが声をかけて歩き出す。その後をマーガレットとカタリンがついて行った。
カタリンがマーガレットに声をかける。
「マーガレット様、また行きたいんでしょう?」
「いいえ、もういいわ」
「え?ほんとですか?」
「ええ、大体デイクラブの様子はわかったので、もういいわ」
「ええー?もう行かないんですか?」
ソジャコッドがつまらなそうに言うと
「コラ、ソジャコッド、もうちょっと真面目にやれ」
「うわーん、マーガレット様、カタリンに叱られましたー」
「おー、よしよし」
マーガレットはソジャコッドの頭を撫でていた。
〘やっぱり、マーガレット様は変わられた〙
〘このままいい方向へ向かえば3人共死なずに済むはずだ〙
カタリンの足取りは軽くなっていた。
翌日、放課後、特別休憩室で待機しているカタリン。
マーガレットとソジャコッドには用事があるので先に屋敷に帰って下さいと行ってある。
ドアが開いてまずはガラの悪い大男が入って来た。
「チィッス、凛子さん」
「おう、お前は正座をしていた時に真ん中にいたやつか?」
「はい、そうです」
次に仲裁に入って来た男が入って来た。
「チィッス」
「おう来たか」
3人はまず自己紹介をすることにした。
「じゃあまずは私だ。私の名前はカタリン。スサボ男爵家の三女だ。マーガレット様の侍女をしている」
「俺は前世は山田。ここではユランズ・ポステン。男爵家の三男だ。」
「俺は西田。ここでの名前はアヴィス・ボーセン。男爵家の四男だ。」
「うーん、じゃあ聞くが、お前らはなぜこの世界にいるんだ?」
ユランズ(山田、リーダー)がゆっくりと話し始めた。
「あの日、俺達を〆たあと凛子さん、交通事故に合いましたよね?」
「ああ」
「俺達は凛子さんがいなくなったあと、なんとなく歩きだして通りに出たんですよ」
「そしたら道の先の方で人だかりがしていて、なんだろうと見に行ったら・・・凛子さんが倒れていたんです。」
「側にいた人に聞くと、なんでも女子高生が車に轢かれそうになった猫を助けて身代わりで轢かれたと」
「凛子さんが救急車に運ばれて行くときに・・凛子さんの手から何かが落ちたんです。」
「俺達から巻き上げた500円玉が。それに気がついた俺とコイツが拾いに行って」
「ほら、歩道と車道の境目って段差があるじゃないですか」
「その段差のこと忘れていて車道に下りた時、体がバランスを崩しちゃって」
「あ、あ、あっと思う間によろけて車道の反対車線でころんでしまったんです。」
「しかもコイツも同時にころんでやんの」
「あはは、それで二人共車に轢かれました」
黙って聞いていたカタリンは
「馬鹿だなあ、お前たちは」
と自分も500円玉を拾おうとして轢かれたことは棚に上げて嘆くカタリン。
ユランズはカタリンに尋ねる。
「カタリンさん」
慌ててカタリンが口を挟む。
「カタリンでいいよ。さんはつけなくて」
「そうですか、ではカタリン」
「うん」
「カタリンはこの世界がどんなところか知っていますか?」
「・・・」
「ここは漫画本の世界と少し似ているんですよ」
〘驚いた。私以外にもいたのか〙
「前世で妹が読んでいた漫画『バカ令嬢我が道を行く』にね」
「似ているって、そっくりではないのか?」
と西田が聞いてきた。すると山田が
「ああ、俺の読んだマンガ本では、バウナード王太子とマリカは今頃ラブラブな関係になっているはずで、バウナード王太子はマーガレット様との婚約を解消してしまっていたな、確か」
と山田は思いだしながら話を続ける。
「そしてマーガレット様と侍女の共二人はバウナード王太子とマリカに嫌がらせを続けて、2年後か3年後に処刑されることになって・・・だったかな」
「え?と言うことは凛子さん、じゃない・・・カタリンは殺される運命だったの?」
アヴィスが驚いた表情でユランズに聞くと、ユランズは頷いて
「登場人物は同じなんだが、俺の知っているストーリーとは違っている」
カタリンはニヤリと笑って
「山田、じゃない、ユランズ。実は私もそのマンガ本読んだ事があるんだ」
驚く山田にカタリンが言う。
「そして私はすでに、ストーリーをを変えている」
「そんなこと出来るんですか?」
アヴィスが言うとカタリンが言った。
「もうすでにストーリーは変わっているじゃないか。・・・・バウナード王太子は、いやバウナード王子はもう王都にはいないでしょう?」
その時、部屋のドアが開いてソジャコッドとマーガレットが現れた。
マーガレットがカタリンを睨んで
「カタリン、これはなんの真似?私に隠れて何をしているんですか?」
固まる3人。
焦ったカタリンが思わぬ事を言ってしまう。
「今度の学園祭で一緒にお芝居をしないかと頼まれていたんです」
カタリンが急いで声のした方へ向かうと、さっきの二人の男がまだ取っ組み合いをしていた。
「おい、お前たちやめないか」
その声に振り向く二人は、なぜかじっとカタリンを見つめる。
柄の悪い方の男がカタリンに恐る恐る声をかける。
「あ、あの、あなたは、凛子さんじゃないですよね?」
「え?」
〘なぜ、知っているんだ?〙
するともう一人の助けに入ってくれた若い男も、カタリンと柄の悪い男に声をかける。
「え?凛子って、片山凛子のことか?」
すると柄の悪い男は若い男に向かって
「おい、お前、なんで凛子さんのことを知っている?」
二人の男は見つめ合い
「お前、もしかして、山田か?」
「じゃあ、お前は・・・西田?」
二人は抱き合って泣き出した。
泣き止むのを待っていたカタリンが、二人に話しかける。
「お前ら、あのときの不良なのか?」
カタリンは、取り敢えず今は話している時間がないので、二人に明日会おうと聞いてみると
「え?お前たち、学生なのか?」
「はい、凛子さん。俺は王立学校高等部2年です」
「俺は中等部3年です」
「私は高等部1年だ」
その時ソジャコッドの呼ぶ大きな声が聞こえて来た。
カタリンは二人に
「じゃあ、明日、放課後特別休憩室に来てくれ。どうだ?来れるか?」
二人は同時に返事をした。
「はい!」
路地を抜けるとソジャコッドとマーガレットが来ていた。
「カタリン大丈夫か?」
ソジャコッドが心配そうに声をかけてくる。
「ああ、大丈夫」
カタリンは後ろを向いて
「ほら、見てよ。あの二人、仲直りをしたから」
慌てて山田と西田が肩を組む。
マーガレットも二人を見て声をかける。
「もう私のことでケンカをしないでね?」
カタリンが素早く振り向いて目配せをする。それに気づいた二人は
「ああ、もうしない。さっきは悪かった」
「ああ、ほんとにごめん」
そう言うと走り去って行った。
「じゃあ、帰りましょうか」
呑気なソジャコッドが声をかけて歩き出す。その後をマーガレットとカタリンがついて行った。
カタリンがマーガレットに声をかける。
「マーガレット様、また行きたいんでしょう?」
「いいえ、もういいわ」
「え?ほんとですか?」
「ええ、大体デイクラブの様子はわかったので、もういいわ」
「ええー?もう行かないんですか?」
ソジャコッドがつまらなそうに言うと
「コラ、ソジャコッド、もうちょっと真面目にやれ」
「うわーん、マーガレット様、カタリンに叱られましたー」
「おー、よしよし」
マーガレットはソジャコッドの頭を撫でていた。
〘やっぱり、マーガレット様は変わられた〙
〘このままいい方向へ向かえば3人共死なずに済むはずだ〙
カタリンの足取りは軽くなっていた。
翌日、放課後、特別休憩室で待機しているカタリン。
マーガレットとソジャコッドには用事があるので先に屋敷に帰って下さいと行ってある。
ドアが開いてまずはガラの悪い大男が入って来た。
「チィッス、凛子さん」
「おう、お前は正座をしていた時に真ん中にいたやつか?」
「はい、そうです」
次に仲裁に入って来た男が入って来た。
「チィッス」
「おう来たか」
3人はまず自己紹介をすることにした。
「じゃあまずは私だ。私の名前はカタリン。スサボ男爵家の三女だ。マーガレット様の侍女をしている」
「俺は前世は山田。ここではユランズ・ポステン。男爵家の三男だ。」
「俺は西田。ここでの名前はアヴィス・ボーセン。男爵家の四男だ。」
「うーん、じゃあ聞くが、お前らはなぜこの世界にいるんだ?」
ユランズ(山田、リーダー)がゆっくりと話し始めた。
「あの日、俺達を〆たあと凛子さん、交通事故に合いましたよね?」
「ああ」
「俺達は凛子さんがいなくなったあと、なんとなく歩きだして通りに出たんですよ」
「そしたら道の先の方で人だかりがしていて、なんだろうと見に行ったら・・・凛子さんが倒れていたんです。」
「側にいた人に聞くと、なんでも女子高生が車に轢かれそうになった猫を助けて身代わりで轢かれたと」
「凛子さんが救急車に運ばれて行くときに・・凛子さんの手から何かが落ちたんです。」
「俺達から巻き上げた500円玉が。それに気がついた俺とコイツが拾いに行って」
「ほら、歩道と車道の境目って段差があるじゃないですか」
「その段差のこと忘れていて車道に下りた時、体がバランスを崩しちゃって」
「あ、あ、あっと思う間によろけて車道の反対車線でころんでしまったんです。」
「しかもコイツも同時にころんでやんの」
「あはは、それで二人共車に轢かれました」
黙って聞いていたカタリンは
「馬鹿だなあ、お前たちは」
と自分も500円玉を拾おうとして轢かれたことは棚に上げて嘆くカタリン。
ユランズはカタリンに尋ねる。
「カタリンさん」
慌ててカタリンが口を挟む。
「カタリンでいいよ。さんはつけなくて」
「そうですか、ではカタリン」
「うん」
「カタリンはこの世界がどんなところか知っていますか?」
「・・・」
「ここは漫画本の世界と少し似ているんですよ」
〘驚いた。私以外にもいたのか〙
「前世で妹が読んでいた漫画『バカ令嬢我が道を行く』にね」
「似ているって、そっくりではないのか?」
と西田が聞いてきた。すると山田が
「ああ、俺の読んだマンガ本では、バウナード王太子とマリカは今頃ラブラブな関係になっているはずで、バウナード王太子はマーガレット様との婚約を解消してしまっていたな、確か」
と山田は思いだしながら話を続ける。
「そしてマーガレット様と侍女の共二人はバウナード王太子とマリカに嫌がらせを続けて、2年後か3年後に処刑されることになって・・・だったかな」
「え?と言うことは凛子さん、じゃない・・・カタリンは殺される運命だったの?」
アヴィスが驚いた表情でユランズに聞くと、ユランズは頷いて
「登場人物は同じなんだが、俺の知っているストーリーとは違っている」
カタリンはニヤリと笑って
「山田、じゃない、ユランズ。実は私もそのマンガ本読んだ事があるんだ」
驚く山田にカタリンが言う。
「そして私はすでに、ストーリーをを変えている」
「そんなこと出来るんですか?」
アヴィスが言うとカタリンが言った。
「もうすでにストーリーは変わっているじゃないか。・・・・バウナード王太子は、いやバウナード王子はもう王都にはいないでしょう?」
その時、部屋のドアが開いてソジャコッドとマーガレットが現れた。
マーガレットがカタリンを睨んで
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