2 / 148
プロローグ
001 逆恨みされて
しおりを挟む
とある県立高校の体育館、初夏の熱気を含んだ風と体育館内の空気がまじりあう。
外からの風は梅雨前の湿気を含み、内部の空気はかぎたくない湿気、野郎どもの汗が蒸発したものが充満している。
男子校で慣れてる、部活でも慣れてる。でも、やっぱり嗅ぎたくないわ、これ。
某県夏の剣道大会某支部予選、うちの学校は午前中にさくっと団体戦県大会出場を決め、午後の個人戦に臨んでいた。
一応、俺は3年生、個人戦の出場メンバーに滑り込むことができている。
うちの学校は勉強こそ県下上位だが、運動の方はお世辞にも強いとはいえない。ただ、男子校で誘惑がない分、そこそこ真面目に稽古を積み、支部大会ならばよほどのことがない限りは勝ち上がれる程度の実力をつけていた。
先鋒いわく 「ていうか右を向いても左をむいてもキタナイ野郎どもしかいる地獄じゃなきゃ、こんな部活やってないわ。恋の冒険してるに決まってんだろ」
「なんで、共学の奴らは女子の応援があるんだよ、サポーターは12番めの選手っていうんだろ。ずるくね?」と次鋒。
中堅が「マッポーマッポー、昔、日本史でやったろ、今はマッポーなんだよ。現世で俺たちに明日はないんだ」
副将「……」
大将が 「いや、俺は来世ではイケメンになって、女子校に入学するから」と締めくくる。
稽古のあとにカレーパン食いながらみんなで確認し合ったが、残念なことにみんな口だけだ。賭けても良い、俺の愛用の小手を。えっ、いらない?そりゃ、ごもっとも。ちなみに心のなかでツッコミを入れながらも周りの目を気にして無言を貫いていたチキンな副将が俺だ。ていうか、イケメンになったって、女子校に入学とかできないだろ。あいつ、成績は良いほうなのに、仕様がバカにできてるな。
くだらない会話をしている間に個人戦の2回戦が始まる。4試合目の俺の相手は1回戦不戦勝、探してみると、いました……DQ……いや、やんちゃそうな方が。この体育館で赤髪はちょっと目立ちすぎでしょう。なんか、スカート短い女子が近くにいるし。
某県屈指の強豪男子校の選手がこちらに目配せする。午前中の団体戦準決勝で俺たちに5タテくらわしてくれたチームの一員だ。顔と身体こそいかついが、話してみると案外いいやつ。彼の目と五厘刈りの頭が怪しい光を放つ。
「殺・れ」
ですよねー。染めようにも髪を生やすことすら許されてない彼からしてみれば、赤髪だけでも許しがたいのに、そのうえ女の子連れだものねー。髪は一応生えているが、染めることは許されてない男子校仲間の俺は即座に理解した。
面をつけて、試合会場で待機。左足から試合会場に入って、立礼をして、右足から三歩進みながら、竹刀を抜く。防具の付け方をみても、赤髪のやんちゃくんは強そうに見えない。なんだよ、この会場限定なら、俺たちのほうが格好いいじゃないかよっ!面被ったら顔見えないしさ。
「はじめっ!」
審判の合図とともに、中段に構えた竹刀で相手の竹刀を押しながら、攻め込む。あ、いきなり、手元上がってるし、左足のかかとついちゃって、思いっきりびびってんじゃん。これは五厘ボーイのためにも大技で決めてやろう。
相手の喉元に剣先をつけながら、さらにぐっと入り、大きく振りかぶる。びびった相手の竹刀がつられて面をかばうようにあがったところで、「ドー」相手の左胴を引き切る。はい、逆胴。バシーンという音とともに審判全員が旗を上げ、「胴ありっ」一本。
この逆胴、普通の技だけど、上の人にいきなり使うと怒られる程度には大技。いきなり初手で決められるとものすごく格好悪い。
相手は……竹刀叩きつけて悔しがって、さらに審判に注意されている。こいつ、もしかしなくても、ものすごくだめなやつだわ。
「にほんめっ!」審判の合図とともに、赤髪くんは竹刀をもう一度叩きつけると、上段に構えて、すぐに中段に戻す。予選なしの地区大会とはいえ、まじでなんでお前ここにいるんだというレベル。あっけにとられていると、相手は片手で構える。○突ですか、牙○零式出ちゃうんですかとか心のなかでツッコミをいれているときに気づく。あ、こいつの竹刀壊れてるじゃん。ろくに点検もしないで、手荒に扱うからいけないんだよ。審判が気づいていないからタイムかけないと。
片手を上げて、タイムをかけようとしたときに牙突が飛んできた。
相手の竹刀は俺の面の面金にあたると、先革がはずれて、竹刀がばらけた。中に詰められていた赤いゴムが飛び、竹がすぅーっとスローモーションで目の前に来た。ああ、左目が。
このままだと眼球が潰れ、脳に達するのだろう。
陰キャの俺がリア充の方を公衆の面前でおちょくるから、こうなっちゃうんだな。陰キャは逆恨みとかしないで、おとなしくしてなさいってこった。スローモーションになる世界で俺はしょうもないことを考えた。そして意識はとぎれた。
こうして、俺、四方明は死んだ。多分。
少なくとも気がついたときは病院でなかったのだから、現世では死んだ的な扱いなんじゃないかな。
外からの風は梅雨前の湿気を含み、内部の空気はかぎたくない湿気、野郎どもの汗が蒸発したものが充満している。
男子校で慣れてる、部活でも慣れてる。でも、やっぱり嗅ぎたくないわ、これ。
某県夏の剣道大会某支部予選、うちの学校は午前中にさくっと団体戦県大会出場を決め、午後の個人戦に臨んでいた。
一応、俺は3年生、個人戦の出場メンバーに滑り込むことができている。
うちの学校は勉強こそ県下上位だが、運動の方はお世辞にも強いとはいえない。ただ、男子校で誘惑がない分、そこそこ真面目に稽古を積み、支部大会ならばよほどのことがない限りは勝ち上がれる程度の実力をつけていた。
先鋒いわく 「ていうか右を向いても左をむいてもキタナイ野郎どもしかいる地獄じゃなきゃ、こんな部活やってないわ。恋の冒険してるに決まってんだろ」
「なんで、共学の奴らは女子の応援があるんだよ、サポーターは12番めの選手っていうんだろ。ずるくね?」と次鋒。
中堅が「マッポーマッポー、昔、日本史でやったろ、今はマッポーなんだよ。現世で俺たちに明日はないんだ」
副将「……」
大将が 「いや、俺は来世ではイケメンになって、女子校に入学するから」と締めくくる。
稽古のあとにカレーパン食いながらみんなで確認し合ったが、残念なことにみんな口だけだ。賭けても良い、俺の愛用の小手を。えっ、いらない?そりゃ、ごもっとも。ちなみに心のなかでツッコミを入れながらも周りの目を気にして無言を貫いていたチキンな副将が俺だ。ていうか、イケメンになったって、女子校に入学とかできないだろ。あいつ、成績は良いほうなのに、仕様がバカにできてるな。
くだらない会話をしている間に個人戦の2回戦が始まる。4試合目の俺の相手は1回戦不戦勝、探してみると、いました……DQ……いや、やんちゃそうな方が。この体育館で赤髪はちょっと目立ちすぎでしょう。なんか、スカート短い女子が近くにいるし。
某県屈指の強豪男子校の選手がこちらに目配せする。午前中の団体戦準決勝で俺たちに5タテくらわしてくれたチームの一員だ。顔と身体こそいかついが、話してみると案外いいやつ。彼の目と五厘刈りの頭が怪しい光を放つ。
「殺・れ」
ですよねー。染めようにも髪を生やすことすら許されてない彼からしてみれば、赤髪だけでも許しがたいのに、そのうえ女の子連れだものねー。髪は一応生えているが、染めることは許されてない男子校仲間の俺は即座に理解した。
面をつけて、試合会場で待機。左足から試合会場に入って、立礼をして、右足から三歩進みながら、竹刀を抜く。防具の付け方をみても、赤髪のやんちゃくんは強そうに見えない。なんだよ、この会場限定なら、俺たちのほうが格好いいじゃないかよっ!面被ったら顔見えないしさ。
「はじめっ!」
審判の合図とともに、中段に構えた竹刀で相手の竹刀を押しながら、攻め込む。あ、いきなり、手元上がってるし、左足のかかとついちゃって、思いっきりびびってんじゃん。これは五厘ボーイのためにも大技で決めてやろう。
相手の喉元に剣先をつけながら、さらにぐっと入り、大きく振りかぶる。びびった相手の竹刀がつられて面をかばうようにあがったところで、「ドー」相手の左胴を引き切る。はい、逆胴。バシーンという音とともに審判全員が旗を上げ、「胴ありっ」一本。
この逆胴、普通の技だけど、上の人にいきなり使うと怒られる程度には大技。いきなり初手で決められるとものすごく格好悪い。
相手は……竹刀叩きつけて悔しがって、さらに審判に注意されている。こいつ、もしかしなくても、ものすごくだめなやつだわ。
「にほんめっ!」審判の合図とともに、赤髪くんは竹刀をもう一度叩きつけると、上段に構えて、すぐに中段に戻す。予選なしの地区大会とはいえ、まじでなんでお前ここにいるんだというレベル。あっけにとられていると、相手は片手で構える。○突ですか、牙○零式出ちゃうんですかとか心のなかでツッコミをいれているときに気づく。あ、こいつの竹刀壊れてるじゃん。ろくに点検もしないで、手荒に扱うからいけないんだよ。審判が気づいていないからタイムかけないと。
片手を上げて、タイムをかけようとしたときに牙突が飛んできた。
相手の竹刀は俺の面の面金にあたると、先革がはずれて、竹刀がばらけた。中に詰められていた赤いゴムが飛び、竹がすぅーっとスローモーションで目の前に来た。ああ、左目が。
このままだと眼球が潰れ、脳に達するのだろう。
陰キャの俺がリア充の方を公衆の面前でおちょくるから、こうなっちゃうんだな。陰キャは逆恨みとかしないで、おとなしくしてなさいってこった。スローモーションになる世界で俺はしょうもないことを考えた。そして意識はとぎれた。
こうして、俺、四方明は死んだ。多分。
少なくとも気がついたときは病院でなかったのだから、現世では死んだ的な扱いなんじゃないかな。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる