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騒動の行方はいずこ?
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「まぁ、私のほうからはもうあれこれ言うつもりはないよ。私の方も明日には騎士団の方へ帰る。今日一日は、貴族らしくこの屋敷でゆっくりさせてもらうよ」
兄上はそういうと、固くなっていた僕の肩をほぐすようにぽんと軽く叩き、部屋を出ていこうとした。だけど、侍女が明けた扉をくぐるとき、ぴたりと止まり振り返る。
「父上も何もお前をただ騎士団にいれたいから言っているわけではないんだよ。いろいろ思いもあるだろうが、まぁお前がそう決めたならあとはがんばれ。この冬休み期間を無事過ごせることを祈ってるよ」
意味深な言葉と嫌な現実を直視させるようなことを言っていなくなる。
兄上がいなくなってから、冷たくなったお茶を一口飲んだ。緊張していたのだろうか、思っていたよりも喉はからからで、いつのまにかお茶はなくなっていた。
「……兄上、レモンパイ、あと一枚しかないっ!!」
甘いもの好きの嗅覚と探索力のすごさを実感しつつ、とりあえず僕は心の中で兄上の悪口を言い続けた。…まぁ、むなしいだけだったけどね。
そんなこんなで冬休みはあっという間に過ぎていった。
普段王都にいる母上と久しぶりに会い、毎日忙しいのに僕との時間をつくり、文官の道をあきらめるよういかに騎士団がすばらしいかを語る父上(なんかね、逆効果だと思うんだ…)をなんとかかわし、僕は冬休みがあと一週間になったときにさっさと学院に帰った。一応見送ってくれた父上が、複雑そうな顔をしていたけど、僕は冬休み明けにある試験に万全に挑むべく準備をしなくてはいけないからだ。なにしろ僕はこの試験に合格して、学院を卒業しなくちゃいけない。文官試験に合格したのに、卒業できませんでしたなんて話になったら、もう一生文官になんかなれないよ…
僕は自分のことで頭がいっぱいだった。
だから、生徒会のことなんか頭の隅においやっていて、深く考えることをしなかった。ましてや、僕にこのことの影響があるなんて、考えもしなかったんだ。
学院に着くと、僕と同じように戻ってきている生徒がちらほらいた。
冬休み明けの試験は、次の学年にあがる大事な試験でもあり、僕のように卒業を目指す生徒にとっては絶対に落とせない試験だ。学院の教師はそれがわかっているので、休み返上で問題を聞きに来た生徒に教えたり、試験を作成したりと何かと忙しい。僕は学院に8年いたことになるが、これは普通の年数だ。頭の良い人は飛び級などでさっさと卒業資格を得てしまった人もいるが、僕はこつこつやるタイプなので初めから無理をしないで卒業しようと決めていた。そのおかげか、文官試験対策も年数をかけてできたし、合格することができた。そういえば、王子たちもそろそろ卒業の年なんだよね…あまり試験勉強とかもしてなかったようだけど、大丈夫なのかな。まぁ、僕が心配することじゃないけどね。
「久しぶりだな、レイドリック。お前も戻ってきたのか?」
「アルマ」
勉強していた図書室からの帰り、見覚えのある人物から声をかけられた。
すらりと伸びた長身で、肩より伸びている茶色の髪を一つにしばっている、目つきの鋭い緑色の瞳をもつ青年。アルマ・サーン。現アルバート王国の騎士団長の子息で、寡黙だがその腕は学院にいる頃から期待されている注目の青年の一人だ。僕と同じく生徒会役員の一人だけど、寡黙でとっつきづらい印象があるけど、やるときはやってくれる頼りになる同級生だ。
「卒業試験か?」
「うん、アルマは?」
「私もだ。すでに騎士課程で卒業資格は得ていたからな…そろそろ騎士団にこいとの父上のご命令だ」
「そうか。じゃあ、ハルスも一緒?」
「ああ」
ハルスというのは、よくアルマと一緒にいる人で二人は幼馴染らしい。ちなみにアルバート王国の宰相の息子だったりする。
彼は僕からみても、かっこいいなぁと思えるほど顔立ちが整っていて男らしい。おまけにきらきらの金髪に明るい茶色の瞳は、一時女生徒からイリュージュ王子にまさるともおとらない人気を得ていたが、笑顔でさらりとはく指摘や言動に人々は恐れをなして去って行った。ということで、残ったのは彼との付き合い方をしっているアルマやたまにだけど話す僕ぐらいになっとかならないとか。あ、彼も一応生徒会役員の一人だ。
「ハルスの方は寝ていても試験に受かるらしいから、部屋で寝ているだろう」
「……さすが学年一位を取るだけあるね」
その頭のできをかけらでもわけてほしいと何度思ったことか。
まぁ、一応僕だって二十番代ぐらいにはいたけどね。自慢じゃないよ?いつも部屋に戻ってからのもう勉強の結果だよ。うん。
「少し時間あるか?」
「え? ああいいよ」
どうやら彼が僕に話しかけてきたのは、挨拶だけではなかったらしい。
僕は部屋に戻るところだったので、そこでいい?と聞くと、彼は頷いた。
「どうやらレイドリックには何もなかったようだな」
「何も? それってどういう意味?」
机の上に勉強道具をおくと、椅子に座ったアルマがどこかほっとした声で言った。ちなみに僕はベットの上に座っている。僕の部屋は机とベット、あと私物をいれるクローゼットぐらいしかないから、まぁ当然だよね。
「私やハルスが帰郷しているとき、イリュージュ王子から手紙が来た。カレン・レトナックス嬢の振る舞いがどんなに卑劣なものだったのか、アイラ・マーク嬢がどれほど辛い想いをしたのか、父上に申し上げて欲しいと」
「え。嘘」
「本当だ。ハルスはその手紙をさっさと父親に渡したという。私も関わり合いになりたくないのでな、同じことをした」
「……」
王子……、今更賛同者を増やそうといろいろやらかしてどうするんですか。
まぁ、でも王子が二人を味方につけたいと思っているのはわからなくもない。なにしろ二人の父上は国でも重要なポストについており、発言力も強い。彼らの賛同を得れば、今回のことをどうにかしてくれるとでも思ったのだろう……思ったのだろうけど、そんなことで頷いてくれる相手かい。
というか、それがお願いできる立場ですか。もともと王子にとっては小言を言い気味のハルスにちょっとした無茶も一切聞くことがなかったアルマは、生徒会役員のなかでも浮いた存在で、アイラ嬢が来てからはもう毛嫌いされていた(アイラ嬢に対する接し方の注意とか、彼女の試験対策の先生要因を断ったからだという)。当日のパーティもどこかの警備をしてろと言われ、嬉々としてそれに従っていた彼等である。
もう、この王子駄目じゃない?
なんて、こっそり言っているハルスに自分の味方をしろなんて、いい度胸してるよ…逆に首を絞めることになるんじゃないのかなーと俺は思うけどね。
「私の父上は陛下の顔に泥を塗ったと大そうお怒りで、城に乗り込まれていった」
「ですよね…」
アルバート王国の騎士団長は、苛烈というあだ名がついているほど、陛下に忠誠深くその敵には味方も真っ青になるほどの牙をむくという。王子が今どんなことになっているのか…想像したくない。
「そしてついでにいろいろと情報収集されてな、聞くか?」
「それは是非」
お城のことなんて、僕の立場じゃ絶対知りえないことだ!教えてくれるなら、もちろん喜んで!
「案の定、イリュージュ王子は部屋で謹慎中。現在王と公爵家で対策中だ。なにしろ生徒から親にこの不始末は伝わっているだろうから、隠す手立てがない。アイラ嬢もご実家で謹慎されていると聞く。ほかの貴族の子息たちも似たような目にあっているが、彼らの親はイリュージュ王子派がほとんどだから、謹慎も言葉だけの家も多いだろうとのことだ」
「今回のことで、イリュージュ王子が王になったら顔が売れるとでも思っていたのかな」
「貴族は打算の塊だからな、あとは…カレン令嬢のことだ。やはりご実家に引きこもっているらしい。こちらは、今回のことが余程ショックだったのだろう。お体のこともご心配されるほどだという」
「……そうか、そうだよね。カレン嬢はイリュージュ王子の婚約者だからだけじゃなくて、王子のこと本当にお好きだったから…」
そう、親同士が決めたこの結婚だけど、カレン嬢は周りが良く見てわかるほど、イリュージュ王子が好きだった。いつも彼を目線で追いかけて、彼の言葉や行動に一喜一憂している姿はまさしく恋する少女そのもので、生徒たちはイリュージュ王子とカレン嬢の関係をほほえましい想いで見守っていたし、結婚も間違いないと思っていたのだ。まさか、アイラ嬢という伏兵がでてくるなんて、誰が考えただろう。
「あまり思いつめないとよいのだけどね…」
呟いた言葉にアルマが頷いた。
……だけど、一瞬その目がきらーんと何か発見した?ような、追い詰めた獲物をみるような目に変わったような気がしたのは気のせいだった…よね?きっと。
多分。
兄上はそういうと、固くなっていた僕の肩をほぐすようにぽんと軽く叩き、部屋を出ていこうとした。だけど、侍女が明けた扉をくぐるとき、ぴたりと止まり振り返る。
「父上も何もお前をただ騎士団にいれたいから言っているわけではないんだよ。いろいろ思いもあるだろうが、まぁお前がそう決めたならあとはがんばれ。この冬休み期間を無事過ごせることを祈ってるよ」
意味深な言葉と嫌な現実を直視させるようなことを言っていなくなる。
兄上がいなくなってから、冷たくなったお茶を一口飲んだ。緊張していたのだろうか、思っていたよりも喉はからからで、いつのまにかお茶はなくなっていた。
「……兄上、レモンパイ、あと一枚しかないっ!!」
甘いもの好きの嗅覚と探索力のすごさを実感しつつ、とりあえず僕は心の中で兄上の悪口を言い続けた。…まぁ、むなしいだけだったけどね。
そんなこんなで冬休みはあっという間に過ぎていった。
普段王都にいる母上と久しぶりに会い、毎日忙しいのに僕との時間をつくり、文官の道をあきらめるよういかに騎士団がすばらしいかを語る父上(なんかね、逆効果だと思うんだ…)をなんとかかわし、僕は冬休みがあと一週間になったときにさっさと学院に帰った。一応見送ってくれた父上が、複雑そうな顔をしていたけど、僕は冬休み明けにある試験に万全に挑むべく準備をしなくてはいけないからだ。なにしろ僕はこの試験に合格して、学院を卒業しなくちゃいけない。文官試験に合格したのに、卒業できませんでしたなんて話になったら、もう一生文官になんかなれないよ…
僕は自分のことで頭がいっぱいだった。
だから、生徒会のことなんか頭の隅においやっていて、深く考えることをしなかった。ましてや、僕にこのことの影響があるなんて、考えもしなかったんだ。
学院に着くと、僕と同じように戻ってきている生徒がちらほらいた。
冬休み明けの試験は、次の学年にあがる大事な試験でもあり、僕のように卒業を目指す生徒にとっては絶対に落とせない試験だ。学院の教師はそれがわかっているので、休み返上で問題を聞きに来た生徒に教えたり、試験を作成したりと何かと忙しい。僕は学院に8年いたことになるが、これは普通の年数だ。頭の良い人は飛び級などでさっさと卒業資格を得てしまった人もいるが、僕はこつこつやるタイプなので初めから無理をしないで卒業しようと決めていた。そのおかげか、文官試験対策も年数をかけてできたし、合格することができた。そういえば、王子たちもそろそろ卒業の年なんだよね…あまり試験勉強とかもしてなかったようだけど、大丈夫なのかな。まぁ、僕が心配することじゃないけどね。
「久しぶりだな、レイドリック。お前も戻ってきたのか?」
「アルマ」
勉強していた図書室からの帰り、見覚えのある人物から声をかけられた。
すらりと伸びた長身で、肩より伸びている茶色の髪を一つにしばっている、目つきの鋭い緑色の瞳をもつ青年。アルマ・サーン。現アルバート王国の騎士団長の子息で、寡黙だがその腕は学院にいる頃から期待されている注目の青年の一人だ。僕と同じく生徒会役員の一人だけど、寡黙でとっつきづらい印象があるけど、やるときはやってくれる頼りになる同級生だ。
「卒業試験か?」
「うん、アルマは?」
「私もだ。すでに騎士課程で卒業資格は得ていたからな…そろそろ騎士団にこいとの父上のご命令だ」
「そうか。じゃあ、ハルスも一緒?」
「ああ」
ハルスというのは、よくアルマと一緒にいる人で二人は幼馴染らしい。ちなみにアルバート王国の宰相の息子だったりする。
彼は僕からみても、かっこいいなぁと思えるほど顔立ちが整っていて男らしい。おまけにきらきらの金髪に明るい茶色の瞳は、一時女生徒からイリュージュ王子にまさるともおとらない人気を得ていたが、笑顔でさらりとはく指摘や言動に人々は恐れをなして去って行った。ということで、残ったのは彼との付き合い方をしっているアルマやたまにだけど話す僕ぐらいになっとかならないとか。あ、彼も一応生徒会役員の一人だ。
「ハルスの方は寝ていても試験に受かるらしいから、部屋で寝ているだろう」
「……さすが学年一位を取るだけあるね」
その頭のできをかけらでもわけてほしいと何度思ったことか。
まぁ、一応僕だって二十番代ぐらいにはいたけどね。自慢じゃないよ?いつも部屋に戻ってからのもう勉強の結果だよ。うん。
「少し時間あるか?」
「え? ああいいよ」
どうやら彼が僕に話しかけてきたのは、挨拶だけではなかったらしい。
僕は部屋に戻るところだったので、そこでいい?と聞くと、彼は頷いた。
「どうやらレイドリックには何もなかったようだな」
「何も? それってどういう意味?」
机の上に勉強道具をおくと、椅子に座ったアルマがどこかほっとした声で言った。ちなみに僕はベットの上に座っている。僕の部屋は机とベット、あと私物をいれるクローゼットぐらいしかないから、まぁ当然だよね。
「私やハルスが帰郷しているとき、イリュージュ王子から手紙が来た。カレン・レトナックス嬢の振る舞いがどんなに卑劣なものだったのか、アイラ・マーク嬢がどれほど辛い想いをしたのか、父上に申し上げて欲しいと」
「え。嘘」
「本当だ。ハルスはその手紙をさっさと父親に渡したという。私も関わり合いになりたくないのでな、同じことをした」
「……」
王子……、今更賛同者を増やそうといろいろやらかしてどうするんですか。
まぁ、でも王子が二人を味方につけたいと思っているのはわからなくもない。なにしろ二人の父上は国でも重要なポストについており、発言力も強い。彼らの賛同を得れば、今回のことをどうにかしてくれるとでも思ったのだろう……思ったのだろうけど、そんなことで頷いてくれる相手かい。
というか、それがお願いできる立場ですか。もともと王子にとっては小言を言い気味のハルスにちょっとした無茶も一切聞くことがなかったアルマは、生徒会役員のなかでも浮いた存在で、アイラ嬢が来てからはもう毛嫌いされていた(アイラ嬢に対する接し方の注意とか、彼女の試験対策の先生要因を断ったからだという)。当日のパーティもどこかの警備をしてろと言われ、嬉々としてそれに従っていた彼等である。
もう、この王子駄目じゃない?
なんて、こっそり言っているハルスに自分の味方をしろなんて、いい度胸してるよ…逆に首を絞めることになるんじゃないのかなーと俺は思うけどね。
「私の父上は陛下の顔に泥を塗ったと大そうお怒りで、城に乗り込まれていった」
「ですよね…」
アルバート王国の騎士団長は、苛烈というあだ名がついているほど、陛下に忠誠深くその敵には味方も真っ青になるほどの牙をむくという。王子が今どんなことになっているのか…想像したくない。
「そしてついでにいろいろと情報収集されてな、聞くか?」
「それは是非」
お城のことなんて、僕の立場じゃ絶対知りえないことだ!教えてくれるなら、もちろん喜んで!
「案の定、イリュージュ王子は部屋で謹慎中。現在王と公爵家で対策中だ。なにしろ生徒から親にこの不始末は伝わっているだろうから、隠す手立てがない。アイラ嬢もご実家で謹慎されていると聞く。ほかの貴族の子息たちも似たような目にあっているが、彼らの親はイリュージュ王子派がほとんどだから、謹慎も言葉だけの家も多いだろうとのことだ」
「今回のことで、イリュージュ王子が王になったら顔が売れるとでも思っていたのかな」
「貴族は打算の塊だからな、あとは…カレン令嬢のことだ。やはりご実家に引きこもっているらしい。こちらは、今回のことが余程ショックだったのだろう。お体のこともご心配されるほどだという」
「……そうか、そうだよね。カレン嬢はイリュージュ王子の婚約者だからだけじゃなくて、王子のこと本当にお好きだったから…」
そう、親同士が決めたこの結婚だけど、カレン嬢は周りが良く見てわかるほど、イリュージュ王子が好きだった。いつも彼を目線で追いかけて、彼の言葉や行動に一喜一憂している姿はまさしく恋する少女そのもので、生徒たちはイリュージュ王子とカレン嬢の関係をほほえましい想いで見守っていたし、結婚も間違いないと思っていたのだ。まさか、アイラ嬢という伏兵がでてくるなんて、誰が考えただろう。
「あまり思いつめないとよいのだけどね…」
呟いた言葉にアルマが頷いた。
……だけど、一瞬その目がきらーんと何か発見した?ような、追い詰めた獲物をみるような目に変わったような気がしたのは気のせいだった…よね?きっと。
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