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第二十七話 発覚と露見

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もはや、ハンターは相手にされていなかった、悲しむべきことは他にもあった、女や子供はもう、ハンターを見て、ディノだ!と喜んではくれない、負け犬としてもう広まりきってしまったのだ。

どっかの通り道で…

「あっ、あれは、フライじゃないか、おおーい、フライ」

だが、別の男と親しそうに抱き合うのだった。

「やっぱ、素敵な人と一緒にいるのが一番ね」

そう言いながら、嬉しそうに男の胸に顔を埋めて、嬉しそうに媚びるのだった。

「ちっ、帰るしかねーよだな」

別の通り道で…

俺が負け犬ではないと、情けないことに、これを否定すれば、ハンターはストロングに対する不満分子であり、そして、化け物と対等に渡り合えるだけの化け物だと思われることだろう、悔しいが、ここは相手に譲るべきだ、実際に戦っても油断しない以上は勝ち目はない、みんなの勝利だ、そう、みんなのために勝たなくてはいけないのだ、ハンターはダイナソーズのために色々なものを手放した、誇りもそうだった、昔ならばありえない、これが成長だとでもいうのか、なわけねーな、負け犬の遠吠えだ、ワォオォーン!ガルルゥゥ!

近くで変な男が同じように鳴いていた。

「ウルホォーン🐺、ニャオォーン🐈‍⬛、ワォーン🐕‍🦺」

いや、あいつとは違うけどな。

マーシャルの中央通りで…

そんなこんなで、心の中で泣き叫びながら、周囲の奴らに当たることもできずに、苛立ちを募らせていき、激怒していた、ただそれだけだった。

そんな時だった、一人の人間がこう叫んだ。

「あいつはダイナソーズのハンターだ!ディノは偽名だ!気をつけろ!」

バレた!

その瞬間にハンターの世界が変わっていくのを感じるのだった。

カラフルな世界からモノクロな世界へと…

*****

転生前劇場

フォートこと、松城健太郎は、昔のことを思い出していた、そういや、昔、虐められていたおっちこと、落合洋平のやつはどうなったんだろうな。

「おっち、元気かな?」

昔の話だ、クラスの代表的存在の黒木憲明がおっちをクラスから外せと言った。

「なあ、おっち、お前、二度と喋るな」
「はあ?」
「おい、松城、お前も言ってやれ、黒木桜子のためだ」
「いや、関係ないだろ」

実は私はおっちとは同じ趣味を持っていた、バスケ部だったのだ。その後、無理だと再度伝えると、憲明のやつが激怒して、その場で私を殴り始めて、喧嘩になった。

「なにやってるの、男子!」
「やめろよ」

そんな感じで周囲はおっちの味方をし、諦めた憲明が悪態をついて、おっちはその後も虐められることなく、助かった。

憲明はその後、同級生の桜子から可愛がられなくなったし、担任でバスケ部の顧問の村瀬から問題発言と行動だとして、勝手にクラスで浮いた存在として扱われていくことになった。

まあ、先生の権力って怖いよな。

そして、今では、私はここにいるけど、今じゃ、おっちのやつは何をやっているんだろうな、頭良かったし、公務員になってるかもな。
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