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第二十八話 絶望
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バレた…
全てバレたのだった、バレなかったのが奇跡というわけではない、どこから漏れてもおかしくなかった、顔を知っているストロングもいるのだ、旅人だって知っているやつは知っている。
諦めかけている時に、この状況は苦痛でしょうがなかった、馬鹿な、ありえない…
壊れていく世界の真ん中で、ただ、呆然と立っていることしかできなかった。
「あいつはヤバい奴だ!」
「あいつは危険だ!」
「全部あいつのせいだったんだ、エバが死んだのはあいつのせいだ!」
みんな怯えて、一歩後退すると、全力でその場から逃げ出した。
ハンターはその場で追いかけて、訂正し、俺はディノだと証言するほかなかった。
しかし、無駄だった、全員がもはや、彼を殺人鬼だとして認めたのだ、あいつが血まみれの惨劇を作った張本人だ、ヤバすぎる、逃げ出せ、みんな逃げ出すんだ!
みんなバラバラになって逃げていく、誰かリーダーがいるわけでもない、そいつを始末すればいいわけでもない。
「どうすりゃいいんだろうな、まあ、ストロングを始末すればいいのかな、へへへ」
そんなことを思わず呟いて、ハンターの顔は狂ったように歪むのだった。
*****
ダイナソーズ劇場
ハンターが人気絶好調の時…ふと、昔の仲間のことを思い出した。確か、ロッドとか言ったかな…
ロッドの仲間の中に、弱っちいやつがいた、そんなゴミみたいな奴のために、動いたバカみたいなやつだった。
まあ、ただの信者みたいなもんだが、そこら辺を浮いている埃よりはマシだろう。と言いつつも、仲が良さそうなので、若干羨ましくはあったが。
ロッドがある日、ふと、おかしいなと気が付いて、信者の一人を探ってみたところ、どうも、女に捨てられたようだと気がついた。
そこで、適当に捨てた女に似たやつをそいつに見せて、こいつは俺の彼女だからと言って、その信者から離れていった。信者の方は女を諦めたようだ。
その後、捨てた女を強引に襲って、顔に刺青をして、誰だか分からないようにしてから、放置するのだった。
まあ、妥当なところだろう、埃くんと仲が険悪になってない以上は、上手いこといったんだろうな。
「まあ、いいか、俺は俺だ、あいつらとはまた違う」
そう言って、昔の仲間は置いて、この街を楽しむのだった。
*****
ブリッジ劇場
ハンターの犠牲となったエバ、彼のお家は果たしてどのような状況だったのだろうか…
あるところにエバと嫁と娘がいた。そこから、物語を始めよう。
私はエバの娘よ、名前はブリッジ、隣の家に住んでいる気の弱いクールとは幼馴染で、毎日顔を合わせる、呆れたことにこいつは好きなやつの顔を見て、くしゃるだけで、どうしようもないやつだった。
ある日、エバが娘の将来を思って、あることを命令するのだった。
「お前ら、毎日顔合わせているし、今度組んで、見張りをやってもらうからな、よろしく」
「おとさん、そりゃないよ、あのクールと!」
正直、嫌だった。なので、クールを虐めることにした。すると、クールは泣き出した、しかし、真面目なので頑張って最後まで見張りを続けた。
「ふーん、飽きたわ、あんた見張っといて」
「えー、そんなぁ…」
ブリッジは途中で眠り、クールは泣いて終わった。
エバは事の顛末を聞いて笑うのだった。これは困ったな、みんなと組んでもらわないとここでは生きづらいからな、親心子知らずだな。
それに比べて、クールは、今日は酷い目にあったけど、僕は別に他の女の子と毎日遊べるから、それでいいと思ってた。
エバのお家の未来は傾斜三十度の坂を転がっていく。
全てバレたのだった、バレなかったのが奇跡というわけではない、どこから漏れてもおかしくなかった、顔を知っているストロングもいるのだ、旅人だって知っているやつは知っている。
諦めかけている時に、この状況は苦痛でしょうがなかった、馬鹿な、ありえない…
壊れていく世界の真ん中で、ただ、呆然と立っていることしかできなかった。
「あいつはヤバい奴だ!」
「あいつは危険だ!」
「全部あいつのせいだったんだ、エバが死んだのはあいつのせいだ!」
みんな怯えて、一歩後退すると、全力でその場から逃げ出した。
ハンターはその場で追いかけて、訂正し、俺はディノだと証言するほかなかった。
しかし、無駄だった、全員がもはや、彼を殺人鬼だとして認めたのだ、あいつが血まみれの惨劇を作った張本人だ、ヤバすぎる、逃げ出せ、みんな逃げ出すんだ!
みんなバラバラになって逃げていく、誰かリーダーがいるわけでもない、そいつを始末すればいいわけでもない。
「どうすりゃいいんだろうな、まあ、ストロングを始末すればいいのかな、へへへ」
そんなことを思わず呟いて、ハンターの顔は狂ったように歪むのだった。
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ダイナソーズ劇場
ハンターが人気絶好調の時…ふと、昔の仲間のことを思い出した。確か、ロッドとか言ったかな…
ロッドの仲間の中に、弱っちいやつがいた、そんなゴミみたいな奴のために、動いたバカみたいなやつだった。
まあ、ただの信者みたいなもんだが、そこら辺を浮いている埃よりはマシだろう。と言いつつも、仲が良さそうなので、若干羨ましくはあったが。
ロッドがある日、ふと、おかしいなと気が付いて、信者の一人を探ってみたところ、どうも、女に捨てられたようだと気がついた。
そこで、適当に捨てた女に似たやつをそいつに見せて、こいつは俺の彼女だからと言って、その信者から離れていった。信者の方は女を諦めたようだ。
その後、捨てた女を強引に襲って、顔に刺青をして、誰だか分からないようにしてから、放置するのだった。
まあ、妥当なところだろう、埃くんと仲が険悪になってない以上は、上手いこといったんだろうな。
「まあ、いいか、俺は俺だ、あいつらとはまた違う」
そう言って、昔の仲間は置いて、この街を楽しむのだった。
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ブリッジ劇場
ハンターの犠牲となったエバ、彼のお家は果たしてどのような状況だったのだろうか…
あるところにエバと嫁と娘がいた。そこから、物語を始めよう。
私はエバの娘よ、名前はブリッジ、隣の家に住んでいる気の弱いクールとは幼馴染で、毎日顔を合わせる、呆れたことにこいつは好きなやつの顔を見て、くしゃるだけで、どうしようもないやつだった。
ある日、エバが娘の将来を思って、あることを命令するのだった。
「お前ら、毎日顔合わせているし、今度組んで、見張りをやってもらうからな、よろしく」
「おとさん、そりゃないよ、あのクールと!」
正直、嫌だった。なので、クールを虐めることにした。すると、クールは泣き出した、しかし、真面目なので頑張って最後まで見張りを続けた。
「ふーん、飽きたわ、あんた見張っといて」
「えー、そんなぁ…」
ブリッジは途中で眠り、クールは泣いて終わった。
エバは事の顛末を聞いて笑うのだった。これは困ったな、みんなと組んでもらわないとここでは生きづらいからな、親心子知らずだな。
それに比べて、クールは、今日は酷い目にあったけど、僕は別に他の女の子と毎日遊べるから、それでいいと思ってた。
エバのお家の未来は傾斜三十度の坂を転がっていく。
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