上 下
40 / 51

第三十九話 後悔

しおりを挟む
次の日

「よし、これで今日は仲間が増えるだろう!」

そういって、ミリオンは堂々とフォートのもとに向かうと、はっきりとフォートに断られてしまった。

「なんだって、仲間にならないのかい!」
「いや、金で仲間になるわけにはいかない、それに、誇りとかなんだかんだいって、一番大切なのは、見栄だからな。じゃあ、守りはするけど、月一でいいか?」
「なんだって、お金はいらないのかい、それでいいなら、来なよ、僕がたくさんのパンを用意してあげるよ!」
「ふーん、ピザか、うまそうだな」

フォートは内心、うまそうなピザに釣られてしまったことを後悔しない気がしていた、食欲はあるからだ。

そして、自宅に帰ってフォートを待つことにしたミリオンはビリオンと共に、ピザを用意した後、客も待たずに食べることにした。おいしいピザを食べるのだった、のびーるチーズはとてもおいしいのだ。

「このピザ、うまいな」
「そうだよな、とってもおいしいよ」

とっても、おいしいピザを食べた、なぜなら、うまいからだ。

「うまいピザには調味料が付き物だな、ニヤリ」
「それが、女の子には断られてしまったんだ!」
「おや、それじゃあ、まだまだだ」

この二人は放置して、フォートはピザを食べたいが、そのうちハンターが来ることも知らずに寝ぼけていた。

ハンターは知っていた、とりあえず、皆殺しにすればいい、それだけだ。

そして、フォートのもとに街一番のお知らせものが叫んでいる声が聞こえた。

「大変だ!金持ちが皆殺しにされた!あのビリオン、ミリオンが死んでいる、やばいよ、大変だ!」

それにガバッと飛び起きたフォートがいた。

「なんだと、ここらで金持ちといえば、もう誰もいないじゃないか」

そして、フォートは嘆いた、あの時、助けに行っていれば…

*****

ジャーニー劇場

実はジャーニーには特技があった。

「いぇーい、この俺が主人公だ」

さて、この男はどんなやつだったんだろう?

「さてと、今日も楽しく旅を続けるかな」

こうしてジャーニーは旅を続けていた。

ふと、変なやつを見ると、人に注意したくなるのだ、あいつは危ないよと。

この場合、たいがい、ジャーニーの意見が通るということだった。あいつは危ないと!

珍しいことだ、注意した側が怒られることもあるのに、それが無いのだ、能力が実は異様に高い人間なんだよ、ジャーニーは。

かのハンターも後悔することがあるとすれば、あの時、ジャーニーじゃなければな…エバを説得できたのにな…と思うのかもしれません。

まあ、ジャーニーがいると、たいがいハンターみたいなろくでなしは負けて逮捕されてしまうのだ、最悪なのは今回、逃げてしまったことだ。
しおりを挟む

処理中です...