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絵描きの男
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絵描きの男は、ファージャルグにそれはそれは美味しい料理を食べさせました。お芋の料理も、お肉の料理も、とても絶品でした。
「こいつは美味いな。」
ファージャルグは大満足。彼は、絵描きの男の事をとても気に入りました。
「そうかい。ありがとう。良かったら、泊まって行ってくれよ。見せたいものがあるんだ。」
ファージャルグはそれを快く承諾すると、彼の絵を眺めました。男の絵はとても綺麗なもので、ファージャルグはいたずらの事すら忘れて、うっとりとそれを眺めていたのでした。
「君は立派な絵描きになるよ。」
ファージャルグは誇らしげに彼を褒めましたが、男はどうも、しおらしい様子でした。
「どうした。こんな才能があるんだ。もっと誇らしく、皆に見せびらかすべきじゃないか。」
絵描きの男は、少し待ってから、言い出しました。
「駄目なんだ。鉛筆の絵は、お金にならない。僕は貧乏だから、絵の具も買えないんだ。」
ふうむ。とファージャルグは考え込んでから、言い出しました。
「それなら、私に任せてくれ。今日のお礼に、とびきり珍しい宝石を作ってやる。それを売って、絵の具を買うといい。」
そんな、悪いよ、と男が言うよりも早く、ファージャルグは指を弾くと、木箱いっぱいに包まれたつややかな宝石が、どっさりと山のように積まれたのです。
「す、凄い…これは魔法かい。」
「そうとも。本来は、いたずらに使うものだけどね。さあ、今日のお礼だ。受け取ってくれ。」
ファージャルグは、木箱を絵描きの男に押し付けるようにして渡すと、立ち上がりました。
「もう、行くのかい?夜は寒い。布団も貸してあげよう。」
「大丈夫だとも。友よ。私は十分世話になった。それよりも、今度はより立派な絵を見せてくれるかい?」
絵描きの男は、それを聞いて頷きました。
「もちろん。今度は、もっと立派な絵を見せてあげよう。」
ファージャルグはそれを聞くと、嬉しそうに微笑んで森の中へ消えていくのでした。
「こいつは美味いな。」
ファージャルグは大満足。彼は、絵描きの男の事をとても気に入りました。
「そうかい。ありがとう。良かったら、泊まって行ってくれよ。見せたいものがあるんだ。」
ファージャルグはそれを快く承諾すると、彼の絵を眺めました。男の絵はとても綺麗なもので、ファージャルグはいたずらの事すら忘れて、うっとりとそれを眺めていたのでした。
「君は立派な絵描きになるよ。」
ファージャルグは誇らしげに彼を褒めましたが、男はどうも、しおらしい様子でした。
「どうした。こんな才能があるんだ。もっと誇らしく、皆に見せびらかすべきじゃないか。」
絵描きの男は、少し待ってから、言い出しました。
「駄目なんだ。鉛筆の絵は、お金にならない。僕は貧乏だから、絵の具も買えないんだ。」
ふうむ。とファージャルグは考え込んでから、言い出しました。
「それなら、私に任せてくれ。今日のお礼に、とびきり珍しい宝石を作ってやる。それを売って、絵の具を買うといい。」
そんな、悪いよ、と男が言うよりも早く、ファージャルグは指を弾くと、木箱いっぱいに包まれたつややかな宝石が、どっさりと山のように積まれたのです。
「す、凄い…これは魔法かい。」
「そうとも。本来は、いたずらに使うものだけどね。さあ、今日のお礼だ。受け取ってくれ。」
ファージャルグは、木箱を絵描きの男に押し付けるようにして渡すと、立ち上がりました。
「もう、行くのかい?夜は寒い。布団も貸してあげよう。」
「大丈夫だとも。友よ。私は十分世話になった。それよりも、今度はより立派な絵を見せてくれるかい?」
絵描きの男は、それを聞いて頷きました。
「もちろん。今度は、もっと立派な絵を見せてあげよう。」
ファージャルグはそれを聞くと、嬉しそうに微笑んで森の中へ消えていくのでした。
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