冤罪女

日比谷ナオキ

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病院の日々

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「………」
 数日後、私は目を覚ました。目の前には白い屋根。どうも、病院らしい。身体は、自由に動く。なんとか、生還したらしい。
「リコ…良かった…」
「お父さん…」
 目を覚ますと、父親が泣きついてきた。私を心配してくれた様だ。父子家庭だけに、気になるのかな。
「平気か?辛くないか?」
「大丈夫。」
良かった。ともう一度父。仕事に行かなければならないらしく、直ぐに出ていってしまった。
「入院か…」
 病院の人が言うには、全治一ヶ月の大怪我みたいだ。残念だ、一ヶ月近くもお小遣い稼ぎが出来ないなんて。
「まいいや。学校休めるし。」
 携帯を取り出して、ラインを見てみる。友達から、心配している旨の言葉が沢山送られていた。
「生きてるよー」
 ぴーすぴーす。私は可愛く加工した自撮りを送って、皆に無事な事を伝えた。皆も、それに楽しそうに反応してくれた。
 なあんだ。入院しても、なにも変わらないわ。私はそう思って、入院生活を送った。
 ある日の事。私は、動かない足をどうにか動かそうとベットの上でもがいていた。神経がやられて、一時的に今は動かなくなってるらしい。
 ガラガラ。戸を動かす音がする。看護師さんかな?それとも友達かな?
「やあお嬢ちゃん。久しぶりだねぇ…?」
「えっ…?」
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