インチキで破廉恥で、途方もなく純情。

亜衣藍

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 とんでもなく恥ずかしかった。

 次の日の朝、奏は恥ずかし過ぎて、シーツに包まったまま、キングサイズのベッドの上でミノムシのように丸まっていた。

 一度、栄太に声を掛けられたが――――狸寝入りをして、それをやり過した。

 栄太は、シーツから顔を出さない奏がまだ眠っていると思ったか、静かにベッドから身を起こすと、一人寝室を出て行った。

 多分、シャワーを浴びに行ったのだろう。

(このベッドで、昨日僕は……)

 途中から記憶はないが、何だか、とんでもない事を色々としてしまったのは覚えている。

 発情期の時の性交行為は覚えていないが、今回はしっかりと記憶に残っている……。

(あ、あんなの、いつも僕はしていたのか!? )

 いやそれより、そこに至るまでの行為も――――猛烈に、恥ずかしかった。

   ◇

 広いバスルームへ移動すると、栄太はバスタブに湯を張りながら、奏の身体が傷付かないようにと、タイルの表面にバスタオルを重ねて広げた。

 そして奏はその上で、大きく足を広げられた。

 それから、内腿の筋肉がヒクヒクと痙攣を起こすまで、時間を掛けて丹念に後孔を解されたわけだが――――始終奏はギュッと目を瞑って、自身の脚の狭間で蠢く栄太を見ないようにして耐えていた。

 痛みはない。

 しかしとにかく、消え入りたいほどに恥ずかしい。

 だって、そんな場所が綺麗な筈がないではないか。

 普通なら、誰だって触れたくもないだろう。

「え、栄太さん……もう、止めましょう――」

 奏は居たたまれなくなり、そう言っては、何度か栄太の手から逃げ出そうと身じろいだ。

 しかしその度に、栄太は辛抱強く愛撫を繰り返し――――優しく、だが断固として奏の逃亡を阻止してきた。

 それでも奏がモジモジと逃げ出そうとしたところ、なんと栄太は、奏の小ぶりな雄芯をパクリと口で咥えてきたではないか!

「!!!! 」

 驚いて身体が硬直したが、先に舌先をぐりぐりと当てられたり甘噛みされたりして、抵抗は完全に封じられた。

「だだ、だめ、ですぅ――そ、そん、な……」

 あっという間に昂らされ、何と奏は、栄太の口へと白濁を放ってしまったのだ。

「あ、あぁ――」

 もう、本当に恥ずかしくて、恥ずかしくて――――頭と身体が沸騰しそうだ。

「ご、ごめんなさいっ! 」

 とんでもない粗相をしてしまったと、思わず目を開けた奏は――次に、信じられない光景を見た。

 なんと栄太が、奏の放ってしまった蜜を咀嚼して、ゴクリと飲み下したのだ。

「なっ……なにしてるんですかっ」

「何が? 」

「だ……だって、汚い……」

「お前のヤツは、どこも甘くて美味い」

「そっ――」

 そんな馬鹿な!!

 奏は口をパクパクさせて、全身を真っ赤に染める。

 もう、恥ずかしくて死にそうだ。

 全身火が点いたような気分になり、奏は身体を反転させると、急いでバスルームから這い出して逃げ出そうとする。

 しかし、イかされたばかりの所為か、腰が立たない。

 だがとにかく、ここから場所を移動して――やっぱり次の発情期を待つべきだと、そう栄太を説得しようと――そればかりを考えた。

 だが、相手がそれを見逃すわけがない。

 栄太は、ジタバタと身じろぎをする奏をヒョイと抱え上げると、そのまま湯を張っていたバスタブへと入った。

 暖かい湯が、奏の強張った筋肉を再び弛緩させる。

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