~夢日記〜

せがのびねぇ

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一睡目 殺人犯

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目の前に映ったのは赤色の池。

「あんたがやったのか…」

嫌な予感がすると思ったんだ。彼はそいつを恨んでいたからな。
だからと言って、人を殺すことはいけないことだ。
私はつい頭に血が上り、彼の肩を強く掴んで怒っていた。

「いくら恨んでいたって、人を殺しちゃいけないだろう!?たとえ殺したいと思っても、その人にはその人の人生があって…!守りたい人だっているはずなんだよ!
そんな簡単に人の命は奪うべきじゃないんだ!」

怒鳴り散らすだけでは理解してくれないかもしれないが、感情だけでも伝わったかもしれない。私の怒りと悲しみを。

彼は私の方を見ていた。
なんだか不機嫌そうに言った。

「そんなこと言ったって、
人のこと…言えないじゃないか。」

「それをなぜ知っているんだ…」



フラッシュバックするかのように記憶が蘇る…つい最近殺したのは1か月前だったはずだ。年が進むにつれて警備が厳しくなっていくから、殺人は月一で我慢しようと思っていたんだ。

人気のない深夜の路地裏で殺した。

誰にもバレていないはずなのに。

もしかしてあのときチラッとみえた影か。

考えていてもキリがない。


気づいた時には彼はあいつの血がべっとりついた包丁を、私に向けていた。

これは俺たちの秘密にしようと言わんばかりに、ギラギラと輝く彼の目。

「もう…後戻りは出来ないよ…俺達は。」

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