【完結】記憶喪失の男の人を助けたら私のストーカーでした!?

十六原

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甘く、優しく ★

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そのまま寝室まで手を引かれていく。ふわりとベッドに押し倒され、再び深いキスをした。今度は舌も入ってくる。くちゅくちゅと唾液の混ざり合う音が響いていた。
長い長い時間の後で、ようやく解放される。

「真冬くん……」

私は乱れた息を整えながら彼を見た。彼は切なげな眼差しでこちらを見ていた。その目はどこか潤んでいるように見える。そして、熱っぽい吐息混じりの声で言う。

「僕、ゆかりさんのことが好きなんです。初めて会ったときからずっと好きで。僕なんかが相手になるわけないって思ってたけど……、やっぱり、諦めなくてよかった」

そう言って、彼はもう一度私に覆い被さった。それから首筋に顔を埋め、強く吸い付いてくる。ちくりと痛みが走った。どうやら痕をつけられているようだ。それを何度か繰り返すと、彼は満足げに微笑む。その表情には妖艶さが滲んでいた。どきりと心臓が鳴るのを感じる。

「……ゆかりさん。好きです。……大好き」

そう言いながら、彼は私の服に手をかける。

「真冬くんって、こういうときは積極的だよね」
「……早くゆかりさんに、僕の愛を受け止めて欲しくて……。……嫌ですか?」
「……ううん」

正直なところ、満更でもなかった。むしろもっと求められたいと思っている自分がいる。
彼は慎重な手つきでブラジャーを外すと、胸元に顔を寄せてきた。乳首を舐められ、甘噛みされて、吸われる。そのたびにぴくりと身体が小さく震えた。もう片方の手で反対の乳房を揉まれる。指先で先端を押し潰されると、甘い痺れが全身に広がった。

「……はっ、ん……」
「ゆかりさん、かわいい……。胸もかわいい。……ここ、ピンってなってて……僕に触られたがってるみたいですね」

そう言って、彼は執拗にそこを攻め続ける。さっきの乱暴な手つきとは正反対の優しい触れ方で、それがかえって快感を高めてくる。気づけば、彼の指の動きに合わせてゆるゆると腰を揺らしていた。無意識のうちにもっともっと、というように突き出している。それに気づいた彼がくすりと笑う。恥ずかしくて死にそうなのに、そんな私の反応を楽しむように見下ろしている彼の視線に、余計に興奮してしまう。

「いっぱい可愛い声出ちゃってる。キスしながら触られるの好きなんですか?」
「んっ、んん……ぅ……」

返事をする余裕もなく、ただこくこくとうなずくことしかできない。それを見て、真冬くんはとても嬉しそうだ。私が感じていることに喜びを感じているらしい。
やがてスカートの中に手が入ってきた。太股を撫でられ、下着越しに割れ目をなぞられて、ぞくぞくとした感覚に襲われる。それから彼は、私の両足を大きく開かせた。恥ずかしい部分をじっと見つめられている。それだけでそこがきゅんとうずいた気がした。

「ま、待って!」

彼がそこに顔を近づけようとしたところで、私は慌てて叫んだ。不思議そうに見上げてくる彼の目を見ながら言う。緊張で少し声が上擦ってしまった。喉がからからになっている。
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