1 / 1
第1話 気になるあの人
しおりを挟む
4月。桜が開花する季節である日だが雨が降っている今日この頃。私、石見舞は相合傘をしていた。
「先輩、傘忘れてきたんですか?」
「ごめんごめん!今日、急いで家出てきたからさ」黒髪長髪の少女は私に謝りながらー
「でも、私と相合傘。出来て良かったじゃん」
「私は女の人に興味なんてありませんよ!」黒髪の女性にからかわれたくないため抵抗するが「本当は嬉しい癖に」と言われてしまう。そもそもなぜ私と先輩が相合傘をするような仲なのか。それは入学前の3月下旬にまで遡る。
『あぁ!傘忘れちゃった』私はあの時、色々あって久しぶりに羽目を外して市内のカラオケで遊んだ時の帰りのことである。天気予報を確認しなかったため傘を忘れてしまったのだ。
「天気予報見ておけば良かったな」そう思っていると後ろから声を掛けられる。
「君、傘ないの?」相手は綺麗なお姉さんだった。
「忘れてしまって、傘ないんです」私は傘を忘れたことを正直に打ち明けた。
「君、どこから来たの?」
「春日部からです」
「奇遇!私も春日部なんだよね」
「そうなんですか?」
「一緒に帰る?」
「是非!」
「ただ、私してみたいことあってさ」
「してみたいこと、ですか?」
「うん、だから検証に付き合ってくれない?」その女性の提案を私は断ることが出来なかった。
「それで、何を検証するんですか?」
「それは、相合傘よ」
「相合傘!?」思っていたことよりレベルの高いものを要求されてしまった。
「まずは手を繋ぎましょうね」そう言い彼女は私と手を繋いでくる。
「あの、、」これってもしかしなくても恋人繋ぎじゃない!?
口に出してしまいそうな程、彼女と手を繋だのは一瞬だった。
「じゃあ、傘。さしてくれる?」
「私がさすの?」そう聞くと頷かれて笠を手渡される。
「分かった」そう言い私は戸惑いながら傘をさした。
「家近いの?」今度は私から彼女に聞いてみることにした。
「近いよ」私の問いに答え終わると今度は彼女の方から私に聞いてきた。
「いくつ?」
「来年で16になるかな」
「歳近いわね」笑いながらそう言う彼女に私はいくつなのかと尋ねると女性に年齢を聞くのは失礼じゃないかと指摘された。
私には聞いてきたでしょ!と言いたいところだが口に出すと何を言われるか分からないため心の中だけにしておく。
私はこの名前も知らない人に嫌われたくないと思い始めているからだ。
「ありがとうございました」家の近くまで送ってもらった私は女性にお礼を言いその場で解散することになった。
現在。4月5日の入学式。どうやら同じクラスにはあの女性の姿は見られない。
入学式が終わり放課後になった時、黒髪の少女に話しかけられる。
「先輩、傘忘れてきたんですか?」
「ごめんごめん!今日、急いで家出てきたからさ」黒髪長髪の少女は私に謝りながらー
「でも、私と相合傘。出来て良かったじゃん」
「私は女の人に興味なんてありませんよ!」黒髪の女性にからかわれたくないため抵抗するが「本当は嬉しい癖に」と言われてしまう。そもそもなぜ私と先輩が相合傘をするような仲なのか。それは入学前の3月下旬にまで遡る。
『あぁ!傘忘れちゃった』私はあの時、色々あって久しぶりに羽目を外して市内のカラオケで遊んだ時の帰りのことである。天気予報を確認しなかったため傘を忘れてしまったのだ。
「天気予報見ておけば良かったな」そう思っていると後ろから声を掛けられる。
「君、傘ないの?」相手は綺麗なお姉さんだった。
「忘れてしまって、傘ないんです」私は傘を忘れたことを正直に打ち明けた。
「君、どこから来たの?」
「春日部からです」
「奇遇!私も春日部なんだよね」
「そうなんですか?」
「一緒に帰る?」
「是非!」
「ただ、私してみたいことあってさ」
「してみたいこと、ですか?」
「うん、だから検証に付き合ってくれない?」その女性の提案を私は断ることが出来なかった。
「それで、何を検証するんですか?」
「それは、相合傘よ」
「相合傘!?」思っていたことよりレベルの高いものを要求されてしまった。
「まずは手を繋ぎましょうね」そう言い彼女は私と手を繋いでくる。
「あの、、」これってもしかしなくても恋人繋ぎじゃない!?
口に出してしまいそうな程、彼女と手を繋だのは一瞬だった。
「じゃあ、傘。さしてくれる?」
「私がさすの?」そう聞くと頷かれて笠を手渡される。
「分かった」そう言い私は戸惑いながら傘をさした。
「家近いの?」今度は私から彼女に聞いてみることにした。
「近いよ」私の問いに答え終わると今度は彼女の方から私に聞いてきた。
「いくつ?」
「来年で16になるかな」
「歳近いわね」笑いながらそう言う彼女に私はいくつなのかと尋ねると女性に年齢を聞くのは失礼じゃないかと指摘された。
私には聞いてきたでしょ!と言いたいところだが口に出すと何を言われるか分からないため心の中だけにしておく。
私はこの名前も知らない人に嫌われたくないと思い始めているからだ。
「ありがとうございました」家の近くまで送ってもらった私は女性にお礼を言いその場で解散することになった。
現在。4月5日の入学式。どうやら同じクラスにはあの女性の姿は見られない。
入学式が終わり放課後になった時、黒髪の少女に話しかけられる。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
妹の仇 兄の復讐
MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。
僕、寺内勇人は高校三年生。妹の茜は高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。
その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる