【R18】悪役令嬢と囚われの少年暗殺者

とけみゆい

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悪徳の流転

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「少年、君にはそのお嬢様に復讐する権利がある。こんな場に出てきたのだから、覚悟はできてるはずだ!」

 女騎士ノエルは、露わになったフリージアの乳房を鷲掴みにすると、その薄桃色の乳首をつまみ上げ、観客たちに見せつけるようにした。

「うぐっ……!?」

 痺れるような痛みに、たまらずフリージアは声を漏らした。
 恥ずかしい――。
 ぬらぬらの液にまみれて、隠している部分を晒す。
 ぎらついた観客たちの視線が集まり、突き刺さる。
 欲望むき出しの獣に身体を食い荒らされているかのようにすら錯覚した。

「おら、たっぷり絡み合って客を喜ばせな!」
「くそぉっ!」

 背後から捕らえたフェルディが、エリンの太腿を抱えたまま、ノエルが裸締めに締め上げるフリージアに抱きつかせる。

「エ、エリン……!?」
「感じ合ってみろよ、ほらほら!」

 エリンを抱きかかえたまま、フェルディは背後から身体をグラインドさせる。
 ぬるぬるなった液にまみれ、フリージアの柔肌とエリンの若い肢体が絡み合った。

「うっ、くっ……!」
「ああっ……!?」

 ふたりとも、感じて喘ぎ声を漏らす。
 すでにフリージアはほぼ全裸というところまで剥かれている。
 ノエルに押さえ込まれ、抵抗できないままエリンと抱き合わされるのは、耐え難い恥ずかしさであった。

「ほぉら、どっちでもいいから派手にイッてみろよ!」

 抱き合わせながら、フェルディはフリージアの肉体をも味わおうとする。
 エリンの少年らしさの残る胸板で、ぷるんと潰れているフリージアの乳房にも手を伸ばした。

「んんんっ……!」

 さらにはエリンの固くなったおちんちんもぐりぐりと股間にあてがわれ、敏感な部分で感じてしまい、身悶えする。

「女に嬲られてそんな声を上げるのか? そんな淫乱だから私と少年をあんな目に遭わせて喜んでいたんだな? だったら、ここでされてみるがいい」

 ノエルも、背後からフリージアの乳房を掴み、もう一方で太腿を撫で回しながらフリージアの秘密の個所に差し入れる。
 報復の愉悦と、美しいフリージアの身体を味わうという興奮があった。
 女性は、女体にも欲情するともいう。
 復讐心からの加虐欲求と、これまでの拷問と異常な状況が騎士というプライドをすでに崩壊させていた。
 そうなったら、貴族令嬢Xを貪ろうとする女豹となるのだ。

「エ、エリン……。うむうっ」
「んんんっ!」

 しかし、フリージアの反撃は思わぬところから始まった。
 みずから、エリンを求めてその唇を塞いだのだ。
 伯爵夫人がしたように、口腔の中に舌まで差し入れ、吸い付く。
 たまらず、エリンも身を震わせる。
 甘美な味わいに陶酔し、その欲望からみずから腰を擦り付けてしまっていた。

「お前たち、これは……!」
「いいぞ、まずは坊やからイカせて借りを返してやるぜ。恥ずかしい声を上げな!」

 戸惑うノエルとは対照的に、フェルディはエリンを攻め立てる。
 尻のすぼまりに、強引に中指を突き入れた。

「うあああああああっ……!?」

 強烈な異物感に耐えられず、エリンは悲痛な声を上げる。
 一方で、突き出ているそれは見事に反り返っていた。
 観客たちの見せつけるよう、フェルディはエリンの腿を抱えて見せつける。

「見るなぁ!?」

 羞恥から発せられたエリンの叫びは、観客たちの情欲に火を点けることにしかならなかった。
 フェルディに対する声援と、エリンの醜態を嘲笑い、視姦の眼差しが突き刺さる。
 その肉棒に擦り寄り、加えたのは陶然とした表情の貴族令嬢Xであった。
 戦意を失うまで悶絶させれば、勝者となる。
 そのルールに従えば、エリンを狙うのは当然である。
 しかし、零落した貴族令嬢と紹介された仮面の生贄が、みずから少年のモノを咥えるなど誰しも予想しえなかった。

「んむぅ……! んんっ」
「なんで、こんな……ああっ!?」

 亀頭が柔らかい口腔の中に入れられ、熱い頬肉と舌に包まれる。
 すでに潤滑の液が滴るほどになっているので、想像もしなかったほどの快楽がエリンを襲う。
 後ろの門には、フェルディの指が挿れられたままである。

「ははははっ、いいぜ! 前みたいに派手に出しちまえよ。おら!」

 フェルディは、フリージアの頭を掴み、エリンの代わりに腰を振ってやる。
 強制的なイマラチオだ。

「むぐっ!? うえっ……!」

 えずきながらも、飲み込んだままである。
 ぞわぞわとした感覚に身を捩っているエリンが果てるのは、もうすぐだとわかる。

「離せ、この雌ブタめ!」

 エリンに復讐させようとしていたはずの女騎士が、罵倒の言葉を吐いて貴族令嬢Xを引き剥がしにかかる。
 思わぬ展開に、さらに思わぬ展開が重なった。
 観客席がどよめき始める。
 端的に言えば、ノエルの嫉妬であった。
 保護欲の対象としている少年を奪われていると感じたのだ。
 しかも、苦しみながらも気持ちよさそうに性感に震えている。
 ノエルは、しゃぶっていたときの記憶を重ねる。
 穢らわしく、恥ずかしい行為を強いられたが、エリンを守ろうとする崇高な自己犠牲だと納得させたからできたのだ。
 それを踏みにじられたような思いがある。
 また、少年が呻きを漏らし、性を放ったときに満たされた得も言われぬ感情を独占ししているように思えたのだ。

「きゃ……!」

 力でフリージアがノエルに対抗できるはずもない。
 簡単に引き離される。

「私がやる。やり方は覚えたんだ。あんな女より、ずっと気持ちよくしてやるからな」
「き、騎士様……?」
「君が行けないんだ、あの女を感じようしたから。おとなしくしていろ。んちゅ……あむ」

 女騎士ノエルは、みずからエリンのそれをしゃぶった。
 熱心に、愛情を込めるように。
 観客が見ていようが、ノエルにはもう関係がなかった。
 淫乱な悪の公爵令嬢が与えた快楽を、自分自身の舌と口でさらなる快楽で上書きすれば、その記憶ごと浄化できるはずだと、ノエルは本気でそう信じている。

「うあ、あああ……」
「へへっ、坊やは騎士様のほうが感じるとよ」
「んんっ、んっ! じゅ、あむ……」

 フェルディの言葉が励みになったのか、ノエルは一層激しく吸い立てる。
 後ろから挿入はいった指も、エリンの前立腺を探し回って更に深く入っていく。

「……あっ、がっ、うあああああああっ!?」

 耐えられず、エリンはノエルの口の中に放った。
 どろどろの熱い糊のようなものが溢れてくる。
 ノエルが、あの地下牢で味わったことのある感覚と味だ。
 それを大量に口に含んだまま、倒れたフリージアに組み付いて、口移しにした。
 拷問の中で、無理やり飲まされたものを、フリージアにも飲ましてやるのだ。

「ん……。飲みだったかんだろ、お嬢様」

 いまや、凛とした女騎士はそこにはいない。
 加虐の喜びに目覚め、フリージアをいじめ抜こうとするけだものとなったのだ。
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