【R18】悪役令嬢と囚われの少年暗殺者

とけみゆい

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策謀の果てに

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 生き残ったアーミナは、裸に剥かれて猿ぐつわを噛まされている。ベッドに押し倒されれ、手足を拘束されて尻を突き出すような格好を取らされた。
 形の良い褐色の尻は、被虐心を唆るものがある。

「ぐむ……! ……っ!?」

 もう声を上げることもできない。
 屈辱的な格好のまま、これから起こることに震えるしかなかった。

「さて、いろいろ吐かせなけれならん。安心するがいい、利用価値があるうちは殺しはしない」

 命を脅かされはしないが、もっとおぞましいことをされるのは目に見えていた。
 尻を撫で回したのち、指が後ろの門に強引に挿れられる。

「……――っ!?」

 いきなりの変態的行為に、アーミナはもがいた。

「エリンもこうされたのだ。女の指で穴の奥をほじくられ、泣きながら達したのだぞ」
「…………!」

 怖気とともに、アーミナには衝撃が走った。
 あのエリンがそんな目に。
 そして告げられたエリンが身を抱くようにして震えている。
 自身が嬲りものにされ、穢されたことを、見知った者にそれを暴露される――。
 まさにアーミナはその屈辱をエリンとともに受けていた。

「やめろ! やめろぉ……!?」

 アーミナとアサーラの姉妹は、エリンと同じく奴隷から暗殺者に教育される過酷な環境にあった。
 その境遇の中で生き延びた姉妹にとって、エリンは励まし、気にかけてきた弟のようなものだった。
 誰にも飼いならされない狼の子のような強さを、好ましく思っていたのに。

「……うグッ!?」

 強引に挿し入れた執事の指が中で曲げられ、肛門を掻き出すような動きになった。
 猛烈な違和感に、アーミナはもがいた。
 トラウマを刺激されたエリンが、今にも泣き出しそうな顔で膝をつく。
 どれほどの目に遭わされてきたのか? また自身への同情に満ちた顔が、執事が言っていたことを真実だと物語る。
 妹の無残な死体が転がされる部屋で、浅ましく知りをほじくられてしまっている。

「エリン、どうした? この女が自分と同じ目に遭っているのを見るのが忍びないか」
「…………」

 顔を背けて、黙るしかない。
 それほどまでに肉体と性を通じて支配されていた。

「やめてやってもいいぞ? ただし、条件つきだ」
「……条件だって?」
「そうだ。これからお嬢様のいうことを実行しろ」

 執事は、フリージアに目を向けた。
 そしてエリンを急かすように激しく動かし、今度は親指で秘所をなぞり――ぬぷりと突き挿れた。

「――――っ!?」

 褐色の背がのけぞる。
 女の身であり、そうした拷問にも耐える心構えはあったが、エリンの前でされることは想像もしなかったことだ。
 異様な状況が、アーミナの心の壁を脆くしてしまっている。

「どうした、やらないのか? お前がやる気にならないなら仕方ないな。今度はそこに転がっている女の方を犯すか」
「なっ――」

 アーミナもエリンも絶句するよりなかった。
 このダークエルフは、アサーラを死姦すると言ったのだ。

「やめろ、そんな……!!」

 信じられない行為である。
 どれだけ尊厳を踏みにじればいいのだろう。
 強い憎しみと、だが抗えぬほどに怯えた感情が目に宿る。
 何より恐ろしいのは、執事にはそれほどのこともやってのける実績があった。
 尻と前を指で犯されながら、アサーラは震えていた。
 エリンも、すがるような目でフリージアを見る。
 そんな目が、フリージアは言いようのない感情を芽生えさせる。

(エリン……)

 女神として救済を求められたかのような気分にすらなる。
 淫虐な行為の中で、フリージアははっきりと自分の悪を自覚した。

「エリン、あなたの雇い主を殺しにいって。そうしたら、やめさせてあげる――」
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