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7 出会いと別れは、今までを壊す。
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(side夏向)
次の日はテスト初日だ。結構光希は昨日のうちに学園に帰ってこなかった。
昨夜、テスト勉強をしていると、スマホで『明日のテストには間に合わない。ごめん』とメッセージが来たので、『そっか』と返しておいた。
『何をしているの?』と送る僕。
『夏向を愛する準備』と、すぐメッセージが返ってくるので『それじゃ分かんないし』と怒りマークを付けて送っておいた。
それっきり、そのまま不貞腐れてスマホの電源を落とし、勉強に集中する。
大丈夫、僕には光希がついてる。それくらい我慢くらい出来る。光希を信じよう。
ぐっと。僕は無意識のうちにチョーカーを握りしめていた。
朝、光希からまたメッセージが来ていたことに気づいた。
『ひとり、俺がいない間に護衛を頼んでおいた』
それに僕はどう返していいか分からず、頭をかく。護衛?頼んでおいた?
「なんだそれ……」
メッセージには残さずに、空中に呟いた。
今日からはテスト期間中で授業は無い。
少し早めに教室にいけば、まだナギは来ていなかった。
ナギと会うのはまだ、怖い……。でも、おかしいな。いつもこの時間なら、ナギはもうとっくに教室に来ているはずだ。
不思議に思いながら席に着いた途端、声が聞こえて振り返った。
「結野夏向くん……だよね、君は」
にこりと彼は笑う。僕は僕に話しかけた彼のことを知らなかった。
背は光希くらい……体格も良く、美形。泣きぼくろが大人っぽい雰囲気を出している。少し眠たげな目をしているから、朝には弱いのかもしれない。
高校生よりはもっと大人に見えるけれど……それでもこの学園の制服を着ている。
光希程でもないけど……きっと人気なんだろうな。αかな。
彼がここにいるだけで、クラスみんながこちらを見るのがわかる。人目を引くから、きっと彼はαなのだろう。
「はい」
「初めまして。僕は生徒会役員の月ヶ瀬藍っていうの。七世光希ことみっくんに留守の間『よろしく』って頼まれちゃってね~。お時間いい?もし良かったら、生徒会室でお話しよう」
「ええっと……」
「ああ、もしかしてみっくんに遠慮してんの?あ~、大丈夫。僕、番持ちだからさぁ。でないと独占欲強いみっくんが人に……それもαに頼まないでしょ」
そう言って、月ヶ瀬藍と名乗った人物が見せてくれたのは光希とのスマホアプリでの会話だった。
確かにそこには、『夏向を任せる』という文面と、『壮一郎に注意しててくれ』というものがあった。
「七世光希……みっくんと同じαで、みっくんと同じクラス。そして生徒会役員。まあでもみっくんの方が僕より優秀だから、僕は確かに目立たないかもねぇ~。でも、信頼して貰える程度には優秀だからさ」
彼は『ふあぁ~』と気の抜けるような欠伸をした。まあ確かに、そこまで疑うのも悪いか……とも思い始めてくる。ナギのことがあってから、やっぱり少し疑心暗鬼になってしまう。
そう言えば、光希から『護衛を頼んでおいた』とは聞いていたけれど……彼の事だったか。
「生徒会室でお話ですか?」
「そうそう。まだ時間有るでしょ」
「ええ、そうですね」
僕は席を立った。そして彼を信頼して生徒会室に向かうことに決めた。
次の日はテスト初日だ。結構光希は昨日のうちに学園に帰ってこなかった。
昨夜、テスト勉強をしていると、スマホで『明日のテストには間に合わない。ごめん』とメッセージが来たので、『そっか』と返しておいた。
『何をしているの?』と送る僕。
『夏向を愛する準備』と、すぐメッセージが返ってくるので『それじゃ分かんないし』と怒りマークを付けて送っておいた。
それっきり、そのまま不貞腐れてスマホの電源を落とし、勉強に集中する。
大丈夫、僕には光希がついてる。それくらい我慢くらい出来る。光希を信じよう。
ぐっと。僕は無意識のうちにチョーカーを握りしめていた。
朝、光希からまたメッセージが来ていたことに気づいた。
『ひとり、俺がいない間に護衛を頼んでおいた』
それに僕はどう返していいか分からず、頭をかく。護衛?頼んでおいた?
「なんだそれ……」
メッセージには残さずに、空中に呟いた。
今日からはテスト期間中で授業は無い。
少し早めに教室にいけば、まだナギは来ていなかった。
ナギと会うのはまだ、怖い……。でも、おかしいな。いつもこの時間なら、ナギはもうとっくに教室に来ているはずだ。
不思議に思いながら席に着いた途端、声が聞こえて振り返った。
「結野夏向くん……だよね、君は」
にこりと彼は笑う。僕は僕に話しかけた彼のことを知らなかった。
背は光希くらい……体格も良く、美形。泣きぼくろが大人っぽい雰囲気を出している。少し眠たげな目をしているから、朝には弱いのかもしれない。
高校生よりはもっと大人に見えるけれど……それでもこの学園の制服を着ている。
光希程でもないけど……きっと人気なんだろうな。αかな。
彼がここにいるだけで、クラスみんながこちらを見るのがわかる。人目を引くから、きっと彼はαなのだろう。
「はい」
「初めまして。僕は生徒会役員の月ヶ瀬藍っていうの。七世光希ことみっくんに留守の間『よろしく』って頼まれちゃってね~。お時間いい?もし良かったら、生徒会室でお話しよう」
「ええっと……」
「ああ、もしかしてみっくんに遠慮してんの?あ~、大丈夫。僕、番持ちだからさぁ。でないと独占欲強いみっくんが人に……それもαに頼まないでしょ」
そう言って、月ヶ瀬藍と名乗った人物が見せてくれたのは光希とのスマホアプリでの会話だった。
確かにそこには、『夏向を任せる』という文面と、『壮一郎に注意しててくれ』というものがあった。
「七世光希……みっくんと同じαで、みっくんと同じクラス。そして生徒会役員。まあでもみっくんの方が僕より優秀だから、僕は確かに目立たないかもねぇ~。でも、信頼して貰える程度には優秀だからさ」
彼は『ふあぁ~』と気の抜けるような欠伸をした。まあ確かに、そこまで疑うのも悪いか……とも思い始めてくる。ナギのことがあってから、やっぱり少し疑心暗鬼になってしまう。
そう言えば、光希から『護衛を頼んでおいた』とは聞いていたけれど……彼の事だったか。
「生徒会室でお話ですか?」
「そうそう。まだ時間有るでしょ」
「ええ、そうですね」
僕は席を立った。そして彼を信頼して生徒会室に向かうことに決めた。
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