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136.遠く離れて+「唇よ、熱く君を語れ」/渡辺真知子

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 渡辺真知子のぎりぎり70年代ポップス。
 これが「唇よ、熱く君を語れ」だと80年代に入るんだけどね。

1 自然の中に
​2 うみなり​
3 さよならに愛をこめて
4 幸せラプソディー
5 たとえば…たとえば
6 南の国の恋人達
​7 別れて そして​
8 港のフェスタ
9 空港
10 異国にて
​11 ワインとあなたと​

 このうちの3曲をDLしたのでこれはアルバム紹介。
 5.7.はシングルだったんだよな。ただし「ブルー」のあとのシングルはいささかぱっとしなかった訳だな。一応ベストテンには入っていたんだけど。
 で、そのうちの7.は実に曲がいいんだ…… 歌詞の意味は判らなかったよ大して! そらまだ小学校高学年で真面目に判ったら怖いだろ! 

♬冷たい女に見えたでしょう 泣かない私は嘘なのよ

のサビが好きでなあ。
 11.も同様で、雰囲気がもの凄くいい曲なのだな。ただこの状況はさすがに(笑)。

♬部屋の中にはろうそくと灯と ワインとあなたと私だけなのよ
♬いつかあなたと旅がしたいわ あなたと同じ夢を追いたいの
 明日の朝目覚めたなら どうか私を起こさないで

 ……ええ、まあ今は当然判りますがね。当時の自分!
 でも当時は歌詞カードも無い状態のエアチェック聞き取りだったので、「ろうそくと人」と空耳してたりしてたんだよなあ……

 あ、ついでに「唇よ、熱く君を語れ」なんですが。これはベスト盤に入ってるのをDL。
 作詞の東海林良って方は生粋の「作詞家」なんだなー。ウィキ見るとしみじみ思うよ。
 この曲は資生堂とカネボウの春の化粧品のCMソング対決の片方で、もう片方が竹内まりやの「不思議なピーチパイ」だったんだよな。だからまあ、これは売る方も気合い入れて作った曲なんだろーと思う。
 歌詞見ると、思いっきりそこに「自分」がなくて、女性を応援する歌、だもの。

♬Beautiful and free 唇で語れ明日を

 まあある意味この時期レディ'80とか、80年代に入ったぜ! という姿勢が色々あったんだよな。
 じゃなくちゃわざわざ「ウルトラマン80」とかできないでしょ。

 ちなみに「不思議なピーチパイ」の歌詞は安井かずみ。曲が加藤和彦。という辺りこれも「売るための曲」としてずいぶん気合い入ってる。
 のちにまりやさんがあんまり露出しないアーティストになって達郎とくっついて後は評価がぐんと上がったと思うんだけど、ワタシの当時の印象としては、ピーチパイの方が大人しい曲だなあ、という感じがあったな。
 あくまで個人の印象です(笑)。
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