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44.寄せ合う少年達
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それにしても。
朝時間にはまだ少しある。予約した長距離バスは、こんな時間しかなかった。急な予約にぜいたくは言えない。
「こんな時間」に無理矢理起こされた子供達は、待合いの場所に置かれたベンチで寄り添ってうとうとしている。よく眠らせ、水分を取らせ、そしてよく風呂に入れた結果、まとわりついていた亜熟果香の残り香は拾った少年から殆ど消えていた。
ただ、身体の方に残っているのかどうかは未だ疑問だった。亜熟果香の禁断症状というのがどのくらいの期間で出てくるのか、Gもよく知らなかった。個体差もあるかもしれない。今の所、少年にはその兆候は見られなかった。出るにしても、せめてワッシャードにたどり着いてからであってほしい、と思う。
ぶる、とイアサムが震えて目を開けた。
「寒い?」
「少し」
だけど大丈夫だよ、と少年は答えた。
「それより、ネィルに何か掛けてあげられたらいいんだけど」
自分が名前をつけてやったもう一人の少年に、イアサムはことのほか親身になっていた。
風呂場でこれでもかとばかりに洗ってやっていた時である。何気なく触った爪がイアサムの手をかすめた、ぴっ、とその肌を切り裂いた。
さほど長い訳でも、鋭い訳でもないのに、だ。
イアサムは不思議そうな顔をして自分のその手の甲にできた傷を眺め、ぺろ、となめてから、決めた、と言った。
「お前の名前、ネィルね」
言われた本人はきょとんとし、ふうん、とうなづいた。
安直だが、まあ覚えやすいのでいいか、とGはその時思った。
「冷えてる?」
「みたい」
砂漠が近いこの町では、昼と夜の気温の差が激しい。明け方は一番冷え込む。昼の気温を基本に考えて服を選ぶと風邪をひく。
やがて彼らだけでなく、この日最初のバスに乗り込もうとする人々が集まってくる。中には黒い布を頭からすっぽりとかぶった女性も居た。
「おはようございまーす」
夜明け前、まだ夜の目をしていたイアサムは、素顔のままやってくる人々に笑いかける。夜仕様である限り、少年の笑顔はひどく人懐こい。
「おはよう。坊主、旅行者かい? そっちの綺麗な兄ちゃんはきょうだいか?」
その女性を連れているらしい、初老の男が、イアサムの隣に座り、笑いかける。
「そうなんだ。でもちょっと弟が具合良くないんだけど」
どうやらイアサムの中では、ネィルは弟分、ということに決まったらしい。Gはふっと笑みがこぼれる自分に気付く。
「だから早く出てくれた方がいいんだけどなあ」
「そうだね。バスは決して乗り心地がいいという訳じゃあないが、一度乗り込んでしまえば後は眠っていればいいものなあ」
中年男性は、そうだな、とうなづく。
「けど正直、ちゃんと今日出るかどうか、怪しいものだしなあ。……困ったものだよ」
「出ない可能性があるんですか?」
Gは話に加わる。ああ、と初老の男がうなづく。
「今朝のニュースペイパーはもう見たかね?」
「もう売ってるんですか?」
「わしはいつも朝一番のスタンドに寄って来るんだ。ほれ綺麗なお兄ちゃん」
ぽん、と男はGに向かって読み癖がついた新聞を投げる。Gはそれを広げると、ざっと目を通した。
「ほれそっちだ」
男は立ち上がり、Gの広げた紙面の一部を指す。
「……議会の使用予定?」
「よく見てみな」
言われた通りにGはよく見てみる。
「抜けてる」
「ところが今は、『会期』だ」
「『会期』って何?」
イアサムは無邪気に訊ねる。ああ、芝居だな、とGは何となく思う。この猫は、こう言ったことを誰から教えられるとなく、身につけていた様である。
「議会が、必ず開かれていなくてはならない期間、ってことだよ、坊主」
「そういう期間があるの?」
「ここでは、あるんだよ」
Gは耳を澄ます。
「選挙で決められた議員が、必ずその期間だけは、その義務を果たさなくてはならない期間だからな。まあまず、それこそ天災でも起こらない限り、基本的には、中止ということは無い」
「だけど休みなの?」
「さてそこが問題だ」
ち、と初老の男は顔をしかめる。
「ケンカになりそうな時には、休むんだよ、坊主」
「ケンカ?」
イアサムは目を丸くする。
「そうケンカだ。まあそれでも、議会そのものがケンカと言えばそうなんだがな、口ゲンカという。だがな、そのケンカが口ゲンカで済まなくなった時、腕に覚えの無い連中は、逃げるんだよ」
「意気地なしだなあ」
「全くだ。けど生き延びる方が先決だからな」
男はうなづいた。
「でも、それってつまりは、クーデターってことではないですか?」
「おお、ひらたくいや、そうよ」
Gの問いに、男は手を広げる。
「……正直、今は、それがいつ起こっても仕方ねえ状況だ。だからできるだけ離れておきたい、って奴も増えるし」
「ワッシャードの方が安定していると聞くしなあ」
黙っていた中年の男がぼやく様に言う。
「あんたは何、仕事かい」
「わたしは明後日、向こうの取引先と、話し合いをせんといかんのですよ。普通なら、明日の朝出ればいいんですがね」
早めの便を取ったのか、とGは納得する。
「まあ、な。クーデターも何年かに一度は必ずの様に起こるから、普通の連中は、じっと家の中に籠もってりゃいいんだ。だがな……」
「あなたは、ご家族を連れて、ということは…… 向こうへ移住でも?」
「ああ、まあそんなものだな」
ちら、とGは黒衣の女の方を見る。目しか見られないので、詳しくは判らないが、若くはないようだった。
ん、と微かに震えて、ネィルが目を開いた。寒い? とイアサムは訊ねながら、その背中を抱きかかえる。
「ほら」
Gは二人に向かってぽん、と何やら投げる。販売機で売られていた手のひらサイズのチョコ・バーがそこにはあった。昼間強烈な熱さの風が吹くこの地では、溶ける菓子は販売機で売られている。
「食える時に食えよ」
「……は?」
あなた、という言葉をあえてイアサムは省略する。きょうだいというのにその呼びかけはないだろう。
「俺は甘すぎるものは駄目だから」
「わかった」
イアサムはうなづくと、チョコ・バーの包み紙をべりべりとはがし、中にナッツやらレーズンやらみっしりと詰まったそれをむしゃむしゃと食べ出す。ネィルもそれに続く。
夜明けが、近づいていた。ジ……、と待合所の天井近く掛けられたラジオが朝の放送の準備をする。祈りの時間のために掛けられているラジオは、放送時間中点けっぱなしである。
やや派手目の音楽が鳴り、そこからアナウンサーの声が雑音混じりに聞こえてくる。
イアサムはポケットからサングラスを取り出す。次第に空が明るくなりつつあった。
やがて、待合所の横にある長距離バスの事務所にも灯りがついた。中から制服を着た車掌らしい男が出てくる。待っていた客達に動きが出始める。
「本日の第一便に乗車の皆さんにお伝えすることがあります」
皆の動きがそこで止まる。
「先ほど、議会政府の方から、本日朝時間中には車を出さないように、という通達がありました」
何! と周囲から声が飛ぶ。
「落ち着いて下さい、皆さん。まだ朝時間には至っておりませんので、これからすぐに乗車準備に入ります。予定よりやや早めの出発になりますが」
「良かった」
ぽつんとネィルは言った。
「良かった、かね? 坊主」
「うん。おじさんもそうでしょ?」
無邪気な目がそう問い返す。男はそれに少しばかりひるんだ様に、Gには見えた。何だろう。少しばかりその反応に彼は違和感を覚える。
「二人ともおいで、外で待とう」
Gはその場をふらりと立つ。何となく、胸騒ぎがする。うん、とようやく身体が覚めだしたらしいネィルも、次第に目が猫のそれになってきつつあるイアサムも、中に閉じこもっているより外に出る方を好んだ。
朝時間にはまだ少しある。予約した長距離バスは、こんな時間しかなかった。急な予約にぜいたくは言えない。
「こんな時間」に無理矢理起こされた子供達は、待合いの場所に置かれたベンチで寄り添ってうとうとしている。よく眠らせ、水分を取らせ、そしてよく風呂に入れた結果、まとわりついていた亜熟果香の残り香は拾った少年から殆ど消えていた。
ただ、身体の方に残っているのかどうかは未だ疑問だった。亜熟果香の禁断症状というのがどのくらいの期間で出てくるのか、Gもよく知らなかった。個体差もあるかもしれない。今の所、少年にはその兆候は見られなかった。出るにしても、せめてワッシャードにたどり着いてからであってほしい、と思う。
ぶる、とイアサムが震えて目を開けた。
「寒い?」
「少し」
だけど大丈夫だよ、と少年は答えた。
「それより、ネィルに何か掛けてあげられたらいいんだけど」
自分が名前をつけてやったもう一人の少年に、イアサムはことのほか親身になっていた。
風呂場でこれでもかとばかりに洗ってやっていた時である。何気なく触った爪がイアサムの手をかすめた、ぴっ、とその肌を切り裂いた。
さほど長い訳でも、鋭い訳でもないのに、だ。
イアサムは不思議そうな顔をして自分のその手の甲にできた傷を眺め、ぺろ、となめてから、決めた、と言った。
「お前の名前、ネィルね」
言われた本人はきょとんとし、ふうん、とうなづいた。
安直だが、まあ覚えやすいのでいいか、とGはその時思った。
「冷えてる?」
「みたい」
砂漠が近いこの町では、昼と夜の気温の差が激しい。明け方は一番冷え込む。昼の気温を基本に考えて服を選ぶと風邪をひく。
やがて彼らだけでなく、この日最初のバスに乗り込もうとする人々が集まってくる。中には黒い布を頭からすっぽりとかぶった女性も居た。
「おはようございまーす」
夜明け前、まだ夜の目をしていたイアサムは、素顔のままやってくる人々に笑いかける。夜仕様である限り、少年の笑顔はひどく人懐こい。
「おはよう。坊主、旅行者かい? そっちの綺麗な兄ちゃんはきょうだいか?」
その女性を連れているらしい、初老の男が、イアサムの隣に座り、笑いかける。
「そうなんだ。でもちょっと弟が具合良くないんだけど」
どうやらイアサムの中では、ネィルは弟分、ということに決まったらしい。Gはふっと笑みがこぼれる自分に気付く。
「だから早く出てくれた方がいいんだけどなあ」
「そうだね。バスは決して乗り心地がいいという訳じゃあないが、一度乗り込んでしまえば後は眠っていればいいものなあ」
中年男性は、そうだな、とうなづく。
「けど正直、ちゃんと今日出るかどうか、怪しいものだしなあ。……困ったものだよ」
「出ない可能性があるんですか?」
Gは話に加わる。ああ、と初老の男がうなづく。
「今朝のニュースペイパーはもう見たかね?」
「もう売ってるんですか?」
「わしはいつも朝一番のスタンドに寄って来るんだ。ほれ綺麗なお兄ちゃん」
ぽん、と男はGに向かって読み癖がついた新聞を投げる。Gはそれを広げると、ざっと目を通した。
「ほれそっちだ」
男は立ち上がり、Gの広げた紙面の一部を指す。
「……議会の使用予定?」
「よく見てみな」
言われた通りにGはよく見てみる。
「抜けてる」
「ところが今は、『会期』だ」
「『会期』って何?」
イアサムは無邪気に訊ねる。ああ、芝居だな、とGは何となく思う。この猫は、こう言ったことを誰から教えられるとなく、身につけていた様である。
「議会が、必ず開かれていなくてはならない期間、ってことだよ、坊主」
「そういう期間があるの?」
「ここでは、あるんだよ」
Gは耳を澄ます。
「選挙で決められた議員が、必ずその期間だけは、その義務を果たさなくてはならない期間だからな。まあまず、それこそ天災でも起こらない限り、基本的には、中止ということは無い」
「だけど休みなの?」
「さてそこが問題だ」
ち、と初老の男は顔をしかめる。
「ケンカになりそうな時には、休むんだよ、坊主」
「ケンカ?」
イアサムは目を丸くする。
「そうケンカだ。まあそれでも、議会そのものがケンカと言えばそうなんだがな、口ゲンカという。だがな、そのケンカが口ゲンカで済まなくなった時、腕に覚えの無い連中は、逃げるんだよ」
「意気地なしだなあ」
「全くだ。けど生き延びる方が先決だからな」
男はうなづいた。
「でも、それってつまりは、クーデターってことではないですか?」
「おお、ひらたくいや、そうよ」
Gの問いに、男は手を広げる。
「……正直、今は、それがいつ起こっても仕方ねえ状況だ。だからできるだけ離れておきたい、って奴も増えるし」
「ワッシャードの方が安定していると聞くしなあ」
黙っていた中年の男がぼやく様に言う。
「あんたは何、仕事かい」
「わたしは明後日、向こうの取引先と、話し合いをせんといかんのですよ。普通なら、明日の朝出ればいいんですがね」
早めの便を取ったのか、とGは納得する。
「まあ、な。クーデターも何年かに一度は必ずの様に起こるから、普通の連中は、じっと家の中に籠もってりゃいいんだ。だがな……」
「あなたは、ご家族を連れて、ということは…… 向こうへ移住でも?」
「ああ、まあそんなものだな」
ちら、とGは黒衣の女の方を見る。目しか見られないので、詳しくは判らないが、若くはないようだった。
ん、と微かに震えて、ネィルが目を開いた。寒い? とイアサムは訊ねながら、その背中を抱きかかえる。
「ほら」
Gは二人に向かってぽん、と何やら投げる。販売機で売られていた手のひらサイズのチョコ・バーがそこにはあった。昼間強烈な熱さの風が吹くこの地では、溶ける菓子は販売機で売られている。
「食える時に食えよ」
「……は?」
あなた、という言葉をあえてイアサムは省略する。きょうだいというのにその呼びかけはないだろう。
「俺は甘すぎるものは駄目だから」
「わかった」
イアサムはうなづくと、チョコ・バーの包み紙をべりべりとはがし、中にナッツやらレーズンやらみっしりと詰まったそれをむしゃむしゃと食べ出す。ネィルもそれに続く。
夜明けが、近づいていた。ジ……、と待合所の天井近く掛けられたラジオが朝の放送の準備をする。祈りの時間のために掛けられているラジオは、放送時間中点けっぱなしである。
やや派手目の音楽が鳴り、そこからアナウンサーの声が雑音混じりに聞こえてくる。
イアサムはポケットからサングラスを取り出す。次第に空が明るくなりつつあった。
やがて、待合所の横にある長距離バスの事務所にも灯りがついた。中から制服を着た車掌らしい男が出てくる。待っていた客達に動きが出始める。
「本日の第一便に乗車の皆さんにお伝えすることがあります」
皆の動きがそこで止まる。
「先ほど、議会政府の方から、本日朝時間中には車を出さないように、という通達がありました」
何! と周囲から声が飛ぶ。
「落ち着いて下さい、皆さん。まだ朝時間には至っておりませんので、これからすぐに乗車準備に入ります。予定よりやや早めの出発になりますが」
「良かった」
ぽつんとネィルは言った。
「良かった、かね? 坊主」
「うん。おじさんもそうでしょ?」
無邪気な目がそう問い返す。男はそれに少しばかりひるんだ様に、Gには見えた。何だろう。少しばかりその反応に彼は違和感を覚える。
「二人ともおいで、外で待とう」
Gはその場をふらりと立つ。何となく、胸騒ぎがする。うん、とようやく身体が覚めだしたらしいネィルも、次第に目が猫のそれになってきつつあるイアサムも、中に閉じこもっているより外に出る方を好んだ。
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