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第32話 女達は銘々の道へ、そして梨壺の君の退出

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 一方、その頃の一条殿には何とも言えない空気が漂っていた。
 女三宮や中の君の殿移りの際には、兼雅が車をぴったりつけさせてそっと連れ出したおかげで、その当日には他の女性達も気付かなかった。
 だが翌日からはもう大っぴらに女三宮や中の君の物を運び出すやら、部屋の掃除をするやら。残っていた女性達はそれを見て愕然としたのだ。
 彼女達が残っていればこそ、兼雅が通う可能性もあり、そのついでに自分達も…… という期待があった。だがこの二人が居なくなってしまっては。

「ああもう駄目だわ」

 一人はそう言って嘆く。

「あの方々がいらしたからこそ、それでもここに住めたのに。もう何もかも駄目だわ。一体どうしたらいいの」

 また一人、また一人、と嘆きが止まらない。そして嘆きは噂となってそれぞれの縁者へと伝わって行く。



 真言院の律師は、父の妹のために家を購入し「引っ越していらっしゃい」と招いた。
 彼女はそれでもなかなか思い切れず、兼雅の出方を見ようと思って一条にしばらく留まっていた。
 だが皇女や、宮の縁につながる人々は迎えても、自分達はもう無理だろう、とやがて彼女も気付いた。
 彼女から同意の文を受け取ると、ある夜、律師は自ら車を出して迎えに行った。少ない身内である。できるだけ幸せになってもらいたい、と彼は思うのだった。

 北の対に住んでいたのは正頼の大殿の上の妹に当たるひとだった。后の宮の御匣殿《みくしげどの》の異腹の妹でもある彼女は、仕えているうちに兼雅と知り合い、やがて引き取られ世話をされるようになっていた。
 顧みられなくなった彼女に、きょうだい達は多少の非難めいた言葉を投げた。

「だから、そんな大っぴらな仲にならずとも良かったじゃないですか」

 それでも、別納を家にして移し、世話をすることは忘れない辺りが、やはりきょうだいであろう。

 西の対に居た梅壺の更衣は、実家である宰相の中将の私邸に引き取られていった。

 西の一の対に居たのは、皇女腹の宰相中将だったひとの娘だった。彼女には兄が居たので、そこに引き取られて行った。

 仲頼の妹は仲忠が、二条の院のささやかな家に「しばらくの間」と言って住まわせることにした。

 その様に女達が立ち去った後の一条殿は、ただ女三宮の家司達が集まり、管理のために家族と住むばかりだった。


  
 やがて花盛りの頃、兼雅は仲忠を一条院に誘った。

「一条は人の気配も無いだろうけど、女達がどんな風に住んでいたのか、その跡を見に行かないかい?」

 仲忠も気にはなっていたので、あっさりとうなづいた。

 まず北の御殿へと入ると、中の君が居た場所に彼女の手でこう書かれていた。

「―――夫が通わなくなり、自分も去ろうとする宿なので、やはり名残惜しく涙を流すことよ」

 次にに西の対の、梅壺の更衣の居た場所へ行くと、柱に歌が書き付けられている。

「―――身近な雲井――― 宮中に落ち着いて奉仕すべきだったのに、風に吹かれる塵の様に惑った私は何という浅はかな女だろう」

 彼女は院に仕えていたところを兼雅が無理矢理奪ってきた様なものだった。
 そんな若い、浅はかだった頃の思い出を兼雅はしみじみを思い出す。

 そしてまた同じ西の一の対を見ると、今度は宰相の君の手でこう書かれている。

「―――この一条殿に久しい間夫を待って待ちくたびれて去ろうとするのに、その折りにすら訪ねても来ないのだろうか」

 さすがに兼雅も女達の嘆きの声に「ああ可哀想に、一体皆何処へ行ってしまったのだ。どうにかしてこの返歌をしてやりたい」と思う。

 次に東の二の対に入ってみると、やはり柱にこんな歌があった。

 「―――来ない人を待ちわびて(ここを去って行く)私が居なかったら、籬の竹よ、お前は誰を払うのだろう?」

  同じ東の一の対にも柱に歌があった。仲頼の妹である。

「―――(ここに居ればこそそれでも)訪れて姿を見せた宿だけら、またいつかはと頼みになっってしまったけど、私自身さえ知らない宿へ行ってしまったら、どんなに心細いことだろう」

 兼雅はふとつぶやく。

「これを書いたひとは一体何処に行ったのかな。母宮の元にはきっと居ないだろうに」

 するとそれを聞きつけた仲忠がすかさず答える。

「僕が二条の院に移しました。あそこもそのうたち増築されるはずだから、そこで女一宮が淋しくならない様に、話し相手にでもならないかと思ったので」
「まだ若くて頼りない境遇のひとだから、色々困ることもあるだろうに」

 兄は出家してしまっている。母宮の元にも居ない。そんな不安定な境遇を兼雅は心配する。

「大丈夫です。僕が色々用意しました。友人の妹ですし、そのうち、我が家にとっても必要なひとになってもらうつもりですから、それ相応に」

 そうか、と兼雅はしみじみとうなづく。そしてゆっくりと辺りを巡り歩く。

「昔は女達がそれぞれに我も我もと様々に庭の花など凝らして住んでいたものを。今は花だけだな」

 眺めているにたまらなくなった兼雅の目には涙がにじんでくる。

「―――心ない花でさえ昔に変わらず美しい色に咲き出たのに、私を待っていると思った人達は皆居なくなってしまった」

 すると仲忠がこう返す。

「―――長年の間父君を待っていた女達をも遂に去らせてしまった程の宿ですから、春に咲く梅も不安に思うことでしょう」

 さりげなく母のことを匂わせる。尚侍に対し、そんな仕打ちをこの父がする訳は無い。判ってはいるが、この光景を見た仲忠としては、やはり一本釘を刺しておきたい。

「お前、こんな時にもきついよ」

 涙目のまま、兼雅は息子に向かって言う。

「仕方ないでしょう。自業自得です。皆それぞれの人生をこれからは歩んで行くんですから。父上もさあ」
「さあ、何だい?」
「とりあえずは修理するところとか、指図してくださいよ。持ち主のお役目でしょう?」

 全くきつい息子だ、と兼雅は思う。それでも彼は最後にはきちんとその「役目」を果たしていった。



 兼雅は一条殿から戻ると、尚侍にため息まじりでこぼす。

「ここ数年、一条のことは心に掛かっていたけど、女達が待っているだろうと思うと何となく気が重くて行けなかったんだ」

 尚侍は黙って兼雅の話を聞く。このひとは決して強くない。いいひとだが、それが万人に対してのものではない。尚侍はそれを良く知っている。

「それで人が居なくなったと聞いたので、今後の建物のことの管理のこともあるし、行ってきたんだ」
「そうですか…… 如何でした? あなたから見たご様子は」
「辛くなったよ」

 そう言って兼雅は尚侍の膝に甘える。

「ただただ色々屋がある広い家に、もう住む人も居なくて荒れ果ててしまってね。気配も音も無くて、ただもう草木ばかりが風にそよぐ音ばかり」

 荒涼とした風景が尚侍の心の中にも浮かぶ。ああこれは。彼女はふと、自分が昔住んでいた場所を思い出す。京極。
 そっと硯を引き寄せると、彼女はさらさらとこう書き付ける。

「―――あなたを待ちあぐんで、私はいつも尾上の滝のような涙を流していました。それに比べあなたはその頃、一条に通って住み心地が良かったのでしょう」

 ひらり、と彼女はその歌を夫に見せる。

「自分のかつての身につまされて同情?」
「私は嫌な女ですから、今こうやって『あの頃』とばかりに書けるということが幸福じゃないかと思いますのよ」

 実際そうなのだ。
 誰を迎えたにせよ、兼雅がずっと過ごすのはこの尚侍の所ばかりなのだ。
 女三宮にはあえて贈り物などをする訳ではない。
 かと言って冷淡にするという訳ではない。彼女はわざわざ贈り物などされなくとも裕福なのだ。
 兼雅の屋敷内に居る、ということだけで、彼女の元には兼雅の家来が何かとあちこちの荘園から物が持ち込まれる。 
 また同腹の宮達からも、あちこち移り住みする彼女を心配し、何かと贈り物をして豊かな生活をさせている。

「あれは生来のものだな」

 兼雅はそう思う。自分が居なくとも彼女にはあれこれと世話をしてくれる人が居るのだ。そして彼女自身にもそうさせたくなる様な何ががあるのだ、と。
 一方中の君は、と言えば女三宮の様に心配してくれる身内が誰も居ない。なので兼雅や尚侍は、贈り物があるとそれをいつも少しずつ中の君に分けてやる。
 そして、兼雅はこの二人の元には夕方に出向くことはあっても泊まることはなかった。



 程なくして、梨壺の君が退出するという噂が立った。聞きつけた仲忠は早速父の元へと向かった。
 だがその父は何やら難しい顔をしている。

「なあ仲忠、梨壺が退出するらしいが、どうしたんだろう? 東宮の御寝所で奉仕するのが何よりもの勤めなのに。そう簡単に退出が許されるとは思わないのだが」

 仲忠はきょとんとして首を傾げる。もしや父は知らないのだろうか。それとも深読みして? ともかく聞いてみる。

「そんなこと無いですよ」
「どうして」
「この間、梨壺の君本人から聞きましたよ。元々、最近はちょくちょく東宮から召されている様だし」
「……そうなのか?」
「父上、本当に宮中の噂に疎くなりましたね」

 強烈な一撃が仲忠から放たれる。おそらく兼雅自身は梨壺の妊娠自体は知っているだろう。だがそれが果たして本当に東宮の胤なのか疑っているのだ。

「先日梨壺に挨拶に行った時、彼女自身から聞きましたよ。東宮様から『藤壺も妊娠している様だ』と言われた、と。『も』ですよ」
「『も』か」
「『も』ですよ。東宮様ご自身がご存じなんだもの。まさか父上、ご自分の可愛い娘が密通などしていた等と疑ってはいませんよね?」

 ははは、と兼雅は力無く笑った。

「別に疑ってはいないさ。ただ噂というものは怖いものだからね…… まあともかく、退出するというなら、車をやって迎えに行こうか」

 はい、と仲忠はにっこり笑った。
 車を整えさせながら兼雅はふと考え、そして頼りがいのある息子に問いかける。

「あれの里内裏は一条だが、今は荒れ果てたあそこじゃさすがに可哀想だよね」
「当然ですよ。そう、母君である女三宮も今は居られますから、ぜひ三条へ迎えた方がいいです」

 よしよし、と兼雅は納得し、一条殿にあった調度などを女三宮の住む辺りの西面、西の対にかけて運ばせる。また女三宮にもその旨を伝え、迎える準備を頼む。
 その結果、車が十二、先駆もあちらこちらからわらわらといつの間にか沢山現れる。女三宮の女房も二十人程入り、用意は万端となったところで。

「どうして当の父上がお迎えに行かないんですか」

 仲忠はむっとして問いかける。兼雅は参内のための服に着替えてもいない。

「嫌だよ。だって色々と内裏の方でまた噂が立つだろう? お前も行かない方が」
「何言ってるんですか!」

 とうとう仲忠は怒鳴った。

「女性というのは、しかるべき人がお供をすると、自然、立派に見えるものですよ。大体父上、その昔母上を連れてきた時のことを考えてみてくださいよ。父上だったから皆、落ちぶれた家の娘だった母上に関心を持った訳じゃないですか」
「お前の母は違うよ。元々が素晴らしい人だから」
「そんなのは、母上の姿を見られる父上や僕くらいしか判らないことでしょう?
 ああそう、女性達もかともかく世間を納得させるためにも」
「何に納得?」
「こっそり退出するなんて、噂を認める様なものじゃないですか。後ろめたい思いがあるから、と。僕と父上が重々しく迎えに来て、東宮様もそれをしっかり認めるという形を取れば、馬鹿馬鹿しい噂だってすっ飛ぶというものです」
「すっ飛ぶ、ねえ…… けどこのこの間の正頼どのの一件、お前も覚えているだろう? 藤壺の御方の所へぞろぞろ引き連れて、東宮様に惜しまれるのはそれは名誉なことだが、結局勘気に触れて、いろいろややこしいことになったじゃないか……」
「はいもう面倒だから皆、父上を参内するための格好に着替えさせてやって」

  女房達が仲忠の言葉を合図に、兼雅に飛びかかった。



「おお、二人の大将が揃って参内か。梨壺の退出の迎えかな」

 しぶる兼雅を仲忠が何とか引きずり出す様にして参内すると、東宮が上機嫌で梨壺へとやってきた。

「左大将はまた、久々だな。今年は初めてではないか?」
「恐れ入ります。最近は家に籠もってばかりおり、久しく内裏にも参上致しませんでした。突然、我が娘梨壺の君が退出すると聞き、こんな貧乏なので車のお供をする下郎も居ないだろうと私が車添になろうと思いまして」

 まあ来てしまったものはどうしようも無い、と兼雅は立て板に水の如く、すらすらと口上を述べてみせる。
 東宮は見事に笑ってみせ、機嫌良さげにこう言った。

「ずいぶん豪華な車添を梨壺は持っているのだな。貧乏ではなく、とんでもない贅沢者だ。それにしても父や兄という近親を近衛の両大将に持って護衛してくれるなど、昔も今も無いことだ。ありがたいことだな、梨壺よ」

 梨壺の君は東宮のその言葉にややはにかんだ様子を見せる。

「しかし今退出しなくとも、もう少しゆっくりしてもよかろう? 今月は神祭の行事が多く忙しいというのに。藤壺も退出したいしたいと言っているが、このままではそう簡単にはさせられないな」

 そう言って東宮はくっ、と笑った。兼雅の後に控える仲忠はその表情に藤壺の苦労を思った。

「……そろそろ。夜も遅くなりますし」

 そう仲忠は口を挟む。判った、と東宮は愛想良く仲忠に笑いかけた。



 さて、三条堀河の屋敷に退出した梨壺の君は南の大殿にと住むことになった。食事は兼雅の殿の政所からたいそう豪華なものが用意されていた。
 その席で兼雅は久しぶりに娘と語り合う。
 だが内容はと言えば。

「なあ、この度のそなたの妊娠のことは東宮様はご存じなのだろうな? 本当にご信じになられているのだろうな?」

 途端に彼女の表情がやや怒った様なものに変わる。

「い、いや別に私は何も思っては無いが、人々の噂というものは怖いもので、……色々私もついつい思い悩んでしまって。それに東宮様は藤壺の御方のことも何やら仄めかしたろう? そのことはそなたはどう思う?」
「父上……」

 はあ、と梨壺はため息をつく。そんな話ばかりではせっかくの御馳走も美味しくなくなってしまうではないか。
 彼女はできれば、全てにおいて心のどかに過ごしたい方である。別に藤壺が妊娠しようがどっちでもいい。
 自分は自分だし彼女は彼女だ。藤壺が美しく才あることも良く知っているしそれに嫉妬する気も無い。
 また東宮の寵愛が藤壺に異様な程だと聞けば、自分にはそこまで執着してくれないで良かった、と胸をなで下ろす方なのだ。
 無論自分は藤原の家から入内したのだし、せっかくの背の君なのだからできるだけ愛された方がいいのは判ってる。だが正直、しつこすぎるのは嫌なのだ。
 母を見ればいい。女三宮も今では生活も気持ちも落ち着いているが、かつてこの父が今の尚侍の元へと去ってしまった時ときたら。入内した自分のことを忘れたかの様に仲忠のことばかり構っていることを知った時は。
 そういうのは嫌だ、と梨壺の君は思うのだ。

「東宮様の本当のお気持ちは判りませんけど、私が退出したい、と申し出ましたら、お召しがあってもう少し居て欲しい、とは口にされましたが」
「……その、することはちゃんとしているのだろうな」
「父上」

 むっとした顔で彼女は父を見る。

「お召しがありましたら、それ相応のことは致します。当然でしょう。東宮様一筋に」

 その強気の言葉に、ああやはり仲忠の妹だ、と兼雅は思う。母は違ってもそういうところばかりは似るのだろうか、と。

「……なら、いいんだ。安心したよ。私も嬉しい。実に喜ばしいことだ。そなたの懐妊を東宮様が御承知だということさえはっきりしているなら、あとでどんなことが起ころうと恥じることも無い。ただただ喜ばしいというものだ」

 心底ほっとした様に、兼雅はうって変わって明るい声になる。
 それからは兼雅も浮かれて、会わなかった歳月を埋めるかの様にあれやこれやと梨壺の君と話をした。そしてそのまま娘のもとにその晩は泊まった。



 明けて早朝、薬湯をすすめられていた梨壺の君の元に、東宮から文が来た。

「昨晩は妙に急いで退出してしまったので、私の方も変なことを言ったかもしれない。以前はそんなこともなかったのに、他の妃達に恨まれる様な今では私もみじめで、あなたの退出を心淋しく思うよ。とりわけ今夜は。
 ―――あなたが宮中に居ても会わない日が多かったのに、この春の夜は何とも恋しくて眠れなかった―――
 まあ、あなたから見たら私など空言びとになっているだろうけどね。
 では、希う通りの安産であることを。そして早く参内して欲しい」

 そう薄い紫の色紙に書いて、梅の花につけられた文を兼雅も手に取り、何度も何度も目を通しては感激する。
 そして梨壺に返しながら言う。

「ああこれで安心した。この御文は大事に取っておくんだよ」

 使いの者には酒を振る舞ったり、物を与えたり、たいそうなもてなしぶりである。
 その間に梨壺の君は返しの文を書く。

「昨夜は夜が更けたと申して皆がせき立てましたので、落ち着かなくて失礼申し上げました。『空言びと』とおっしゃる方へ、それだけが私の咎でございましょう。
  ―――宮中と里との間を自由に出入りなさる方々を私はよそながら羨ましいと見つつ、随分久しい間退出も致さず宮中で堪えておりましたこと……
 たとえお側にお仕えしていましても」

 一方仲忠は東宮の文が喜ばしいものであったことを受けて、檜破子などを用意した。そして梨壺の女房達に銘々取らせ、振る舞ったという。
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