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第1話 気がつくと、周りは海。
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その頃は、毎日風が吹いていたように、彼女には思えた。
それは大して強くはない。だのに、なま暖かく、奇妙に重くて、身動きさえままならない。
手ごたえのある風なら、重い風なら、冷たい風なら、逆らいようもある。どちらから吹いている風か判れば身のかわしようもある。だが、それは読めない。動きがとれないほどでもない。
それでいて、四方八方から絡み付き、吹き上げる風は不意に背後から襲いかかり、思うように動きを取らせない。
放して。
そして、いつも思う。
ここを通り過ぎれば、帰れる。自分の一番居心地のいい場所に。
長い距離ではない。晴れていれば、十分もかからないのだから。なのに、風が吹き荒れている。
気がつくと、周りは海なのだ。橋の上にいる。柵は低い。バランスを失ったら海に落ちる。しかも高い距離から。
風は冷たくはないのだから、冬ではないのだろう。落ちてもすぐに死ぬなんてことはない。だけど、そこから陸地までは泳ぎきれる距離ではない。少なくとも、それまでの日々で泳ぎきったことはない距離だ。
雨が降っても、傘さえさせない。濡れても仕方がない。ただ向こう側につくまでは。
―――ではその向こう側は本当にあるんだろうか?
霧がかかっていて見えない。
ただ進むしかなかった。どれだけ風が吹こうが雨が降ろうが、そして陽が強烈に照りつけようが。
「そうしなければ、死ぬだけのこと」
目が醒めると、ひどい汗をかいている。
*
「お早うございます」
珍しく母親が、居た。
二人暮らしの家庭にしては広い部屋の、広いダイニングキッチンで、母親は既に朝食を終えようとしている。どうやら今日は仕事の方も大変なものらしい。
テーブルの上には大きな皿にイングリッシュ・ブレックファスト、きちんとした英国流の朝食が取られた跡がある。彼女はそういう日の前日はそういう習慣があるらしい。ハウスキーパーに前日に用意させる。電子レンジでチンするだけで見事な朝食。彼女の食卓にも同じものがラップをかけて用意されている。
母親はきれいにたいらげた皿を前に、最後のメニューとばかりにこればかりは自分で煎れた紅茶を飲んでいる。ポットに二杯作られたそれは何も入れずに一杯、ミルクを入れて一杯、そして綺麗にこれも空になる。
母親はさっと立ち上がると、彼女が見えていないかのように、皿を流しに運んでそのままバッグと上着を手にすると玄関へ向かう。きびきびとした足運び。その一連の動作は、彼女が物心付いた頃から全く変わっていない。その年齢よりも若く見える外見、肩より少し上で切りそろえたさらさらした髪、あまり大きくないけれどはっきりとして少しだけつり上がり気味の目も、よく似合う服の明るい色合いも。
そして、自分の居ることなど全く気付かないようにしていることも。
彼女はその母親の一連の動作中、決して視線を合わせないようにして座る。音を立てないように篭盛りのパンを手にする。自分でポットのお湯でインスタントのコーヒーを煎れる。そっと冷蔵庫を開けてミルクを、マーガリンを出し、ゆっくりと食卓に乗せる。その頃には母親はたいてい別室の鏡の前で見繕いの最後の点検をしているので、食卓の物音なんて大して聞こえる訳ではないのだけど。だが習慣化してしまったものはそう変える訳にもいかない。母親は朝に誰かの気配があるのをひどく嫌いなようだから。
ドアを閉め、鍵を掛ける気配。そしてやっと彼女はふうっと大きな息を吐く。
やっぱりもう少し眠っていればよかった。
そう思うのだけど、たまたま今日は当番の用事があって、早く学校へ行かなくてはならなかった。
いつもなら、ぎりぎりまで眠っている。眠ってはいなくとも、自室でじっとしている。あのドアの音と鍵の音が聞こえるまで。その音が聞こえるとほっとする。母親が仕事へ行ってしまったというしるし。何の仕事かは知らない。
昔は通ってくるハウスキーパーに尋ねたこともあったが、説明する言葉は難しすぎて意味の判らないものだった。そしてその直後ハウスキーパーは変わってしまった。
それは禁止事項だったのだ。奇妙だ、と思う余裕などない。
成長していくごとに、彼女はこの家の中で平穏に暮らしていくための禁止事項が増えていくのを感じていった。
何のための「禁止事項」かも、年を経るごとに判ってくる。何の秩序もないような事項の羅列。だが、かっこでくくったその頭に「母親の嫌いなもの」という単語を付ければそれは成立する。
だから、母様の嫌いなことは、してはいけないのよ。さもないと。
そこで彼女の思考は停止する。
それ以上考えてはいけない。自分の中から命令が飛ぶ。
彼女は手にしたパンにマーガリンを塗りながら、意図的に、今日の天気を考えていた。東の風、曇り。風がどんなに暖かくとも、ほんの一筋だけ寒気を感じさせるものが混じっている。雨が降るんだ、こんな日には。
変わりやすい五月の空。金曜日の朝。
傘を持っていかなければ。大きな傘を。
*
彼女は学校はそう好きではない。
と、言うより、好きなところがない、というのが本当だった。
少なくとも、この学校は自分に合っていないと思う。だが、何が合っているのかと言われたら、答は見あたらない。
好きなものが特にない訳ではない。だが、学校の中にはない。
ないないづくし。
考えがもう既に逃げの体勢だ、ということは判っている。
彼女はそう馬鹿ではない。母親譲りの頭は学校でもいい方だ。
だがだからと言って、学校で目立つかというとそうでもない。校内に張り出されるベスト10の中には入らないが、20位以内からは落ちることもない。
学校で習うことは、ある程度はその場で覚えてしまえば、家で勉強する程ではない。家にまで、大して好きでもない勉強は持ち込みたくはなかった。学校でやることは彼女にとってその程度だ。
学校全体のレベルは悪くはない。だが、進学率はさほどいい訳でもない。進学すると言っても、それはその後の生活に色をつける程度の生徒ばかりである。
彼女の通っている学校は、私立のミッション系の高校だった。
通ってくる少女達は一般家庭よりは明かに裕福だったり、伝統があったり、何らかの、そこへ通うだけの理由があった。紺ではなく、黒の制服は他の近隣の学校の制服よりも、ずっと何かしら重みがあって、近付こうとする男の子もよほど限られてしまう。
つまりはお嬢様学校、と言う奴だ。
自分の意志ではなく、彼女はそこへもう六年も通っている。
これも母親譲りの病気一つもしない強靭な身体のおかげで、休むこともなかったが、好きにだけはなれなかった。だが、好きではないからと言って、行かない訳にはいかない。学費を出しているのは母親だったし、母親は彼女が登校拒否などしたら…… 想像拒否。
そこへ通わないと、生活ができないから働くブルーカラーのように、彼女は黒の制服、おっとりとしたお嬢様方のふわふわと入り乱れる鉄の門の中へ通っていた訳だ。
ブルーカラーの彼女は、それが何処であろうと、時間の止まったきらきらした世界、その中には馴染むことはできない。
三年ないし六年間のその世界は、いずれは意志を奪われて、道具にされる訳ありのお嬢様ばかりの、時間制限つきの「楽園」だった訳だから。
そして、自然、クラスの中でも、自分で暗闇へと墜ちていくような態度を取り続ける彼女に近付く者はいない。一人でいたい奴にまでいちいち構おう、なんて暇な者はいない。
「お嬢様」達はご多忙なのだ。時間は少ないのだ。楽しめるうちに楽しまなくては。終わりはあるのだ。現実はすぐそこ。
彼女がその「楽園」に馴染めないのは、彼女自身はいつも現実の中にいることを身に染みていたからだった。
馴染めないから、一人でいる時間は長い。けれど少なくとも、傷つけられることはない、と彼女は思う。
「お嬢様」達が時々好意に似た感情を見せることもある。それも判る。が、彼女は応え方を知らない。
好意を受けたら、どう返せばいいのか、誰も彼女に教えてはくれなかった。だから、もしかしたら、自分が考えに考えて出した反応は、「お嬢様」達にとっては、「とんでもない」ことなのかもしれない。
疑心暗鬼。もしかしたら陰で笑っているのかもしれない。
「そうゆうのは嫌」。
失敗は嫌い。
いや、自分は別にどうだっていい。ただ、自分が失敗すると母親は嫌がる。だから、失敗はできない。
彼女はそれを教えてくれなかった相手に向かって内心叫ぶ。
「だからあたしの方を見て」。
それは大して強くはない。だのに、なま暖かく、奇妙に重くて、身動きさえままならない。
手ごたえのある風なら、重い風なら、冷たい風なら、逆らいようもある。どちらから吹いている風か判れば身のかわしようもある。だが、それは読めない。動きがとれないほどでもない。
それでいて、四方八方から絡み付き、吹き上げる風は不意に背後から襲いかかり、思うように動きを取らせない。
放して。
そして、いつも思う。
ここを通り過ぎれば、帰れる。自分の一番居心地のいい場所に。
長い距離ではない。晴れていれば、十分もかからないのだから。なのに、風が吹き荒れている。
気がつくと、周りは海なのだ。橋の上にいる。柵は低い。バランスを失ったら海に落ちる。しかも高い距離から。
風は冷たくはないのだから、冬ではないのだろう。落ちてもすぐに死ぬなんてことはない。だけど、そこから陸地までは泳ぎきれる距離ではない。少なくとも、それまでの日々で泳ぎきったことはない距離だ。
雨が降っても、傘さえさせない。濡れても仕方がない。ただ向こう側につくまでは。
―――ではその向こう側は本当にあるんだろうか?
霧がかかっていて見えない。
ただ進むしかなかった。どれだけ風が吹こうが雨が降ろうが、そして陽が強烈に照りつけようが。
「そうしなければ、死ぬだけのこと」
目が醒めると、ひどい汗をかいている。
*
「お早うございます」
珍しく母親が、居た。
二人暮らしの家庭にしては広い部屋の、広いダイニングキッチンで、母親は既に朝食を終えようとしている。どうやら今日は仕事の方も大変なものらしい。
テーブルの上には大きな皿にイングリッシュ・ブレックファスト、きちんとした英国流の朝食が取られた跡がある。彼女はそういう日の前日はそういう習慣があるらしい。ハウスキーパーに前日に用意させる。電子レンジでチンするだけで見事な朝食。彼女の食卓にも同じものがラップをかけて用意されている。
母親はきれいにたいらげた皿を前に、最後のメニューとばかりにこればかりは自分で煎れた紅茶を飲んでいる。ポットに二杯作られたそれは何も入れずに一杯、ミルクを入れて一杯、そして綺麗にこれも空になる。
母親はさっと立ち上がると、彼女が見えていないかのように、皿を流しに運んでそのままバッグと上着を手にすると玄関へ向かう。きびきびとした足運び。その一連の動作は、彼女が物心付いた頃から全く変わっていない。その年齢よりも若く見える外見、肩より少し上で切りそろえたさらさらした髪、あまり大きくないけれどはっきりとして少しだけつり上がり気味の目も、よく似合う服の明るい色合いも。
そして、自分の居ることなど全く気付かないようにしていることも。
彼女はその母親の一連の動作中、決して視線を合わせないようにして座る。音を立てないように篭盛りのパンを手にする。自分でポットのお湯でインスタントのコーヒーを煎れる。そっと冷蔵庫を開けてミルクを、マーガリンを出し、ゆっくりと食卓に乗せる。その頃には母親はたいてい別室の鏡の前で見繕いの最後の点検をしているので、食卓の物音なんて大して聞こえる訳ではないのだけど。だが習慣化してしまったものはそう変える訳にもいかない。母親は朝に誰かの気配があるのをひどく嫌いなようだから。
ドアを閉め、鍵を掛ける気配。そしてやっと彼女はふうっと大きな息を吐く。
やっぱりもう少し眠っていればよかった。
そう思うのだけど、たまたま今日は当番の用事があって、早く学校へ行かなくてはならなかった。
いつもなら、ぎりぎりまで眠っている。眠ってはいなくとも、自室でじっとしている。あのドアの音と鍵の音が聞こえるまで。その音が聞こえるとほっとする。母親が仕事へ行ってしまったというしるし。何の仕事かは知らない。
昔は通ってくるハウスキーパーに尋ねたこともあったが、説明する言葉は難しすぎて意味の判らないものだった。そしてその直後ハウスキーパーは変わってしまった。
それは禁止事項だったのだ。奇妙だ、と思う余裕などない。
成長していくごとに、彼女はこの家の中で平穏に暮らしていくための禁止事項が増えていくのを感じていった。
何のための「禁止事項」かも、年を経るごとに判ってくる。何の秩序もないような事項の羅列。だが、かっこでくくったその頭に「母親の嫌いなもの」という単語を付ければそれは成立する。
だから、母様の嫌いなことは、してはいけないのよ。さもないと。
そこで彼女の思考は停止する。
それ以上考えてはいけない。自分の中から命令が飛ぶ。
彼女は手にしたパンにマーガリンを塗りながら、意図的に、今日の天気を考えていた。東の風、曇り。風がどんなに暖かくとも、ほんの一筋だけ寒気を感じさせるものが混じっている。雨が降るんだ、こんな日には。
変わりやすい五月の空。金曜日の朝。
傘を持っていかなければ。大きな傘を。
*
彼女は学校はそう好きではない。
と、言うより、好きなところがない、というのが本当だった。
少なくとも、この学校は自分に合っていないと思う。だが、何が合っているのかと言われたら、答は見あたらない。
好きなものが特にない訳ではない。だが、学校の中にはない。
ないないづくし。
考えがもう既に逃げの体勢だ、ということは判っている。
彼女はそう馬鹿ではない。母親譲りの頭は学校でもいい方だ。
だがだからと言って、学校で目立つかというとそうでもない。校内に張り出されるベスト10の中には入らないが、20位以内からは落ちることもない。
学校で習うことは、ある程度はその場で覚えてしまえば、家で勉強する程ではない。家にまで、大して好きでもない勉強は持ち込みたくはなかった。学校でやることは彼女にとってその程度だ。
学校全体のレベルは悪くはない。だが、進学率はさほどいい訳でもない。進学すると言っても、それはその後の生活に色をつける程度の生徒ばかりである。
彼女の通っている学校は、私立のミッション系の高校だった。
通ってくる少女達は一般家庭よりは明かに裕福だったり、伝統があったり、何らかの、そこへ通うだけの理由があった。紺ではなく、黒の制服は他の近隣の学校の制服よりも、ずっと何かしら重みがあって、近付こうとする男の子もよほど限られてしまう。
つまりはお嬢様学校、と言う奴だ。
自分の意志ではなく、彼女はそこへもう六年も通っている。
これも母親譲りの病気一つもしない強靭な身体のおかげで、休むこともなかったが、好きにだけはなれなかった。だが、好きではないからと言って、行かない訳にはいかない。学費を出しているのは母親だったし、母親は彼女が登校拒否などしたら…… 想像拒否。
そこへ通わないと、生活ができないから働くブルーカラーのように、彼女は黒の制服、おっとりとしたお嬢様方のふわふわと入り乱れる鉄の門の中へ通っていた訳だ。
ブルーカラーの彼女は、それが何処であろうと、時間の止まったきらきらした世界、その中には馴染むことはできない。
三年ないし六年間のその世界は、いずれは意志を奪われて、道具にされる訳ありのお嬢様ばかりの、時間制限つきの「楽園」だった訳だから。
そして、自然、クラスの中でも、自分で暗闇へと墜ちていくような態度を取り続ける彼女に近付く者はいない。一人でいたい奴にまでいちいち構おう、なんて暇な者はいない。
「お嬢様」達はご多忙なのだ。時間は少ないのだ。楽しめるうちに楽しまなくては。終わりはあるのだ。現実はすぐそこ。
彼女がその「楽園」に馴染めないのは、彼女自身はいつも現実の中にいることを身に染みていたからだった。
馴染めないから、一人でいる時間は長い。けれど少なくとも、傷つけられることはない、と彼女は思う。
「お嬢様」達が時々好意に似た感情を見せることもある。それも判る。が、彼女は応え方を知らない。
好意を受けたら、どう返せばいいのか、誰も彼女に教えてはくれなかった。だから、もしかしたら、自分が考えに考えて出した反応は、「お嬢様」達にとっては、「とんでもない」ことなのかもしれない。
疑心暗鬼。もしかしたら陰で笑っているのかもしれない。
「そうゆうのは嫌」。
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