燃える銃弾

銃弾と刀

守り抜け！

時計は丁度正午になった、病院ではまだ看護士の制服を着た殺し屋がエントランスで真城を待ち構えていた、「そろそろ時間だ、一人殺す」そう言うと殺し屋はゆっくりと拳銃を持ちながら、床に伏せている人質たちの方へと歩いていった、真城は上からその状況を見下ろし、必死に模索したがこの危機を解決する糸口が見つからずにいた、そう考えているうちに真城に見せるかのように小さな少女を殺し屋は選び銃を突きつけた、その頃病院前では芝警察署の警官たちが集まってきた、警官達の前にはS・A・Tを乗せた警察車両が辺りを覆いやがてS・A・Tの部隊達が車両を降り突撃体勢を整えた、安田は後ろから間近で見るS・A・Tに心を痺れていた、「警視正いつでも突撃出来ます」S・A・Tのリーダー榊原は会議室で指示を送る眞鍋に突撃指示を聞いた、会議室には警視正眞鍋とその上層部が居座っている、「先程捜査員からの連絡があり容疑者は武器を所持している、むやみに動けば人質に被害及ぶ、S・A・Tはひとまずその場で待機だ」「わかりました」なかなか落ち着きを保てない榊原は顔が揺らぎながらも応えた、現場は一刻の猶予も許されない状況に置かれていた、「真城出てこい、この女の子が死ぬぞ」女の殺し屋は辺りを見渡しながら真城に訴えかけた、すると真城が目の前から現れたのだ、殺し屋は真城を見るとニヤリと笑い透かさず真城に向け発砲した「バーン」
病院前では突然の銃声にその場にいた者達全員が驚いた、慌てて榊原は警視正に電話を掛けた「たった今容疑者が発砲しました、突入許可を」そう言うと警視正眞鍋は、会議室にいる少数の幹部の反対を受けながらも突入許可を許した、「容疑者を制圧しろ」警視正の許可が出るとS・A・Tは病院の入り口へと突入していった、

「真城さん！」肩を撃たれ動けなくなっていた三上は二回の手すりから撃たれる所を目撃し驚きながらも慌てて拳銃を女の殺し屋に向け銃口を向けた、女は真城を撃つとゆっくり真城の方へと歩いていった、人質とされていた少女は怯えなからも母親のもとへと逃げていった、倒れている真城の目の前にたつとポケットにICチップがあるか探したその時三上が少し離れた場所から女に向け銃を突きつけた、「その場でゆっくり武器を捨てろ、捨てろといってるだろう！」三上は怒りで溢れていた、その瞬間撃たれはずの真城は女が所持していた拳銃を奪おうと女の腕を掴み抵抗しだした「な、なに」女は突然のことに驚いた、激しく抵抗しているが女は隙をついて真城の腹を蹴り飛ばし離れた瞬間もう一度撃とうとした瞬間三上が女の左足に向け撃った、
だが足を引きずりながらも真城の方へと向かってくる、三上は何発も足を射撃した「やめろ」三上は女に警告していると女は等々倒れこんだ、床には大量の出血が出ていた、三上は撃つのをやめると真城のもとへと走っていった「なぜ無事だったんだ」すると真城の顔見ると頬の所にかすり傷があった、ギリギリのところで銃弾は通過したのだ、「もう死んだかと思った」その時病院の入り口からS・A・Tが入ってきた、「人質確保、急げ」そう言うと隊員達はすぐさま人質の救助そして動けなくなった女を包囲した、「確保」女は捕まったが意識は遠くなっており危ない状況におかされていてすぐさま病院へと運ばれていった、真城と三上は現場から少し離れた所へ行き話し始めた、「あの女多分ヤクザに雇われた殺し屋じゃないか」「えぇ、恐らくICチップを奪うのが目的だと言っていた」しかし真城はあることに疑問を感じた「だけど何で奴等は自分達の居場所がわかったんですか」三上は困惑した顔になった、「真実を知っているのはあの女しか居ません、もし死んだら情報は掴めなくなります」すると遠くなら後輩刑事の安田が三上のもとへと走ってきた、「先輩無事だったんですか、連絡くれればよかったのに」「安田容疑者の女の安否は今どうなんだ」安田の表情は暗く変わった「残念ながら、危機的状況です」
その場は落ち込んでいるなかS・A・Tのリーダー榊原が近ずいてきた、「三上刑事、真城さん少し署でお話を」強面の榊原はそう言うと無理やりパトカーへと乗せられた、「安田！あの女が目を覚ましたらすぐに俺に連絡をくれ」「わかりました」二人はパトカーで芝警察署へと連れていかれた、パトカーの窓を見ると辺りは暗くなり警察車両は何台かの警察車両と共に首都高へと乗り出した、「早く母親に会わせてください、体が不自由ですぐに帰らないと」「おとなしくしてろ」真城は母親のことで不安でたまらなかった、首都高を走っていると警察車両以外の車が何台かこちらへと走ってきていてそれを後ろで援護するS・A・Tは把握できていた「リーダー、不審な車が何台かこちらに向かってきています」榊原は落ち着きながら命令を下した「それぞれの車両で一台ずつ挟み込み迎え撃つぞ」走る首都高は不安な緊張感で漂っていた。