燃える銃弾

takezaru

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後編

未定

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芝警察署の入り口ではもうスピードで走る三上の姿があった、午後9時30分警察署四階に設置された暴力団壊滅捜査会議が始まった、その会議の内容は昨日の夜鑑識に送られていた真城が所持してたときのICチップの詳細が特定され、それはまさに関東を仕切る西山やその他チップに映し出された暴力団組員の姿が見つかり令状が出せ逮捕に動けると言うことだった、何人も入る捜査員の前で座る眞鍋は会議の報告を捜査員に伝え終えると立ち上がった、「今まさに、我々が耐えてきた物が、意味があることだったんだと証明される事が出来る時が来た」「はい!」眞鍋を見つめる全捜査員は一斉に応えた、その姿を三上は安田の悔しさからつい口を噛み締め、真っ直ぐと目を向け応えた、「明日白山会に令状を持ってく、残りの時間を心して捜査に懸かってくれ」会議がは久々の日差しが見え終えると三上は自分のデスクへと戻ろうとしたとき眞鍋から突然話しかけてきた、「三上、安田の事は残念だ」「自分にも責任はあります、どんな処分を受けようと覚悟は出来ている所存です」眞鍋は少し顔を会議の時より弱めテーブルの上へもたれこんだ、眞鍋は顔を上に向け話し始めた「あの真城は今どこにいるか、公安に調べさせているが、一向に見つかっていない」「えぇ」「お前に一つ聞きたいことがある、彼は今の状況をどこまで知っている?」三上は少し動揺した、「自分にはヤクザ達が隠したい物を擦り付けられ追われていたと、そこまでしか」そう言うと眞鍋は少し困惑した顔に変わり周りを気にするかの様に辺りを見渡した、「実は彼を襲った集団の一人に」眞鍋は何か話ずらそうにしているその事に疑問を感じながらも話を聞いた、「署の裏口付近に設置されていた防犯カメラに、厄介な者が」すると眞鍋は胸ポケットから写真を取り出し三上に渡した、「眞鍋警視正、長官がお呼びです」「すまない三上、その写真に共犯者が映ってる、又連絡する」眞鍋は急ぎながらその場を後にして走っていった、三上は一旦テーブルに置いてある資料を手に持ち自分のデスクへと戻ると眞鍋から受け取った写真を見てみるとその瞬間三上の背筋は一瞬にして凍りついた、写真には元三上の相棒刑事であり、四年前にとある事件で重症をおい、刑事を辞めていた東が映りこんでいた、「一体どういうことだ」三上はその場の周りの光が暗くなり手元にある写真だけが光に照らされているように感じていた。



「バンバンバン」真城が手にしていた拳銃はいつしか感覚が狂い、弾が尽きてもその場で必死に引き金を引いた、「ハーハー」銃弾の音がしばらく聞こえなくなっているのに気づくと、ふと真城の手は止まり慌てて拳銃を投げ捨てた、さっきまでの時間を忘れているかの様に真城はしばらくそこで蒼白していると段々と記憶が舞い戻って来た、それは自分が何を犯したのかにきずかされていく、鮮明に戻ってくる映像が頭に映し出され恐怖に真城は覚えだし体が思わず崩れた、

その頃東は廃墟ビルの入り口に止めてあった車へ、何者かに電話を掛けながら向かっていた、「これで、終わりでよろしいんですね*****さん」東は安堵した表情で車の前で携帯を切った、そのまま車に乗り込もうとした瞬間背後から背中に何かを突きつけられている感触がとっさによぎれた、「君はまさに不死身だな」東は笑みを浮かべながら話しかけた、そしてゆっくりと後ろに顔を振り向いた、「引き金を引けるようになったんだな、真城」東の背後には強く銃を握りしめた真城の姿が映った、真城は着ていた服は血だらけで染まり、普通の顔つきではなく只復讐することだけを考える狂気の様に見えた、「お前殺せば全て終わらせれるはずだ、どうして、どうして俺を巻き込んだ!」「君は運悪くICチップを手にいれてしまった、だがそれももう終わる」その言葉に真城は耳を疑った、「もう俺はこの闇から抜け出すことが出来ないんだよ」東は真城の持っている銃を握った、「いや、只一つ教えてやる、あの死体は偽物だ」「どういうことだ、あれは確かに母だった」真城は涙ぐみながら話した、「しっかりと顔は見てないようだな、今から真実を話す、だから今向けている銃を下ろせ」東は表情を変えることなく冷静にしている、真城は混乱しながらもゆっくりと銃を下ろした、「お前が話す真実を聞かせろ」真城は強く話しかけた。














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