定光寺殺人事件

碧 春海

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一章

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 短かった秋も終わり、朝夕には上着が欲しくなってきたこの頃、朝比奈優作は恋人の糸川美紀を誘って、名古屋市の東部に位置し将棋の藤井総太名人の出身地でもある瀬戸市にやってきていた。瀬戸物と呼ばれ親しまれているように、地場産業の陶磁器で有名な街であった。9月の中旬の瀬戸物祭りには、街の中心地を流れる瀬戸川沿いに陶器の小売店や屋台が並び、毎年十数万人の集客を得て賑わっていた。
「どうしてデート先が瀬戸なの。それに定光寺なんて山の中の神社なんてね。こちら方面にするなら、せめてモリコロパークってことは頭になかったの」
 美紀は口を尖らせた。
「今度、地元のソウルフードの特集を組むことになって、俺の担当は生まれ育った瀬戸市になったんだよ」
「それならどうしてお店に行かないの」
 一本道の狭い道を登って、対向車が来たらどうなるんだろうと心配しながら尋ねた。
「取材予定の『一笑』と銀座通りにある『パンダ屋』は午後からの予定だから、折角だから午前中は定光寺に紅葉を見せてあげようと思ったんだよ」
 フロントガラスに広がる紅葉を指差した。
「確かに紅葉は色付いて綺麗だけど、この先に車を止める場所って本当にあるの」
 一応舗装はされてはいるが、対向車が一台もないというのに返って不安になった。
「あのね、定光寺は尾張藩祖徳川義直公の廟所と室町時代後期の建築である本堂『無為殿』は共に国の文化財に指定される程の有所ある建物なんだ。昔から、尾張の鬼門封じの役を担い『参詣すれば災難はたちどころに消えて多くの福が授かる』と広く信仰を集めているんだぞ。それに、愛知高原国定公園の一角にあるため、春は六角堂を配した正伝池の周囲にソメイヨシノが咲き、夏はキャンプやほたる鑑賞を、そして今は境内の高台にある展望台で赤く染まった紅葉を見ることができるんだ」
 そう話していると、目の前に建物が見えてきてまだ時間が早いのか、車が1台も止まっていない駐車場の真ん中程に駐車させた車から2人は降りると坂道を下って行った。本堂へ向かう前に手と口を清めていると、数匹の烏骨鶏が来客が来たのと教えるかのように鳴いた。
 美紀は、賽銭箱の前で財布を取り出して開けると、十円玉を取り出して賽銭箱に向かって放り込もうとしていた。
「あっ、ちょっと待って。お賽銭に十円玉は使わない方がいいぞ」
 朝比奈は慌てて美紀の手を掴んだ。
「えっ、どうして?」
 急に掴まれて驚いていた。
「十円はとうえんと言って、縁が遠のく意味があって縁起が良くないんだぞ。それから、ちょっと奮発して五百円何か賽銭にするともっと酷いことになる」
「えっ、どうして?」
「五百円玉は貨幣の中で最も高価な貨幣だから、これ以上の効果は無いってことなんだ。だから、ご縁があるようにと五円玉がいいんだ」
「何か屁理屈を言われているみたい。でも、残念ながら、私五円玉なんて持っていないよ」
 財布の小銭を全部出して朝比奈に見せた。
「大丈夫、ちゃんと美紀の分まで用意してきたよ」
 朝比奈は財布を取り出し百十五円を美紀に差し出した。
「えっ、百十五円?ちょっと多いんですけど」
 美紀は受け取った三枚の硬貨を見詰めて尋ねた。
「この組み合わせが最高で、百十五円でいいご縁なんだ」
 朝比奈も百十五円を取り出して賽銭箱に投げ入れてた後で、柏手を打ってから目を瞑って願いごとを唱えると、美紀も同じように続いた。
「あれ、あんな看板あったかな」
 車に戻る途中で大きな看板を見付けて指差した。
「メガソーラー開発予定地みたいね」
 美紀が看板に近づいて書かれた文字を読んだ。
「ここにもメガソーラーが建設されるのか。株式会社SAライフね。確かに、定光寺には広大な山林が広がっているから業者も目を付けたんだな」
「でも、定光寺は国定公園なんだよね。そんな簡単にソーラーパネルを設置できるの」
「ああっ、確か、森林法とかでは私有地であっても0.5ha以上は知事の認可が必要だし、国定公園と言っても自然公園法に準ずるとされていて、開発には許可が必要ではあるようではあるけれど明確な基準は無いみたいだな」
「つまり、私有地で許可が下りれば開発は可能ってことね。でも、私有地といっても、あの土地はお寺の持ち物じゃないの。神社仏閣の土地はそんなに簡単に売り買いできるものなの」
「確か、寺の前住職とその息子である前副住職が、檀家から受け取ったお布施など約1億円を私的に引用していた事件があったんだけど、その事件が発覚する前にお金を補填することを目的に、寺の保有する土地を不動産業者に売っていた可能性はあるな」
「お寺の住職が、寺のお布施を横領して勝手に土地を売るなんてなんて罰当たりな人間なの、仏さんはどう思っているのでしょう」
「教師が盗撮したり虐待する事件もあるし、市民を守るべき警察官が色々な事件を起こすこともある時代だからね。性善説が通用すると考える方が異常かもしれないな。まぁ、気を取り直して、定光寺の六角堂を配した正伝池でも拝んでから、取材対象の瀬戸焼きそばをいただくことにしましょうか」
 2人は車に乗り込み山を下って正伝池を訪れると、折角だからと公共交通機関をチェックするために、JR東海中央本線定光寺駅に徒歩で向かうことにした。
「あの廃墟になっている建物はなに」
 橋の袂まで来た時に美紀が指差して尋ねた。
「まず、手前にある橋が『城嶺橋』と呼ばれていて1937年に完成した橋で京都の三条大橋を元に作られたもので、この橋を渡ると瀬戸市から春日井市に代わるんだ。あれは『千歳館』という旅館だった建物で、1928年に千歳館の社長だったお祖父さんが名古屋に料理店を始めて、1954年にここに転居させて旅館としてオープンしたんだ。当時は渓谷の風景と国定公園定光寺を観光資源として名古屋からも三十分程度で来られるので、名古屋の奥座敷としてたくさんの観光客や著名な方々も泊まりに来たようだな。そして、バブル期に入り千歳楼バブルの勢いに乗って、宴会などで大盛り上りしたそうだ。そして、無理な増改築も行って規模も拡大したんだけれど、最盛期の1994年の年商10億をピークに年々来客数が減少して、2006年に6億円の負債を抱えて倒産してしまった」
「倒産は仕方ないけれど、どうして建物を取り壊さなかったの」
2人は橋を渡り終えると、駅より先に廃墟になっている『千歳楼』へ足を向けた。
「ただ旅館側が借金を返せなくて、2005年頃から債権者たちがお金が返ってこないから強行突破で窓ガラスを割って金庫や食器とか宝飾品を次々持ち出して、結構窓ガラスが割れたようなんだ。それで、建物を抵当として押さえていた銀行から債権回収会社が移って、いよいよ管理者とも連絡が取れなくなり取り壊しが行うことも難しくなったみたいだな」
 朝比奈は左の顳かみを刺激して記憶を蘇らせていた。
「でも、バリケードなどが張られて防犯カメラが設置してあるよね」
 美紀は張り紙を見ると、愛知県警、中部電力、春日井市からの進入禁止の文面が書かれていた。
「この場所が心霊スポットとして有名になってしまったからなんだ。それも原因だと思われるが、旅館の屋上の枯れ木から出火してエレベーターホール大広間が焼ける事件が発生してしまった。犯人は分からなかったんだけど、おそらく夜中に若者が勝手に侵入して火を放ったのではないかとのことで、特に酷いのが2008年の8月に約5時間にも及ぶ大火事が発生して、旅館の左側にあった木造平屋建ての風呂棟と、木造2階建ての事務所兼従業員の宿舎の合計200平方mが焼けたために今の状態になってしまったみたいだな。つまり、その大火事を理由に防犯カメラやバリケードが設置されたという訳だ」
 そう言いながら防犯カメラの位置などをチエックしていた。
「2008年と言えば、もう20年近くも経つんだよね。誰かがどうかしようとは思わなかったのかしら」
 美紀が酷く焼け焦げた宿所を覗き込んでいると、何かに気が付いたのか朝比奈がバリケードの一角にあった扉に向かって歩き始めた。
「ちょっと優作、何するつもりなの」
 美紀は慌てて朝比奈の後を追ったが、既にドアのノブに右手を当てて扉を開け始めた。
「不法侵入になっちゃうよ。防犯カメラもたくさんあるんだから」
 美紀は朝比奈の左腕を掴んで侵入を阻止しようとしたが、それを振り切ってお構いなしに踏み付けられていた雑草の後を追って強引に建物の中へと入って行った。
「ちょっと聞いてる。こんなことをしたら不法侵入になるんだよ」
 美紀は再度腕を取って強引に進行を止めようと試みた。
「誰が僕を訴えるの?」
 立ち止まって聞き返した。
「所有者じゃなくても告訴できる非親告罪だし、防犯カメラを設置したのが春日井警察だったら、証拠も残っているから言い訳だってできないよ」
 朝比奈の質問の意味が分からなかった。
「あのね、不法侵入罪と言う罪は存在しないんだよ。住居侵入罪か建造物侵入罪に当たり、刑法第130条で『3年以下の懲役又は10万円以下の罰金』に処されることにはなるんだけれど、人が管理している不動産が対象だからこの敷地を管理している人が誰だか分からない以上、どういう扱いになるのか疑問だね」
 立ち止まり美紀に言葉を投げ掛けた。
「だけど、春日井警察や春日井市が立ち入り禁止の看板や張り紙をしてたのだから、それを無視して侵入するのは罪に問われても仕方ないのよ」
 普段から常識が通じないところがあるとは認識していたが、これ程非常識な行動をとることに驚いていた。
「確かに、警告されているのにそれを無視して敷地内に入り込めば罪に問われても仕方ないけれど、住居侵入罪か建造物侵入罪には但し書きがあって 親しい関係であっても『正当な理由』なく立ち入れば罪に問われるとされているんだ。つまり、正当な理由があれば罪には問われないということだろ。それに、監視カメラはランプが点灯していないから作動していないか、侵入を抑制するためのフェイクだと思う」
 瞬時の間に全てのカメラを確認していた。
「でも、その『正当な理由』は何なの」
 そう言われても納得はできなかった。
「多分この先を進めば分かると思うよ」
「何があるの。どうしてそんなことが分かるの」
「それは・・・・・素人探偵の感かな」
 朝比奈はロビーを通って事務所と思われる扉を開けると、男性と思われる遺体がうつ伏せの状態で放置されていた。頭部には固まったままの血痕が残っていて、息をしている様子もなく亡くなっていることは美樹にも分かった。
「はい、事件です・・・・・・・場所は、中央本線定光寺駅の近くにある『千歳館』に男性が血を流して倒れています・・・・・・・息はしていないようですので、既に亡くなっていると思います・・・・・・はい、よろしくお願いします」
 朝比奈が遺体を観察している間に、美紀はカバンからスマホを取り出して警察へ連絡を取っていた。
「優作、どうして遺体がここにあると分かったの」
 スマホをカバンに戻して美紀が尋ねた。
「雑草が踏み荒らされたのが隙間から見えたからね。状態から余程体重が重い人間が踏み込んだようだし、1人ではなく複数の人間によるものではないかと思ったら、案の定ドアの鍵がこじ開けられていたので何か運び込まれたのは間違いないとね」
 辺りを見渡すと凶器らしきものはなく、遺体はどこからか運ばれたものだと考えた。
「でも、どんな理由でこんな場所に遺体を運んだのかしら」
 遺体から目を逸らして朝比奈に近付いた。
「厳重なバリケードや見せ掛けであっても防犯カメラの設置もあり、誰もこんな場所に入り込む人間なんて居ないと思っていたんだろうな」
「そうね、建造物侵入罪を犯してまでも遺体を発見するような、優作みたいな変人が居るなんて誰も思わないわよ」
「そんな、褒められても何も出ないぞ」
 朝比奈の言葉に呆れて居るとパトカーのサイレンが聞こえてきた。
「随分早いな。ここは春日井市だから、春日井警察かな」
 サイレンが鳴り止むとトレンチコートを来た体格の良い男を先頭に、2名の刑事や鑑識などの警察関係者が次々と建物に入ってきた。
「春日井署の大川です。あなたが遺体の発見者ですか」
 警察手帳を朝比奈に見せて大川が尋ねた。
「僕が朝比奈で彼女が糸川です」
 美紀を手で示した。
「あの、通報していただいたことはありがたいのですが、それにしてもどうしてこのような場所に入り込んで遺体を発見したのですか」
 遺体よりも朝比奈のことが気になっていた。
「バリケードの隙間から覗いたら、雑草などか踏み荒らされて誰かが立ち入った形跡がありましたので、ちょっと気になって調べてみようと建物に入ったら遺体があったってことです」
 刑事の問い掛けに微動だせず言い返した。
「あのね、そんな好奇心だけで普通こんな廃墟に足を踏み入れたりしないですよ。不法侵入を犯してまで第一発見者になったのには、何か他に目的があったんじゃないのかね」
 先ずは第一発見者を疑え、朝比奈の言葉には納得していなかった。
「それは刑事さんの感想でしょ。人は誰しも誘惑には勝てない人種だと誰かが言ってました」
 少年のような瞳で言い返した。
「普通の人間は、不法侵入罪を犯してまでもそんな行動は起こしませんよ。何かやましいことがあると思われても仕方ないんですよ」
 大川の不法侵入罪に反応して美紀が鼻で笑った。
「なっ、何が可笑しいんですか」
 美紀の態度に憤慨していた。
「失礼ですが、大川刑事は『千歳館事件』についてご存知ないのでしょうか」
 今度は朝比奈が問い掛けた。
「えっ、何ですかその事件は」
 朝比奈の質問を受けしばらく考えてから問い返した。
「2012年8月に16歳の少年と名乗る人物からの通報により、千歳館の一階から身元不明の白骨死体が発見されました。勿論捜査はされたのですが、今と違って科学捜査が浸透していなかったこともあり白骨からの復元も難しかったのでしょう、身元を表すものを所持していなかったために、既に廃墟になっていたこの館を寝床にしていたホームレスが自殺したのではないかと結論を出しました。それにもう一件、2019年には建物近くの川岸にて一部白骨化した死体も発見されていて、これも川遊びをしていた観光客が川の増水によって溺れたとして処理されているんですよ。もし僕がこの建物に入っていなければ、その遺体も白骨化していてまた身元不明で処理されていたのかもしれません。感謝こそされ、疑われることは何もないと思います」
 話しながらも鑑識の調査が気になっていた。
「わ、分かりました。身分を証明するもの、マイナンバーカードの提示と連絡先をお聞きすれば今日のところはお帰りいただいて構いません。後日事件に関することでお聞きすることがあるかもしれませんので、その時はご協力をお願いします」
 朝比奈を面倒な相手と判断して、一辺倒の説明をおこないさっさと帰って欲しかった。
「あの、免許証でもいいですか。信用できないマイナンバーカードは持っていませんので。それから、被害者の遺体は顔が潰されていたようなのですが、身元などの捜査状況は教えていただけないでしょうか」
 取り出した財布から免許証を抜き取って横に居た女性の刑事に差し出した。
「はぁ、どうして一般市民に警察の捜査資料について教えなくちゃいけないんですか」
 呆れ顔で言い返した。
「だって何処の誰なのか気になるじゃないですか。捜査状況は無理でも、亡くなった人物の身元くらいは教えてもらえませんか」
 当たり前のように言い放った。
「まさか第一発見者であっても、一般人にそんなことを教えられるわけ無いだろう。ただ、被害者とあなたが何らかの関係で繋がっていたとすれば、お話を伺うことになるかもしれませんのでその時はよろしくお願いします」
 言葉は丁寧であったが早く立ち去ってくれとの願いが篭っていた。
「そうですか、では他の筋から仕入れることにします」
 朝比奈は頭を下げると美紀の手を掴んで出口へと向かった。
「他の筋?」
 大川は不思議そうに朝比奈の後ろ姿を目で追っていた。
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