今日私は、彼氏の隣で失恋した。

はに

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3話 後輩の視線の先には

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かなり距離はあったけど






見間違うはずがない







だって




今までどれだけ私





後輩君の後ろ姿を見つめてきたと思ってるの






本当は真正面から眺めたい所を
必死に我慢して


ずっとずっと背中を眺めていた。








間違うはずがない。







後輩君だ。








ショッピングモールの天井は吹き抜けになっていて



エスカレーターをおりてからも
下の階がよく見える









後輩君もよく見える










後輩君…!







後輩君……!!!!!!









会いたかった…

ずっとずっと会いたかった…








彼氏君はまだ後輩君の事に気づいていない






気づかない方がいい





もし気づいて




"太郎じゃん、話しかけよう"


なんて言われて

また近づいたら…






色々爆発してしまう






彼氏君が気づく前に

さっさと本屋さんに向かおう










そう思ってるのに



後輩君から目を離すことができなかった。














後輩君……


何してるんだろう…










壁にもたれて
スマホをいじってる後輩君





何をしているのだろう





誰かを待ってるのだろうか








誰を待ってるのだろうか








誰と来たのだろうか











見ない方がいい気がする








なんとなく勘でそう思った、









嫌な予感がする…




そう思いながら
後輩君の視線の先を追ってみる。












そして私は見てしまった。















後輩君からすこし離れた所にあるトイレから





後輩君に向かって手を振りながら歩いている、













女の子の姿を。















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