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4話 彼氏君の隣で失恋した
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女の子はそのまま後輩君の隣に行き
後輩君から鞄を受け取った
トイレに行ってる間
荷物を持っていてもらったんだろう。
あれは誰だ…
妹かもしれない…
親戚かもしれない…
ただの友達かも…
そう信じたかったが、
後輩君は女の子の手をとった。
2人仲良く寄り添い
歩いていく。
どんどん小さくなっていく
後輩君
女の子と手を繋いで
どんどん見えなくなっていく。
「…花?どうしたの?」
下のフロアに釘付けになっている私に違和感を覚えたのか
彼氏君が私に声をかけた。
「本屋さん行こうよ」
彼氏君が私の手を握った。
後輩君が大好きな彼女と手を繋いでるように
私も大好きな彼氏君と手を繋いでる……
はずなのに…
わからない
握られた手は何も感じない
後輩君
後輩君
行かないで
それしか頭にない
誰なの
彼女なの
嘘でしょ?
1ヶ月とちょっと前に
新人ちゃんにフラれたって落ち込んでたのに
もう新しい人を見つけたの?
早い
最低
軽い男
なんて言って罵ってやりたかった。
でも無理だった、
後輩君の性格がいいか悪いかなんてどうでもいい
とにかく私は
今私の目の前で
後輩君が誰かのものになってしまったのが
どうしようもなく悲しくて苦しかった。
足が震える
彼氏君の声なんて聞こえてない。
後輩君…
もう私の事なんて忘れちゃったかな…
愚痴大会したの忘れちゃったかな…
私は今でもあなたの事をずっと覚えていて
こんなにも好きで
こんなにも苦しいのに…。
後輩君から鞄を受け取った
トイレに行ってる間
荷物を持っていてもらったんだろう。
あれは誰だ…
妹かもしれない…
親戚かもしれない…
ただの友達かも…
そう信じたかったが、
後輩君は女の子の手をとった。
2人仲良く寄り添い
歩いていく。
どんどん小さくなっていく
後輩君
女の子と手を繋いで
どんどん見えなくなっていく。
「…花?どうしたの?」
下のフロアに釘付けになっている私に違和感を覚えたのか
彼氏君が私に声をかけた。
「本屋さん行こうよ」
彼氏君が私の手を握った。
後輩君が大好きな彼女と手を繋いでるように
私も大好きな彼氏君と手を繋いでる……
はずなのに…
わからない
握られた手は何も感じない
後輩君
後輩君
行かないで
それしか頭にない
誰なの
彼女なの
嘘でしょ?
1ヶ月とちょっと前に
新人ちゃんにフラれたって落ち込んでたのに
もう新しい人を見つけたの?
早い
最低
軽い男
なんて言って罵ってやりたかった。
でも無理だった、
後輩君の性格がいいか悪いかなんてどうでもいい
とにかく私は
今私の目の前で
後輩君が誰かのものになってしまったのが
どうしようもなく悲しくて苦しかった。
足が震える
彼氏君の声なんて聞こえてない。
後輩君…
もう私の事なんて忘れちゃったかな…
愚痴大会したの忘れちゃったかな…
私は今でもあなたの事をずっと覚えていて
こんなにも好きで
こんなにも苦しいのに…。
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