天国の指名手配犯

はに

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第一章 空の世界

第一話 私の日常

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母さんが、もう死にたいと泣いている、












父さんが、もう死んでやると怒鳴ってる、













学校では、いつ親戚や警察から連絡が来るかと
常にスマホを気にしてる、












学校から帰ったら、家の回りにパトカーや救急車が止まっていないか確認する、











家に入ったら、両親の生存確認をする。










寝て、起きたら両親がちゃんと目を覚ましているか確認する、










そしてまた一日が始まる。











これが、

私、緑河 里菜にとっての当たり前の日常。












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