天国の指名手配犯

はに

文字の大きさ
上 下
2 / 40
第一章 空の世界

第二話 普通の母さん

しおりを挟む





母さんは、いつもは普通の母さんだった、











緑河 菊江、私の母さん。










朝、私の部屋のドアをノックして、
そろそろ起きなさいと優しい声で起こしてくれる、






リビングに入ると
笑顔の母さんがテーブルに朝ごはんを並べている、







もう子供じゃないんだから、
玄関まで送らなくてもいいよと言ってるのに、

毎朝わざわざ玄関まで降りてきて
私を行ってらっしゃいと見送ってくれる、










学校から帰ると、笑顔の母さんがおかえりと迎えてくれる、
部屋中に夕飯の良い匂いが漂っている、











母さんおやすみ、



そう言って眠り、また朝を迎える。










しおりを挟む

処理中です...