天国の指名手配犯

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最終章 作戦

第三十四話 家に帰ろうよ

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「父さん母さん、こんな所にいたんだ
家に帰ろうよ」









あなた達二人が何をしようとしてるかなんて
私は何もしらないよ、


ただ普通に話しかけてるだけですよ、


いつも通りですよ、






そんな雰囲気を出しながら


刺激しないよう二人へ歩み寄った。








「先週さあ、近所に唐揚げやさん出来たじゃん?
食べたいんだけどさあ、一番少ないのでも5個入ってて、私一人じゃ食べきれないし、冷凍もしたくないから
みんなで今日は唐揚げパーティーしようよ」






いつも通り笑いながら話す里菜



そんな里菜を両親はただただ真顔で見つめていた、



うんともすんとも言わない
笑いもしない、






やはりこの二人の気持ちを変えることはできないのか、



どうしても二人は自ら死を選んでしまうのか、








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